解説
ティーカップとは別に一人分ずつ小さな器に供されたジャムをスプーンですくって直接舐めながら、紅茶を飲む。
紅茶はかなり濃い目のものをカップの半分程度にティーポットから注いだ後に、「サモワール」と呼ばれる湯沸し器から熱湯を加えて好みの濃さに調整する。
ジャムはベリー系のものが主流だがだいたい個人の好みでOKで、同時に様々な種類のジャムを用意して飲み比べながら風味の違いを楽しむのもまた一興。
薔薇の花のジャムなんていうものも香りが良く好まれている。
身体を温めるためにジャムに少量のウォッカを混ぜたりする他、ジャムではなく角砂糖や蜂蜜を用いる地方もある。
余談
日本ではジャムを直接紅茶に入れたものを『ロシアンティー』と呼称する場合もあるが
こちらはどちらかというとウクライナやポーランドにおける飲み方らしい。
ジャムを紅茶に入れると温度が下がって身体を温められなくなるというのが一説だが
本場ロシア人の中にもこの飲み方を好む人がいないわけではない。