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概要

ロードバイクは舗装路での高速走行に特化した自転車。本来はロードレースでの使用を前提に設計されており、泥除けやカゴなど、速く走ることに必要ないものは装着されていない。人力だけで高速に走行することに特化した究極の乗り物である。現在ではその高性能が評価され、自転車便などの実用にも広く使われる。近年は競技ではなく快適に走ることに主眼をおいたレジャー用のコンフォートロードと呼ばれるものもあり、通勤にも使われるようになった。

ロードバイクの特徴としては、

  1. あらゆる走行抵抗を軽減するために、アルミカーボンなどの素材を多用し、徹底的な軽量化、空力性能の向上が施された強靭なフレームホイールなどのパーツ群を装着していること
  2. 2×10段などの多段ギアを備えていること
  3. 高圧な空気を充填できる細身のタイヤを装着していること
  4. 様々なポジションをとることができ、長距離で快適に走れるように設計されたドロップハンドルを装着していること

…などが挙げられる。

重量については一般的なもので7〜10㎏程度、最軽量クラスのパーツで組めば4㎏以下にすることもできる。一昔前はアルミニウムフレームが主流であったが、競技用のロードバイクは高性能な上に目的に合わせたフレームの作りやすいカーボンフレームが主流になってきている。カーボンフレームは、フレーム単体で700グラム以下の超軽量仕様や、空力性能を極限まで追求したモデル、リラックスしたポジションが取れ、振動吸収性能が高い快適性を重視したモデルなど、様々なバリエーションが存在する。

他には、

  • 細身の優雅な外見が特徴のクロムモリブデン鋼)フレーム
  • アルミの軽快さとカーボンの軽さ、乗り味を両立したアルミ・カーボンバックフレーム
  • 独特の乗り味と、金属フレームらしい走りの軽さを持ったチタンフレーム
  • アルミニウムと似ているが、アルミより軽量で強靭なスカンジウムフレーム
  • 腐食しやすいが、軽くて頑丈なマグネシウムフレーム
  • 暖かみのあるフレーム

…などの素材のフレームが存在する。

フレームで有名なメーカーは、アンカー(日)、スペシャライズド(米)、トレック(米)、ピナレロ(伊)などが挙げられる。

変速機、ブレーキなどの部品の集まりをコンポーネントというが、コンポーネントはシェアのほとんどを日本のシマノ、イタリアのカンパニョーロ、アメリカのSRAMの3社で寡占している状態であり、ツール・ド・フランスをはじめとした国際規模の大会でもほぼすべてのチームがこの3社のいずれかを使用している。

お値段はピンキリだが、あまり安いものだとトラブルが多いだろうと思うのでおすすめは出来ない。初心者向けはおよそ7万円から10万円前後が売れ筋。プロが使用するレベルのものになると、50万円から高価なもので100万円以上するものも存在する。

ロードバイクを一般の公道で乗る際には、通常の自転車と同じようにライトベル反射板(またはテールライト)を装着しないと道路交通法に引っ掛かるので、装着は必須である。

また、安全と快適な走行のためにヘルメットや専用のウェア等を着用して乗ることが望ましい(コンフォートモデルでは普段着で乗っても違和感のないデザインになっている場合もある)。

※ロードバイクはしばしばピストと間違えられることがあるが、ピストはブレーキ、変速機を持たず(市販のものだとブレーキを装着しているものもあるが)、本来は競輪場などの専用の競技場での使用の為に作られた自転車で、ロードバイクとは似て非なるものである。

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