シマノ
しまの
大阪府堺市を本拠とするアウトドアスポーツ用品メーカーであり、一般的には釣具及び自転車部品のメーカーと認識されている。
1921年、島野鐵工所が創業。技術に劣る日本製フリーホイールを品質向上させるべく、輸入ベアリングを用いて製造を開始。
1956年、外装式変速機の生産を開始。
1970年、釣具事業部発足。
1991年、商号を株式会社シマノに改称。
かつてはゴルフ用品やスノーボードも手掛けていたが現在は撤退し、自転車部品と釣り具以外で残っているのはボート用品部門(フット・ストレッチャー)だけとなった。
世界最大の自転車部品メーカーであり、最上級のスポーツ自転車用部品(デュラエース、XTR)からシティサイクル向け部品まで幅広く手がけている。
売り上げの主力はマウンテンバイク用変速機のため(世界的にはロードバイクの市場は小さい)、シマノの最高級コンポーネントはXTRとなっている。
1970年代以降続々と新技術を投入し、高性能で信頼性の高い自転車部品を安価かつ大量に供給することで自転車という乗り物の社会的意義すら変えてしまった。
部品やメーカーごとに独自の規格が乱立しており、互換性などまるで考えられていなかったかつての自転車業界において、自転車部品の一揃いを「コンポーネント」として1社で供給する体制を作り上げ、これに何とか追随することができたカンパニョーロ(イタリア)をのぞく名門メーカーの多くが市場から脱落していった。現在もコンポーネントを1社で供給するラインナップを揃えているのは、シマノとカンパニョーロ、そしてSRAM(アメリカ合衆国)の3社のみである。
自転車業界においては、完成車メーカーよりも強い影響力を有している。これは、パソコン業界においてインテルが強い影響力を有しているのにたとえられ、「自転車業界のインテル」と呼ばれることもある。
ロードでもママチャリでも何でもいいから近くにある自転車を見てみよう。少なくとも日本において、どこにも"SHIMANO"の文字が入っていない自転車を探すほうが難しいんじゃなかろうか・・・。