概要
CV:能登麻美子
青いショートヘアと青い目をもつ少女。色白で小柄。
強大な光の属性の小宇宙を持つが自身ではコントロールしきれず、物心ついた頃からマルスらの管理下で幽閉され、偽のアテナとして祭り上げられ、その力を闇の力により無理矢理放出させることで聖域やパライストラの破壊、バベルの塔の建設などに利用されていた。
監禁中は食事や家具等はそれなりにいいものを与えられていたが自由は一切無く、挙げ句自我すらも怪しくなる様な状態にされていたようで、8話で光牙と接触した際には自身の名前も思い出せなかったが彼と共鳴を起こしており、その際自我をある程度取り戻したようである。その後は光の小宇宙を発揮して遠隔から光牙を助けたりしていた。
闇の力によりコントロールされていたが、10話で光牙らにバベルの塔から連れ出され、自身の真の名を語る。
「物心ついた頃にはもう城にいた」らしく、長い間幽閉され育ってきたため、犬やパンすら知らないという光牙もびっくりの世間知らずであるが心は優しい。
遺跡巡り
俗世間のことについては知らないが、マルスの目的やそれにまつわるアイテムなどについてはある程度知っているため、バベルの塔へ小宇宙を送り込んでいるという遺跡に光牙らを案内することになった。ただし遺跡の具体的な地図などを覚えているというより、小宇宙の反応等で遺跡までの距離やルートを推察して教えているようである。
マルスの目的を止めようとする使命感は強いが、体力的には聖闘士には及ばない模様。
しかしその旅で光牙らや市井の人達とのふれあいにより、今まで味わった事のなかった普通の少女としての生活を体験し、感情も豊かになっていった。
遺跡のコアの属性を持つ聖闘士と力を合わせることで、遺跡のコアを止め、機能停止させて「コスモクリスタル」に転化させることができる。また枯れた大地に花を咲かせるなどの不思議な能力を持っている。
またエデンは幼少時からマルスやメディアに「アリアを新しいアテナとして理想郷を造り、お前はそのアテナを守る王となる」と吹き込まれてきたためアリアに強く執着しており、20話で自身を連れ戻しにきた彼が光牙やユナを痛めつけるのを見かねたため、自らエデンについてマルスの元へ戻って行った。
エデンに関しては、散々に彼女に酷い扱いをしてきたマルス側の人物の中では優しく対応してくれたため憎んではおらず、むしろ彼のことを心配しており、彼にマルスを止めてほしいとさえ思っており、彼に頼んで雷遺跡に連れてきてもらいシャイナとともに雷のコアを破壊した。
出生
年齢も素性も謎だったが、アテナ軍とマルス軍の戦闘中に落下した隕石跡に光牙とともにいた赤子であったことが明らかになった。
彼女のみがマルス側にさらわれ監禁されていた。そのため、年齢が光牙と同じ13歳であることは判明したが、光牙との血縁の有無は定かではない。
最期
27話にて、闇の遺跡から光牙とエデンを助け、襲いくるマルスに立ち向かい「アテナとして覚醒」し、コスモクリスタルから杖を生成して反撃するもマルスの放った槍状の闇で胸を貫かれて致命傷を負い、小宇宙を吸い取られた。
光牙ら5人に幸せな時間を過ごす事ができたことに礼を述べ、残った力を振り絞り彼らを外部に飛ばし、崩れゆく遺跡の中で涙を流し「ありがとう」と呟き続けながら息を引き取った。
同じアテナと呼ぶ対象でありながら沙織をマルスが生かして捕虜にし、アリアのほうは殺害するという差をつけているなどマルスも彼女に不可解な扱いをしており、彼女の能力の理由や沙織との関係も明かされずその正体は謎が多いままとなった。
また、死後の彼女の魂は蟹座のシラー曰く「死よりも深い永遠の闇」にあるという。
35話では彼女の残留思念が花びらとなって、引きこもっていたエデンを導きマルスへの疑念を濃くしつつあったエデンに新たな決意をもたらす。