概要
N-ONEは2011年11月に発売したN_BOXから展開を開始した軽自動車シリーズ「Nシリーズ」の第3弾であり、ホンダ初の市販軽乗用車N360をモチーフに『人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に』の基本思想であるM・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想を受け継ぎ、新しいベーシックカーの創造を目指して開発された。LPLは、N BOX/N BOX+と同様に浅木泰昭が務め、生産もこれら同様、三重県にある鈴鹿製作所が担当する。
2011年に開催された第42回東京モーターショーに『N CONCEPT 4』として出展され、それの市販モデルである。
N BOX/N BOX+と同じ軽トールワゴンに分類されるが、同車種に比べて全高が低くなっており、個性と先進性を表現したハッチバック(2ボックスセダン)風のスタイルとなっている。
Nシリーズの関連商品を扱う「N STORE」では、N-ONEの実物大と1/9サイズのペーパークラフトを公開している。
メカニズム
エンジンやトランスミッションはN BOX/N BOX+と同じく、S07A型エンジンとCVTを採用。NA車はアイドリングストップシステムも搭載し、駆動方式を問わず「平成27年度燃費基準+20%」を、ターボ・2WD車は「平成27年度燃費基準+10%」を、ターボ・4WD車は「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成している。エンジンはN BOXと型式やスペック上の変化はないが、燃焼室周辺の冷却効率向上により点火時期を進めた他、クランク軸・カムジャーナル・サイレントチェーン背面の鏡面仕上げなどによるフリクション低減などの改良で、エンジン単体での燃費も向上させている。
また、急ブレーキ時にハザードランプを自動的に高速点滅させて後続車に注意を促すエマージェンシーストップシグナルを軽自動車としては初めて全タイプに標準装備するとともに、N BOX/N BOX+同様、VSA(車両挙動安定化制御システム)とHSA(ヒルスタートアシスト機能)も全タイプに標準装備している。