ロマンシングサガ2
最初に立ちはだかる七英雄であり、不気味な剣を持った鬼のような姿を持つ。
プレイヤーサイドの本拠地であるアバロンの近隣にある町ソーモンを占領する形で、町の人間の生命力を吸い取っている。その方法として、対象のLPを全て奪う「ソウルスティール」という技を使いこなす。そしてアバロンにも襲撃をかけ、迎撃しようとしたジェラールの兄ヴィクトールを一撃で葬り、この事件がきっかけでバレンヌ帝国が七英雄の打倒を掲げるようになる。
皇帝との戦い
ヴィクトールの敵討ちのためレオン皇帝はソーモンにある本拠地に向かうが、クジンシーはまたしてもソウルスティールでレオン皇帝を一撃で倒す。しかし、レオンには秘策があった。
それは自身の得た技や能力を、志ある人にそのまま引き継ぐ秘法である「伝承法」。わざとソウルスティールを受け、命と引き換えにその技の性質を覚え、それを次の皇帝に伝承させれば、次の皇帝は「ソウルスティールの確実な避け方を知っているために対処できる」のである。
こうして、レオン皇帝は伝承法を発動させ、次の皇帝に全てを託して息絶えた。そして、この回避方法「見切り」を得た皇帝には、ソウルスティールが通用せず、クジンシーは倒されたのである。
七英雄であるにも関わらず小物臭いセリフが特徴的で、明らかにクジンシーより弱いであろうボクオーンの手下からも「小物」呼ばわりされる程である。倒された時も、「パワーアップして必ず復讐してやるぞ!」という小物そのものの捨て台詞を残す。まさに「嫌われ者のクジンシー」と揶揄される所以である。
本当の恐怖「バックアップ」
しかし、この戦いは、バレンヌ帝国が七英雄と戦わねばならない宿命を背負うことを意味していた。なぜなら、皇帝に倒されたと思われていたクジンシーの体はかりそめのものであり、バックアップとして保存されている本体が無事な限り、数百年〜数千年のラグはあるものの、必ず復活して活動を再開する。クジンシーが倒された時に吐いた台詞は、捨て台詞などではなかったのである。ちなみに他の七英雄のメンバーも同様。
よって、全ての七英雄を倒し、その本体の場所を突き止めて破壊することが急務になったのである。ある意味、他の七英雄にとっても、彼は死神となってしまったと言える。
実際、プレイヤーサイドが最終皇帝と呼ばれる最後の主人公の世代を操作する頃に、彼は復活。その姿は、骨がむき出しになった女性の顔を盾代わりにし、より不気味さを増した。さらに、ソウルスティールを全員に使う・見切りも不可能なライフスティールを新たに使う・非常に強力なアンデッドを多数従えるなど、レオン皇帝の時代の脅威をそのまま増大させるものになっている。
『ロードオブヴァーミリオンⅡ』にも登場。カード裏のフレーバーテキストによると以前の職業は会社員。「嫌われ者のクジンシー」の異名通り、他の誰からも嫌われ軽んじられていた様子が分かる。
ソウルスティール
彼の代名詞とも言える必殺技。一撃ですべてのLPを奪い取り、回避も軽減も不可能。まさに一撃必殺であり、七英雄の中でも単一対象への攻撃力ならば他に並ぶものの無い、ブッチギリで最強の技。伝承法が存在したため対処出来たが、伝承法が存在しなければ事実上はクジンシーを無敵の存在にする技である。
クジンシー以外にこの技を使う相手はほとんどいない。したがって、序盤にクジンシーを倒したら、見切りは削除される運命にある。しかし、復活したクジンシーとの戦いで見切りを持っておくのを忘れると大変なことになる。もちろん、七英雄の能力をオールマイティに使ってくる七英雄本体との戦いでも同様である。
エンペラーズサガ
『ロマンシングサガ3』の登場人物である「破壊するもの」に感化されて部下になり、忠実な手下として、皇帝たちや他の七英雄に対しても戦いを挑む。