概要
前部にボンネットを備えた、全高の大きなキャビンを持つ、2ボックスおよび1.5ボックスのセミボンネットスタイルの軽乗用車。居住性が良く利便性が高いため、日本の乗用車市場の主流となっている。
キャビンの高さを通常より高くすることにより、室内での乗員の姿勢を立ち気味(アップライトポジション)にすることで前後方向の占有面積を減らし、結果として十分な居住性と荷室容積を実現する。そのほか、座面高が中庸で乗降性に優れる、運転中の視界が良いなどの副次的な効果もある。重心が高いためハッチバックに比べ操縦安定性に劣るものの、軽ワンボックスよりは良好であり、利便性を最大限確保しつつ、必要十分な操縦安定性を確保させるために用いられるパッケージングである。
実例
エンジン配置はボンネット内の横置き配置が基本で、駆動方式はFFもしくは4WDである。ドアの種類・配置は、側面にヒンジドアを前席用と後席用の左右2枚ずつ、後部にはバックドア1枚を備えた5ドア車が一般的で、スライドドアが採用されている車種は意外に少ない(2代目ダイハツ・タント、スズキ・パレット、ホンダ・N_BOXのみ。なお、三菱・ek及び日産・オッティの一部にもスライドドアが装備されているが、車高がさほど高くないため軽トールワゴンには含まれない)。