概要
人物
sasakure.UKとは、VOCALOIDを中心とした様々な楽曲の発表や、アーティストへの楽曲提供、映像やデザインのクリエーションの他、ライブ活動も行っているマルチクリエイターである。ささくれPとも。
2月11日、福島県生まれ。
幼少時代には8ビットや16ビットのゲーム機の奏でる音楽に、学生時代は男声合唱や文学・詩に影響を受けた。この頃より独学で創作活動をはじめ、後に2007年ごろより、VOCALOIDを使った楽曲の投稿をはじめた。
楽曲の特徴
氏による、人間の心やその機微を繊細に、時に大胆に描き出す詩の数々は、誰しもが一度は目にし、それぞれの人生や生き方に影響したであろう絵本や寓話、文学作品や詩を彷彿とさせるものである。独特な言葉の使い方や表現で伝えられる奥深いメッセージ性を含むストーリーは、氏の作品の魅力の一つである。
その物語が語られる楽曲は、時にはカラフルなパーティを想わせる音のパレードで、賑やかで彩り豊かな世界を魅せる事もあれば、またある時は音の波によって人間の魂の奥深い部分にまで語りかける。独特の転調・変拍子で踊るように奏でられる曲調は、チップ・チューン系のピコピコした打ち込みやフュージョン、プログレッシブ・ロックを想わせるもので、氏の楽曲の特徴である。
それらの温かく優しさに満ちた旋律と、広大で感情豊かな物語が融合する氏の楽曲は、
まさに「SF(ササクレ・フィクション) 」である。
また、その才能は楽曲だけでなくドット絵によるアニメーションや実写・手描きのイラストレーション、PV動画の作成などにでも発揮されている。
更に、氏のプロデュースによるバンド「有形ランペイジ」によって、DTMミュージックを含めたさらなる音楽表現が探究されている他、渋谷や秋葉原を拠点としたイベントへのDJ/LIVE出演、声優・歌手である清水愛や豊崎愛生への楽曲提供、海外アーティストBECCAとのコラボレーション、スクウェア・エニックスのゲーム音楽のリミックスなど、活動の幅はますます広がっている。
2011年9月には、日独交流150周年を記念して開催された「文化庁メディア芸術祭ドルトムント展2011」のプレオープンイベントにて、"sasakure.UK feat. 初音ミク"として初めて海外でライブパフォーマンスを行った。
アルバム
商業作品
sasakure.UK名義
「ボーカロイドは終末鳥の夢を見るか?」(2010年3月3日発売。Joint Records)
「幻実アイソーポス」(2012年4月11日発売。U/M/A/A)
「トンデモ未来空奏図」(2013年5月29日発売。U/M/A/A)
有形ランペイジ名義
「有形世界リコンストラクション」(2012年10月17日発売。ポニーキャニオン)
自主制作アルバム
「プロトタイプナナクジャク」(2010年8月31日発売。)
「MetroJackz」(2012年8月25日発売。)
「[i:d]」(2013年8月23日発売。)
※本記事ではタイトルの「[]」部分は全角で表記してある。
その他、数多くの楽曲提供やリミックス、イラスト提供、キャラクターデザインを行っている。
また、PSP専用ゲーム「初音ミク-Project DIVA-」(株式会社セガ)では追加ダウンロードコンテンツ「ミクうた、おかわり」にて収録された「*ハロー、プラネット。」のPVを元にした、初音ミクが主人公の横スクロールのアクションゲームについて氏自らが設定やキャラクターデザイン、BGMなどの監修を行っている他、「セブンスドラゴン2020」及びその続編の「セブンスドラゴン2020-Ⅱ」(いずれも株式会社セガ)では、主題歌・劇中曲作詞等のほか、ゲーム内のBGMの初音ミクバージョン(DIVA Ver.)の制作も行った。
関連リンク
*ハロー、プラネット。(氏の代表曲)
外部リンク
有形ランぺイジ(外部リンク)