エンネアとはデモンベインシリーズに登場するヒロインの一人。
機神咆吼デモンベインのアル・アジフルートにおける暴君ネロの偽名である。
物語の根幹を知る人物の一人であり、形は違えど各ルートに登場することから裏ヒロインとも言える存在。
特にエンネアとして登場する、アル・アジフルートではセカンドヒロインと言って良い。
基本情報
年齢:不明(ライカと同じムーンチャイルドであるため見た目通りなら推定で12歳前後)
誕生日:不明
スリーサイズ:不明(ゲーム版ではアルよりは良いとの九郎の発言があり、CGでも見た目相応の胸があるのは確認できる。)
CV:成瀬未亜(ゲーム版・アニメ版)・柚原有里(スーパーロボット大戦)
人物像
ブラックロッジのアンチクロスでも最強であり、マスターテリオンに匹敵すると言われるほどの力の持ち主。
その力故に暴君ネロ・裏切り者のアンチクロスと呼ばれ危険視され幽閉されていた。
ブラックロッジから逃走し、大十字九郎の元でエンネアと名を偽り暫くの間暮らすことになる。
大十字九郎を大変慕っており、家事炊事はプロ顔負けの腕を披露し九郎にアピール。
同じく九郎と共暮らすが家事全般はまったくできないアル・アジフを大いに嫉妬させた。
大十字九郎の彼女とアル・アジフとの共同生活が大十字九郎=ロリコンの印象を増幅させているのは言うまでもない。
慕っている九郎の前以外(特に敵に対しては)では暴君の名の通り残忍な一面も見せる。
また、Cの巫女と呼ばれるクトゥルーを起動されるための存在でもある。
使用機体は全長300mを超す、超大型デウスマキナ:ネームレス・ワン、魔導書は無銘祭祀書
なお、エンネアとはギリシャ語で「9」を意味する言葉で彼女の慕った大十字九郎の九に由来する。
ファン及びピクシヴでの扱い
ブラックロッジ側は暴君またはネロと呼び、九郎はエンネアと呼んでいるのため、拘束具姿・または残忍な一面を見せる時を(暴君)ネロ、九郎の前でみせる少女としての姿をエンネアと呼ばれることが多い。
アニメ版ではエンネアとしての表情と暴君ネロとしての表情が使い分けされていた。
しかし、明確な境界線はないのでピクシヴでは両方のタグが付いていることも。
エンネア
ネロ
各作品での待遇
以下重大なネタバレを含みますので注意
斬魔大聖デモンベイン・ゲーム版:機神咆吼デモンベイン
エンネアはマスターテリオンの復活のため死亡する宿命を課されており、無限螺旋の世界で殺され続けた。
その因果から逃れるために九郎に魔銃を与え、九郎と別れた後は他のアンチクロスを倒すなどして最終的に九郎と対峙、神の兵器シャイニング・トラペゾヘドロンを受けようとするも、九郎の人ゆえの強さが仇となり願いかなわず彼の前で帰らぬ人となる。
アル・アジフルートの旧神エンドでは旧神となった九郎とアルの邪神との闘いを影から見守っている。
九郎と共に生活する場面のあるエンネアとしての登場はアル・アジフルートのみであり、覇道瑠璃ルート、ライカルートでは拘束具姿の暴君ネロとしてのみの登場で、いずれのルートでも死亡している。
特にライカルートでは九郎に魔銃を奪われた(与えたのではない)あげく、「散華しろ」といわれその魔銃によってネームレス・ワンごと破壊され死亡してしまう。
アル・アジフルートでも悲惨な最期を迎えるがエンネアとしての登場、旧神エンドがあるためそのルートが一番待遇が良い(マシ)という不遇ぷりである。
アニメ版:機神咆吼デモンベイン
ゲーム版:機神咆吼デモンベインのアル・アジフルートベースになっているため、エンネアとしても登場。
九郎の元にやってくる回は彼女の家事炊事の腕を披露する場面はないものの、アルに加えエルザを絡めた修羅場に近い場面やスク水姿等ゲーム版になかった要素もみられる。
ゲーム版では最期の別れまでは言わなかった「九郎のことが好き」と明言しているのも特徴。
九郎と別れた後はゲーム版通りクトゥルーで九郎と対決、最終的にマスターテリオンの復活のため死亡。
ただ、時間の都合上、ゲーム版で彼女を殺したマスターテリオンに対して九郎が怒涛の怒りをぶつけるシーンが全てカットされてしまっている。
これではあんなに慕っていたのに九郎はエンネアの死をなんとも思っていないと取られかねず、エンネア涙目。
アニメ版:機神咆吼デモンベインのドラマCD
旧神になった九郎が俺世界(ワールド)を作りヘブン(天国)を見ようとデモンベインの女性キャラを召喚する話に登場。
九郎と大変いい雰囲気になり、九郎も「エンネアに再会できたのが神様になってから一番うれしいことかもしれない」と言われついに結ばれた
と・・・・思われた。が、直後にエンネアを突き破りマスターテリオンが登場し退場することになる。
ドラマCDはパロディやギャグ要素が強いものだがそこでも報われない。どういうことなの・・・
漫画版:機神咆吼デモンベイン
ゲーム版:機神咆吼デモンベインのアル・アジフルートベースにライカルートが加わった形になった作品のためエンネアとして登場。
原作と大きく異るのは九郎の元を去る理由が自身がいたことでブラックロッジの攻撃が激しくなったこととそれによって自身の運命に逆らえないと悟ったことである。
最終的に原作通りクトゥルーでマスターテリオンの復活のために死亡。
アニメ版と違い九郎のマスターテリオンに怒りをぶつけるシーンはちゃんと存在したため扱いはマシに見える。
ただし、九郎に服を買ってもらいアルとドタバタを繰り広げる話はわずか2ページでサンダルフォンの襲撃により終わりをむかえてしまう。
日常回を考慮するとアニメ版と待遇はさほど変わらないかもしれない。
機神飛翔デモンベイン
無限螺旋から解放された世界にて過去の世界で自身を殺し続けたマスターテリオンと対決することとなり敗北。
瀕死の所、トドメを刺そうとしたマスターテリオンに旧神となった九郎とアルによって希望見だしたことを告げ、マスターテリオンを赦した後その世界から彼と共に去った。
なお、大十字九郎が彼女の存在に気付いたのはその世界から去る一瞬のみであり会話等はない。
総じて
無限螺旋にとらわれた世界の最大の被害者であり、デモンベインでの恐らくは一番の不遇キャラと言える。
アル・アジフルートの旧神エンド等まったく救いがないわけではないが、根本的な救いとはいえないと考える人も多く悲劇のヒロインと言って差し支えない。
デモンベインがスーパーロボット大戦UXに参戦したので、救済が期待されたが今作ではそれも叶わなかったため、今後の彼女の救済が待ち望まれる。