九エンとはニトロプラスより発売されているデモンベインシリーズの主人公大十字九郎と悲劇のサブヒロイン エンネアのNLカップリングタグ
公式カップリングである九アルを王道または表のカップリングとすればエンネアが裏ヒロインであるように裏または影のカップリングと言える。
九郎とエンネア間柄
以下推測と重大なネタバレを含みますのでご注意
九郎にとってのエンネア
九郎とアル・アジフがお互いを異性として意識し始めた時にエンネアはやってきて、一週間あまりの九郎とアルとエンネアの共同生活が始まる。
ただでさえ、高慢なロリババアのアルに振り回されているのにそこにさらにそのアルと犬猿の仲のエンネアが加わり、九郎とってはまさに激動の一週間であった。
ブラックロッジとの交戦でエンネアが瓦礫の下敷きになって死亡した(正確にはこの時点では見せかけただけ)ことによりこのドタバタの生活は終わり、九郎の心に大きな傷跡を残すことになる。
その後クトゥルーで暴君ネロと正体を明かしたエンネアと再会した九郎は、エンネアを倒すのではなくデウスマキナを動かなくすることで彼女を救おうとした。
その後エンネアはマスターテリオンの復活のために死亡するわけであるが、それを知らない九郎はエンネアを再び自分の事務所で一緒に暮らそうと受け入れようとした。
この時には既にアル・アジフへの想いにはある程度自覚があったはずであり、それでもエンネアを受け入れようとした九郎には少なくとも家族愛的なものがあったものと思われる。
また、アル・アジフルートの最終決戦後アルが九郎を元の世界に戻す方の選択肢を選んだ場合、アルと再会まで九郎は一人で自分の事務所に暮らすことになる。
その一人暮らしのワンシーンで九郎がアルとエンネアと暮らした生活を思いだし、その寂しさから哀愁を感じているシーンがある。
生死を懸けて共に闘ったアルを思い出すのは当然だが、わずか一週間あまりの共同生活ではあるもののエンネアの存在は九郎に影響を与えていたのがわかる。
また、アニメの機神咆吼デモンベインのドラマCDでは旧神となった九郎がエンネアと再会した際、「お前に会えたとことが神様になって一番嬉しいことかもしれない。」と発言している。
ドラマCDはギャグやパロディ要素が強いものだがやはり九郎はエンネアを目の前で失ったことに心を傷めていたのがわかる。
エンネアにとっての九郎
無限螺旋の世界でマスターテリオンの復活のために死亡を繰り返していたエンネアにとって九郎との生活は一時だけとはいえ安息の場所であり、マスターテリオンと違い心の底では絶望はしていてもエンネアが明るい性格でいられたのは絶望の中でも唯一の希望である九郎の存在があったこそであると思われる。
そんな無限に繰り返される絶望の中であって希望の存在である九郎を彼女が慕うのはごく自然なことと言える。
ただ、心の底では絶望はしているためその絶望から解放されるために彼女が取った行動は、神の兵器であるシャイニング・トラペゾヘドロンを手にした慕った九郎によるこの世界からの自身の抹消というあまりにも悲しい選択であった。
その願いは叶わず九郎の前で彼女は死亡するわけであるが、その直前に九郎との共同生活で買ってもらった服をダメにしてしまうことを謝っていた。
九郎に買ってもらった服は、ブラックロッジ時代拘束具姿で過ごすことを強要されたエンネアに取ってまさに九郎の分身とも言える存在であり、九郎と別れた後もアンチクロスの攻撃を受けようともクトゥルーに囚われようとも守り続けた。
このことからもいかに彼女が九郎を慕っていたかがわかる。
アル・アジフルートの旧神エンドでは旧神となりパートナーであるアル共に邪神と闘い続ける九郎を影から応援している。
エンネアのCVを務められた成瀬未亜氏によるとエンネアは自分の幸せより愛しい九郎の幸せを願うことができるいい女とのことである。
機神飛翔においても旧神となって共に邪神と闘い続ける二人によって希望を見だしたエンネアは無限螺旋において自身を殺し続けたマスターテリオンを赦している。
あれだけ絶望を繰り返しても自分の幸せよりも愛した人の幸せを願うとはまさに聖人というほかない。
それだけ九郎の存在がエンネアにとって愛しく希望そのもであると言える。
現状では
このようにどちらに取ってもお互いの存在は(特にエンネアに取っての九郎は)影響を与えていると言える。
ただし、カップリングとして成立しているかが疑問視されるのが現状であろう。
主な理由として (下は補足)
- 九郎にはアル・アジフと言う大本命がいること。
- 一週間余りの共同生活とは九郎に家族同然の位置までいったので2番手になる可能性は充分ある。
- 九郎に取ってエンネアは読み取れる範囲では、恋愛対象ではなくあくまで家族としての存在であること。
- ギャグ要素が強いが、ドラマCDでは恋愛対象と見ている部分が見受けられる。
- エンネアが九郎を慕っていたのは事実であるが「異性として愛した」までいくかどうかは人によって解釈が分かれること。
- 九郎から見た場合と同じ。
- 機神飛翔でも九郎とエンネアの会話がなかったようにエンネアと九郎の絡みが続編や外伝小説でもほとんどないこと。
- ただし、これ自体が九エン自体を否定するものではない。
- エンネアがロリババアのアルと違い見た目通りの年齢の少女であるという大人の事情。
- 公式での年齢が発表されていないため、アダルトゲームの魔法の言葉で解決することが可能。
等が挙げられる。
総じて
九アルという王道の公式カップルがいる上、推測や希望的観測を含むカップリングである九エンは二次創作の域は出ていない。(実際ピクシヴで九エン関連を投稿している人は九アルに比べてかなり少ない)
ただ、悲劇のヒロインであるエンネアの幸せ、または救われた世界を考える場合に大十字九郎の存在は欠かせない存在であることは間違いなく、それらを願う人が増えればカップリングとして広まる可能性もあるだろう。
余談
なお、9月9日は九エンの日と言うことにファンの間ではなっている模様。
由来は言うまでもなく エンネアの意味の9と大十字九郎の九からである。