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この項目にはスマートフォンアプリゲーム『Fate/Grand Order』の第1部全体に及ぶ核心的なネタバレがあります。





















「私は魔術王ソロモンとして在ったもの。


魔術王の分身であり、魔術王が創り出した機構であり、

おまえたち魔術師の基盤として創り出された最初の使い魔。

ソロモンと共に国を統べるも、ソロモンの死をもって置いていかれた原初の呪い。

ソロモンの遺体を巣とし、その内部で受肉を果たした“召喚式”」






「我が名は──

『魔術王』の名は捨てよう。もう騙る必要はない。

私に名はなかったが、称えるのならこう称えよ。

『真の叡智に至るもの』、『その為に望まれたもの』、

『貴様らを糧に極点に旅立ち、新たな星を作るもの』、『七十二の呪いを束ね、一切の歴史を燃やすもの』」




「即ち、人理焼却式───『魔神王ゲーティア』である」


プロフィール

真名ゲーティアソロモン72柱
クラスビーストⅠ
性別男性
身長178cm
体重75kg
出典旧約聖書
地域古代イスラエル
属性混沌・悪・獣
設定担当奈須きのこ
ILLUST山中虎鉄(魔神時)、武内崇(人王時)
CV杉田智和

概要

Fate/Grand Order』に登場するビーストクラスサーヴァント

作中で人理定礎を破壊し人類史を焼却した「黒幕としての」ソロモンの正体にあたる存在。


キャラクターデザインは山中虎鉄氏(ちなみに女性)。

元々は魔神柱のデザインを担当していたが、修正無しの完璧な仕事に感嘆を覚えた奈須きのこティアマトのデザインを頼み、更に信頼を強めた奈須氏は魔神王ゲーティアのデザインも願い出る事になったという。

山中氏はスタジオディーン制作の劇場版『UBW』に参加しており、劇場版のメインビジュアルを描いたのも彼女。『FGO』への参加は劇場版時代の縁によるもの。

ちなみにソロモンの肉体の外観をしている時にはその肉体を乗っ取っているゲーティアの声とソロモンの肉体の声が重なって聞こえる合成音となっている。この時のゲーティアの外観を見ればわかるが、ソロモンの肉体から細くなった魔神柱が何本もオーラのように出ている。


正体

ソロモン72柱の魔神の集合体であり、ソロモン王の死後に受肉した、意思を持った”召喚式“。ソロモンが生前に重ね、死とともに置き去りにした慚愧。


元々「72柱の魔神」とは、ソロモン王が魔神を束ね結合させ生み出した「正しい道理を効率的に進めるシステム」であり、人々を見守るために編纂された「人理補正式」だった。

生前のソロモンにとっての守護霊体であり、その影としてソロモンと肉体と視界を共有していたため、過去と未来を見通すソロモンの千里眼を通じて人類を観測し続ける。

だが多くの悲しみ・裏切り・略奪、そして多くの結末…何より必ず死という悲劇で幕を閉じる「人間の不完全性」を見続けたそれらは、それを無視し続けたソロモン王と人間の関係を嘆き、怒り、遂には哀れみ、失望するようになる。


「多くの悲しみを見た。多くの悲しみを見た。多くの悲しみを見た。

ソロモンは何も感じなかったとしても、『私』いや、『我々』はこの仕打ちに耐えられなかった」


─「貴方は何も感じないのですか。この悲劇を正そうとは思わないのですか」─


─『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね』─

─『他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』─


「そんな道理(はなし)があってたまるものか。そんな条理(きまり)が許されてたまるものか。

私たち(われわれ)は協議した。俺たち(われわれ)は決意した」


「───あらゆるものに訣別を。この知性体は、神の定義すら間違えた」


ソロモン王の死後、魔神たちは人間とソロモンへの感情諸共その骸の内側に封じられたままとなったが、共通の道を辿っていたソロモンとは正反対の結論である独自の思想に目覚め『人間は無価値』と断じ、ソロモン王の亡骸を巣にする事で活動を再開する。

ソロモンに創り出された彼らは高次元の生命でありながら、彼らがこの宇宙唯一にして最大の無駄遣いと判断する人間に仕え使役されなければ存在できないが、その矛盾と不誠実さを覆すべく自己変革を行い、目的を再設定する。


遥かな過去へと遡り地球誕生のエネルギーを取り込み自らが惑星となり、健やかな知性体を育む、死という終わりのない完全な環境を生み出す大偉業──逆行運河/創世光年

真の叡智にいたる為に編み出され、極点に至るものとなった彼らにとっては、一切の歴史を燃やし尽す人理焼却という偉業すらも46億年前という時を遡るためのエネルギーを生成するための行為・過程に過ぎない。

人類史すべてを利用し原初に至ろうとする、意思を持った魔術こそが、『人理焼却式ゲーティア』なのだ。(高度な知性を持ったAIをイメージすれば分かりやすい。)


つまり、これは彼なりに人間のための最適解を考え,人間が持つ苦しみをなんとか乗り越え、取り除こうとした人類愛でもある。


その後、人理定礎を破壊するために、各世代に自分がデザインし、ゲーティアの意志で魔神へと変貌する魔術師たちを子孫としてばら撒き、彼らを起爆点として7つの特異点を生み出す(ただしソロモンの時代より過去であるバビロニアには子孫でなく直接聖杯を送るなどの干渉を加える手段を取っている)。

これにより歴史の流れは分断されて人類史の強度は無となり、魔神たちの凝視で地表は炎に覆われ、あらゆる生命と文明を焼き尽くして絞り出された残留霊子はソロモン王の第三宝具により光の帯として抽出・凝縮されることとなる。


こうして、ゲーティアのクラスは決定された。グランドキャスターは偽りの冠位。

人間に生み出され、人類史をもっとも有効に悪用した大災害……ビーストⅠ

151~155


人が人を哀れみ失望するという驕りこそが、七つの人類悪のひとつ『憐憫』の理であり、ゲーティアの獣性なのだ。


人物

一人称は「私(わたし)」

ソロモン王をベースとしているため、恐ろしくはあるが理知的な性格。

しかし72柱の魔神の集合体である為、その性格・性質も最大72通りに及ぶ。

対話する時はその相手に似た魔神柱が表面に現れる。性質が鏡と評されるのはこの為。

他の魔神柱からは『統括局』と呼ばれていた模様。


本来であれば人を統べる王として充分な能力があるが、全能であり不死であった間は、王の資格である「人間を理解する」ことは遂に無かった。


能力

ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
なしAADA+BA+++

保有スキル

陣地作成(A)魔術師として自らに有利な陣地である「工房」を作成する。エルサレム神殿を作り上げた彼の手腕は陣地作成において最高峰とされる。
高速詠唱(A)魔術の詠唱を早める能力。かつては平均的な詠唱速度だったが、現在は高速神言に匹敵する域に達している。 これは中身がゲーティアなので生前の短所……性格的な弱点……がないため。
道具作成(C)魔力を帯びた器具を作成可能。契約に特化してしまったためか、道具作成能力は並レベル。
召喚術(EX)過去、あるいは未来から霊体を喚起する魔術。ソロモン王の死後、置き去りにされた72柱の魔神の概念はその遺体の中を巣食い、年月を経って「ソロモン王の皮を被った『何者か』」として新生した。英霊召喚や通常の使い魔は呼び出せないものの、72柱の魔神であれば自在に現世に召喚できる。ソロモン王の内界を巣食う架空の魔神たちを外界に投影する変換器と言えばわかりやすい。
ソロモンの指輪(EX) 神から授かった十指にはめる指輪。魔術の祖、王の証でもある。十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納める。 ゲーティアの指には九つの指輪がある。残りの一つは―――
啓示(−)天からの声を聞き、最適な行動を取るスキル。これは魂が持つスキルである為、ソロモン王の遺体に巣くったゲーティアでは使用できない。
千里眼(EX)視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になる。ソロモンの千里眼は過去と未来を見通す。千里眼は肉体に備わったスキルであるため、ゲーティアにも使用可能。
単独顕現(A)単独行動のウルトラ上位版。また、存在が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対し耐性を持つ。このスキルを持つものは特異点による人理焼却も、■■■■■による人理編纂にも影響を受けず、条件が揃いさえすれば顕現する。
ネガ・サモン(EX)ビーストⅠとしてのスキル。サーヴァントによる攻撃を否定・破却する。英霊のシンボルである宝具をすべてキャンセルする(無効・無敵・吸収・削減)……ただし、ただ一つの例外を除いて。『FGO』ではその『例外』によって、大きくスキルランクを下げてしまった。

ソロモン王の亡骸をベースにしているが見ての通り筋力と耐久のステータスが高い。

また劇場版では人類史における最高峰の召喚式そのものである為、召喚されたサーヴァントの召喚を破却し強制退去させている。


宝具

光帯収束環(アルス・ノヴァ)


第一宝具。仮想宝具。真のソロモン王ではない為、本当の宝具名を知らないゲーティアはこれを第一宝具と仮想する。

第三宝具で維持・回収した光帯をゲーティアの目的のために回すためのものとして存在し、この起動計算が完了した時に、46億年の時を遡り死のない惑星に至るための「逆行運河/創世光年」は開始される。


訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの(アルス・ノヴァ)

  • ランク:D
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:−
  • 最大捕捉:1人

真の第一宝具。ゲーティアは“もう一つソロモンには宝具がある"と知ってはいるものの、その詳細は知らない。否、知ることはできない。


詳細は該当記事を参照。(ただしネタバレ注意)


戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの(アルス・パウリナ)

  • ランク:A
  • 種別:対界宝具
  • レンジ:999
  • 最大捕捉:?人

冠位時間神殿ソロモン


第二宝具。宙の外、時間と隔絶した虚数空間の工房たる概念宇宙。

ソロモン王の魔術回路を基盤にして作られた小宇宙。

魔力に変換された人類史を集め、たばねる空間。

戦いの舞台である「冠位時間神殿:固有結界ソロモン」そのもの。


この領域全てが魔神柱であるため、空間が健在である限りゲーティアも滅びることはない。


誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)

  • ランク:EX
  • 種別:対人宝具

終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン


「ではお見せしよう。貴様らの旅の終わり。この星をやり直す人類史の終焉。我が大業成就の瞬間を!!第三宝具、展開。“誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの”――さぁ、芥のように燃え尽きよ!『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)』!!」


第三宝具。原罪のI。人類終了を告げる光帯。

人類史全てを熱量に変換したもので、これを何億と集め・加速・収束させる事で膨大な年月の時間逆行も可能になる。

一秒、一瞬単位で分断された歴史に在る人類の情熱とも言える生命と文明からエネルギーをほぼ無尽蔵に絞り上げたものであり、星を貫けるほどの熱量を持っている。放てば地上の全てを焼き払い、地球の表層を焼き尽くす極大の熱線と化す。

作中でグランドキャスターとしてソロモン王の名を騙っていた時は【対人理宝具】として説明されていたが、マテリアルにおいては【対人宝具】となっており、対人理宝具とされていない理由は不明。

他の対人理宝具もマテリアルにおける種別はあくまで対人宝具となっているため、もしかすると厳密には対人理宝具という分類は無いのかもしれない。


「我が偉業、我が理想、我が誕生の真意を知れ!この星は転生する。あらゆる生命は過去になる!称えるが良い。我が名はゲーティア!人理焼却式・魔神王ゲーティアである!!」


関連タグ

Fate/GrandOrder サーヴァント ビースト(Fate) ゴエティア

ゲーティア ソロモン72柱 ラスボス


人王ゲーティア

センシティブな作品


魔神王ゲーティアを倒し、世界を救った主人公の前に最後に立ちはだかる運命

七十二柱の魔神ではなくその残滓、最後に残った結果のようなモノ。

己の譲れぬもののために、彼は無意味な、しかし無価値ではない戦いに挑む……


詳細は該当記事を参照。

























ゲーティアが人理焼却を2016年を基点として行った理由、それはゲーティアが千里眼で視ることができたのが2016年までであったため。燃料として回収できるのはそこまでだと諦めていた。

その原因である大災害、地球の白紙化に対してはゲーティアですら解決を放棄した難問に他ならない。

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