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ナイトレイダー

ないとれいだー

ナイトレイダーとは、『ウルトラマンネクサス』に登場する対怪獣用部隊の通称である。本記事では、その母体であるTLTも一緒に解説する。
目次 [非表示]

概要

スペースビーストに対抗するため、TLTによって設立された対怪獣用実動攻撃部隊。正式名称は「TLT-J戦略特殊任務班」

NIGHT RAIDER(夜襲部隊)」の通称に違わず、極秘にスペースビーストを殲滅するのが目的である。


かつてウルティノイド・ザギを作り上げた異星人「来訪者」からの技術協力により、数々のオーバーテクノロジーを有しており、ウルトラシリーズの歴代防衛チームでも屈指の戦闘力を持ち、ウルトラマンの力を借りずとも数々の強敵を撃破している。

ウルトラマン科学特捜隊ウルトラマンタロウZATウルトラマンダイナスーパーGUTSと並んでウルトラシリーズにおける防衛チーム最強候補の一角である。


……が同時に歴代で最も冷酷非情で暗い組織とも言われる。


組織全体の方針が、市民の安全以上にビースト殲滅が優先といったスタンスであり、場合によっては人質諸共ビーストを殲滅しようとしたり、街一つをビーストを誘き寄せる餌として利用したこともある(ただし、この作戦で殲滅対象となったビーストは別位相に移動する能力によりナイトレイダー側より干渉不能になってしまう特徴があったため作戦を実行した時点では高圧電線を改造した設置式の罠におびき寄せるしか殲滅可能となる手段がなかったためでもある。後にナイトレイダー側より別位相に追撃できるマシンが完成した際は民間人を餌として用いる手段は行っていない)。

現場レベルでは個人の意思で人命を尊重することもあるが、上層部の意向には逆らえない。


序盤の頃はウルトラマンとの関係も険悪で、直前にペドレオンから作業員を救助する姿を目撃していたにもかかわらず、第2話でファーストコンタクトを果たした際にビースト同然の脅威と見なして攻撃、その後も第10話で共闘を果たすまで殲滅対象と看做していた。(この、ウルトラマンを殲滅対象としていた理由についてだが、実際には対ビースト殲滅兵器をTLT側が完成させるためにはビーストの生態を研究する必要があり、完成する前にウルトラマンが倒してしまうとそれが未完成になって人類側から対処することが非常に困難になってしまう。故にあえてウルトラマンを味方だと分かったうえで彼の戦いを妨害、状況を管理調整する必要があった。そのため、殲滅命令こそ下しているが本気でウルトラマンを抹殺する意図はなかった模様)


ビーストが人間の恐怖を餌にしている関係で、ビースト及びウルトラマンの存在を世に広めない為に組織の存在は一般に公表されず、隊員は家族にすら自らの所属を明かすことは許されない。

ホワイトスイーパーと呼ばれる防護服の集団により、徹底的に事後処理がなされており、それでも万が一事実が外部に漏れそうな場合はMP(メモリーポリス)という部署が動いて、相手が子供でも絶対に逃さず捕まえて記憶操作する(ビースト以外の記憶を消してしまったこともあるが、恐らく完全に想定外の事故と思われる)。

組織の方針に反抗的な行動を取った隊員は、記憶処理を施されたうえで追放処分となる。

当のMPを指揮している管理官すらも組織の全貌を知らず、知ろうとすれば記憶を消されるだろうと語っている。

この通り、組織そのものが非常に秘密主義の傾向が強く上層部の真意が窺い知れないまま作戦に従事させられるのも新入隊員の組織への不信や反発を招いており冷酷な印象に拍車をかけている。


地球の運命が懸かった任務に就いているため規律も厳しく、一ヶ月に及ぶ入隊訓練も現役レスキュー隊員だった孤門が音を上げるほどハードである。

メンバー間の関係は決して険悪ではないが、有事が連続発生していた為に隊内の雰囲気も緊張感に満ちており、物語後半まで孤門はチームメンバーと談笑することすらできなかった。

孤門が隊に順応するにつれて雰囲気は多少改善されていったものの、今度はTLT内部に裏切者がいる事が発覚し、各員が疑心暗鬼に陥る始末だった。


更に言うと基地がダムの底にあるので内部の照明もやたら暗い。

12話後に放送された『ウルトラマンネクサス 秘密大公開スペシャル』では子供向けヒーロー番組として明るく紹介するために照明も明るいものに差し替えられ、暗い雰囲気を何とか覆い隠そうとしていたが、ストーリー展開のドス暗さまでは隠しきれていなかった。


また、川井憲次氏によるテーマ曲「ナイトレイダー -Scramble-」はナイトレイダーひいてはこの作品を代表するテーマ曲として知られ、出撃シーンのみならず、アイキャッチや次回予告でも使用された。聞いた事ないなぁという人はファンには「ンネクサス…」と言えば通じる…はず。


なお服装の赤いレッド・トルーパーなる別働隊も存在しているらしいが、設定だけの存在に終わっている。


TLT

スペースビーストの発見、調査、研究、捕獲もしくは殲滅などを主目的に、超法規的権限に基づき行動する非公然特務防衛機関

正式名称はTERRESTEIAL-LIBERATION-TRUST(地球解放機構)であり、頭文字を取って「TLT(ティルト)」と呼ばれる。北米に本部を置いて世界各国に支部を持つ国際的な組織で、本編で登場するのは日本支部の「TLT-J」である。


1991年、アメリカ・コロラド州に落下した「来訪者」よりスペースビーストの存在が伝えられたことにより、国家の枠組みを超えて設立が進められた。


来訪者より後の「クロムチェスター」や光学迷彩システム「オプチカムフラージュ」や記憶消去装置「レーテ」といったオーバーテクノロジーを技術供与されており、スペースビーストとの遭遇に備えるべく活動していたようだが、設立初期の段階で研究員の1人「山岡一」にアンノウンハンドが憑依して内部で暗躍しており、デュナミストの素養を持つ者等の自身に都合の良いメンバーを集めていたようである。


2004年に地球に飛来した、ビースト・ザ・ワンウルトラマン・ザ・ネクストとの戦いの後に本格稼働し、レーテによってザ・ワンやネクストの存在を一般市民の記憶から消去。

以降、ザ・ワンの細胞から誕生したスペースビーストとの戦いを人知れず繰り広げていた。


(このまま死なせるよりかはマシという判断とはいえ)瀕死の千樹憐を拘束して人体実験を行い、ウルトラマンの力を兵器利用しようとするなど、手段を選ばない組織。


イズマエルとの戦いの後、再度レーテによる記憶消去を行う途中に全ての黒幕であるダークザギが完全復活してしまう。

ザギはウルトラマンノアに倒されたもののビーストの出現は続いており、更にレーテもザギ復活の際に消滅してしまったが、方針転換したTLTは組織の存在を世間一般に公表。改めてビーストの脅威から人類を護り続けている。


非情な手段を取る事の多かった一方で、来訪者によるビースト対策以外での先端技術の使用禁止や日本支部の上層部はビースト被害を受けた者で結成された都合上良くも悪くも「例え非道な手段だろうとビーストを倒し人々を脅威から守る」という信念の元結成されている為かTPCG.U.A.R.D.、『Z』の防衛軍などに比べるとダークザギの暗躍を除いて組織内のブラックなイメージに反して組織内の離反や暴走などの問題は特に見られなかった。また千樹憐の身を案じ感情を出すようになったイラストレーターの変化、ザ・ワンの襲撃で妻を失った松永の過去、過去の戦いを経験した水原の存在など関連キャラの詳細が判明した事もあり物語後半では「単に暗いブラックな組織ではなく熱い部分もある」という印象へと変化していった。


メンバー

単独項目が存在する人物の詳細は当人の記事を参照。


ナイトレイダー

本編で活躍するのはAユニットであり、他にも多くのチームが存在するが劇中未登場。


孤門一輝/ウルトラマンネクサス(5人目)(演:川久保拓司)

ネクサス(ジョジョ風)

本作品の主人公。

名前は「門」が正しいのだが、しばしば「門」「門」と誤記される。おそらく、歴代の主人公で最も名前を間違えられているのではないだろうか。


西条凪/ウルトラマンネクサス(4人目)(演:佐藤康恵)

空想特撮少女図鑑―ナイトレイダー

ナイトレイダーAユニットの副隊長で、年齢27歳。

戦士としては非常に有能で、和倉隊長からの信頼も厚い。

幼少時に何者かによって母親を殺害されているため、ビースト、とくに人間に変身するビーストには偏執的な憎悪を抱いている。


和倉英輔(演:石橋保)

ナイトレイダーAユニットの隊長で、年齢34歳。強い責任感と冷静な判断力を併せ持つ。

任務に対する忠実さだけでなく、しばしば苦悩する孤門を厳しくも温かく見守る優しさを持ち、時には的確な助言を送る事もある。自身も人命救助第一に考える孤門の影響を少なからず受けていたようで、温泉街の住民を囮に使ったミッションに激怒して松永に食って掛かったり、TLT北米本部の記憶操作を批判したりしたこともある。

意外にも文学に対する造詣が深く、ニーチェの言葉を引用したり黙示録の用語を解説するなど、某映画の自衛官のような一面を見せることもあった。

最終回において石堀が正体を現し、詩織が重傷負ったのに続いて和倉も腕を撃たれ、孤門と凪はレーテの闇の中にいたため、たった一人負傷を抱えながらクロムチェスターδを駆って出撃。撃墜されかけたところを、孤門が変身したネクサスに助けられた。一年後もナイトレイダーの隊長を務めている。

上述の通り総じて非常に秘密主義の傾向が強い組織の傾向が如実に表れ意向を窺い知ることのできない上層部にろくに真意を明かされぬまま従わざるを得ない立場にあり、なおかつ民間人の記憶操作すら厭わないほどの秘密主義や時に民間人の犠牲もやむを得ない立場を取る冷酷さも表す組織に不信を抱き反発する新入隊員の部下に挟まれる立場にありながらも、自らも真実を教えるどころか知ることすらできないながらも助言を送り部下の心への道標を示した彼もまた、組織の良心と言える人格者でもあったのかもしれない。


平木詩織(演:五藤圭子)

ヒラキシオリ隊員

射撃を得意とする元婦人警察官のナイトレイダーAユニットの隊員。

いつも明るくマイペースを崩さない、チームのムードメイカー的存在。

ネイルケアが趣味で、待機中はおろか孤門の指導中でもマニキュアを塗っている。

イライラするとマニキュアを引っかいて剥がす癖もある。


石堀光彦(演:加藤厚成)

ナイトレイダーAユニットの隊員で、年齢29歳。

分析を担当し、有能ではあるが決して出しゃばることなく任務をこなす、縁の下の力持ちタイプ。

ハッカーとしても水準以上の能力を持ち、TLT北米本部のコンピューターに侵入して5年前の新宿大災害の隠された真相に迫るほどの腕を見せる。孤門とは互いに冗談を言い合う兄貴分的存在だった。


なお、劇中での行為から、一部のファンから某コスプレボクサーの名前をもじって石堀☆自演乙☆光彦と呼ばれている。理由については最終回まで見てからのお楽しみ。


初期のオープニングでは「石」と表記されていたが、最終回の描写を見る限りでは「石」が正しい。


メモリーポリス

詳細は項目を参照。


その他


吉良沢優(演:田中伸彦)

TLT-Jの作戦参謀を務める、イラストレーターと呼ばれる異能力者。


松永要一郎(演:堀内正美)

TLT-Jの管理官。元内閣情報調査室所属。



溝呂木眞也ダークメフィスト(演:俊藤光利)

ダークメフィスト

元ナイトレイダーAユニット副隊長。

ビーストへの恐怖の心がやがて飽くなき力への渇望に変わり、その心の闇をダークメフィストの力に委ねて彼と一体化する。


水原沙羅

かつて最初のデュナミストであった真木舜一(=ウルトラマン・ザ・ネクスト)とともにビースト・ザ・ワンと戦った対バイオテロ研究機関BCSTの元監察官で、TLT北米本部より監視官として海本隼人と共に来日。

ナイトレイダーの面々に対し、新宿大災害の真相やメモレイサーの仕組み、ビーストの生態等を説明した。


実はプロメテウス・プロジェクトの責任者で、特効薬のラファエル開発を中止するという冷徹な決断をした張本人であるが、それにはスペースビーストへの対策を優先しなければならないという理由があった。


任務と目的のために他者を切り捨てる冷徹な言動を見せるが、実際は憐たちのことを心配し、海本やプロメテの子たちが極秘にラファエルの開発を続けていたのを知りつつ黙認したり、凪の「憎しみこそ力」という主張をウルトラマンを引き合いに出しつつ諭すなど、厳しいだけではない一面を持っており、海本からも同名の聖人サラのような存在と評価されている。


フォートレスフリーダム

TLT日本支部の関東第3支部基地。515名のスタッフが常駐する。

日本支部の中でも最も充実した施設・装備を誇り、関東エリアに出現するビーストの対処にあたっている。ダムの湖底に隠されている故に、日光が全然入らないので基地内はとっても暗い。


湖底よりも更に深い地下に存在する最深部「セクション0」には動力施設が存在するとされているが、実際には来訪者が作り出した記憶消去装置「レーテ」が隠匿されている。


装備

ディバイトランチャー

3つのパーツからなる対ビースト用大型分離銃。パーツの組み合わせにより、ハンドガン型のディバイトシューター、マシンガン型のディバイトガンナー、キャノン型のディバイトランチャーに変形する。

特にランチャー形態の威力は凄まじく、ペドレオン(クライン)アラクネアフログロスなど多数の小型ビーストを殲滅し、上級ビーストであるガルベロスをも怯ませる威力を見せた。強化装甲弾やナパーム弾を装填する事も可能であり、後者に至ってはバグバズンを一発で爆死させる威力を見せたことからナイトレイダー最強説が囁かれる一因になった。

なお、指紋認証システムがついているためTLT関係者にしか運用出来ない(Episode EXで、ある一般人が孤門からディバイトシューターを取り上げて使用しようとしたが、発砲することができなかった)。威力が高いぶん発射反動も強く、入隊訓練中の孤門は標的に当てる事もままならなかった。吉良沢もオペレーションルームから外に出た時一回だけシューター形態をしかも照準まで完璧に合わせて使用している


ゲーム『怪獣バスターズ』のCMにも登場しており、イモトアヤコが携行していた。


パルスブレイガー

ナイトレイダーの隊員たちが装備している万能コミュニケーター

任務や位置情報のナビゲーション機能の他、威力は低めだが連射性の高い光線銃を内蔵しており、冷却弾や麻酔弾などの特殊弾を発射する際のグレネードランチャーとしても使用可能。冷凍弾はバグバズンを氷結させて動きを鈍らせ、麻酔弾はガルベロスに操られた大学生を傷つけることなく鎮圧している(ただし、彼らは既に生ける屍だった為、命を救う事は出来なかった)。更に対人戦用の非殺傷武器としてスタンガンも内蔵されている。


クロムチェスター

分離合体能力を持った対スペースビースト用戦闘機。フォートレスフリーダムのダム排水口から発進し、オプチカムフラージュシステムによって光学迷彩をかけて現場に急行する。


関連タグ

EYES前作の防衛組織。

DASH次作の防衛組織。



ウルトラマンネクサス

ウルトラマンノア

ウルトラマン・ザ・ネクスト

スペースビースト

ダークザギ

防衛チーム

ソリチュラペダン星人サロメ星人:演者が共通しておりサロメ星人はダークロプスゼロからナイトレイダーやTLTに対しての痛烈な批判とも呼べる言葉を言われた。

ZECT-仮面ライダーカブトに登場。こちらも異星人のオーバーテクノロジーを利用した防衛組織であり、黒幕が防衛組織の関係者であったという点が共通している。また、演者の一部がこちらでも登場している。

統合防衛軍:TLTの前身とも言える組織。

DEUS:こちらも一般人には正体を明かさない、黒幕が防衛組織にいたと言う点では、共通点がある。

AIBウルトラマンジードに登場する防衛組織。組織の存在が一般に公にされてない、オーバーテクノロジー持ちなど共通点が多いが、逆にこっちは比較的人道的だったり、地球人のメンバーが一人しかいなかったりと、相違点も多い。

GAFJストレイジ:こちらは逆に一般に公にされている防衛組織で雰囲気は明るい方。しかし、黒幕が潜り込んでいたという共通点があり、しかも組織の結成自体がその黒幕の思惑によるものという、最悪な事実が隠されていた。


メン・イン・ブラック:オーバーテクノロジーを利用した宇宙人の管理や目撃者の記憶操作等、やってることはさほど変わらないが現場の空気が違いすぎる組織


ナイトレイドアカメが斬る!に登場する名前がよく似ている組織。ただしこちらは革命軍の中で構成されている殺し屋部隊というナイトレイダーとは別の方向で敵に対して冷酷非情な闇の精鋭部隊である。

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