ピクシブ百科事典

幼女戦記

ようじょせんき

カルロ・ゼン作の小説。メイン画像は単行本第1巻の表紙絵の現物。
目次[非表示]

概要

小説投稿サイト「arcadia」で連載されているweb小説であり、後にそれに加筆修正がくわえられてKADOKAWAエンターブレインブランド)から書籍版が刊行された。
同サイトで発表された「魔法少女リリカルなのは」の二次創作小説「リリカルなのはAnother~Fucking Great!~」が着想の元となっている。

「幼女」という題名から想像される要素(萌えとかそういう系)が皆無な、硝煙香る本格的戦争もの小説。
某赤い国やら某自由の国やらに対する溢れるリスペクト精神を満載した結果、作者がエンターブレインの正気を疑うレベルに達した内容と化している

5巻にてアニメ化計画が進行中ということが公表された。
これを受けて作者は「エンターブレインは勇者の中の勇者」とコメントしている。

コンプエース(KADOKAWA、角川書店からの引き継ぎ)2016年6月号でコミカライズ化、執筆者は東條チカ(代表作は『コードギアス双貌のオズ』)。

ストーリー

戦争の最前線にいるは幼い少女。

金髪、碧眼そして白く透き通った肌の幼女が、空を飛び、容赦なく敵を撃ち落とす。
幼女らしい舌足らずさで軍を指揮する彼女の名はターニャ・デグレチャフ。
だが、その中身は、神の暴走により幼女へと生まれ変わることとなった日本のエリートサラリーマン。

効率化と自らの出世を何より優先する幼女デグレチャフは、
帝国軍魔導士の中でも……もとい、帝国において最も危険な存在へとなっていく――。

登場人物

配役はサウンドドラマ/テレビアニメの順。1人表記は、テレビアニメを指す。

ターニャ・デグレチャフ
CV:五十嵐裕美/悠木碧
主人公。効率至上主義と出世至上主義に支配された個人主義者である熱狂的平和主義者にして反共主義者。
前世の日本ではエリートサラリーマンとして人事部で辣腕を振るっていたが、リストラされた元部下に逆恨みで殺され、その人格のあまりの酷さに怒りを覚えた神を自称する存在Xによって、魔法が存在する異世界に魔道師適正のある幼女として転生する羽目になり、生き残る為に軍人の道を歩んでいくことになる。

ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ
CV:金元寿子/早見沙織
ライン戦線においてターニャの下につけられた新兵。愛称はヴィーシャ。
後にターニャの副官となり、なぜか戦争狂(ターニャ主観)が集まるターニャの部隊における屈指の常識人。
が、徐々に周りの空気に感化されてきている模様。
漫画版とアニメ版でデザインが異なり、漫画版ではセミロングの美少女として描かれている一方、テレビアニメ版では目の大きなロングヘアの少女として描かれている。

マテウス・ヨハン・ヴァイス
CV:濱野大輝
二〇三航空魔導大隊副隊長。謹厳実直、それでいて実戦的な柔軟性も兼ね備えた優秀な副隊長。
ターニャが独自に行動するときには、大抵の場合ヴィーシャか彼が指揮を執る。
ダキア公国での初陣において、マニュアル戦術に固執して敵前逃亡を疑われるという大チョンボをやらかしており、何度かネタにされている。
当初は英雄願望があったらしいが、大隊員選抜時の地獄の訓練で色々と叩き折られたとは本人の弁。
ターニャからは生粋の戦争狂と認識されている。

ヴォーレン・グランツ
CV:小林裕介
二〇三航空魔導大隊補充隊員。
着任早々に訓練も兼ねてライン戦線の敵塹壕に乗り込んで敵兵を捕虜にして戻ってくるという、地獄すら生温い環境に放り込まれる。
その後、数々の実戦を経て二〇三航空魔導大隊に恥じない兵士として成長していく。
なお、士官学校時代にターニャの噂(伝説)を耳にしていたため、彼女の下に配属されたときにはガチで震えあがっていた。

ハンス・フォン・ゼートゥーア
CV:石塚運昇/大塚芳忠
参謀本部戦務参謀次長、階級は准将(初登場時)。沈着冷静で学者肌の軍人。
ふとしたきっかけでターニャと「戦争の行く末」について話をしたことから、彼女の話す「世界大戦」という最悪の現実と向き合うことを余儀なくされる。
ターニャの後ろ盾というべき存在。

クルト・フォン・ルーデルドルフ
CV:玄田哲章
帝国軍参謀本部作戦参謀次長。階級は准将(初登場時)。ゼートゥーアとは盟友。
ゼートゥーアよりも現場寄りの考え方だが、やはり広い視野を持った優秀な軍人。
ゼートゥーアの懐刀であるデグレチャフ達を各地の戦場へ送り込んでいく。

エーリッヒ・フォン・レルゲン
CV:後藤ヒロキ/三木眞一郎
参謀本部人事局人事課長、階級は少佐(初登場時)。真面目で実直な軍人。
士官学校時代のターニャが「抗命した下級生の頭をカチ割ろう(物理)とする」場面に遭遇し、彼女を異常者・狂人の類として(軍人としては極めて優秀であることを認めたうえで)警戒心を抱いている。その後、帝国軍参謀本部の作戦参謀の1人となるが、その生真面目な性格ゆえに異常な方向に進んでいく戦争と、ターニャの狂気に苦悩してゆく。

マクシミリアン・ヨハン・ウーガ
CV:赤城進
軍大学時代のターニャの学友、階級は大尉(初登場時)。
幼い娘が戦争に巻き込まれることを憂いていた。ターニャ曰く「戦場を知っている良識ある人間」。
なお、ターニャが彼に発した「退役すれば、一つの力になれる」という言葉の真意は、軍大学の上位を確保するためにライバルを蹴落とすためだったりする。
その後は後方勤務で主に兵站を担当しているようで、何度かターニャとも顔を合わせている。

----
神(を自称する『存在X』)
CV:小倉大輔(会社員)、榎吉麻弥(OL)、相馬康一(老人)、飯野千鉱(女子高生)、佐々健太(運転手)、原田彩楓(子供)、秋山祐太(学生)、二川翔太(学生)、春日望(乳児)、手塚秀彰(人形)
人々が信心を失っていくのを悲しみ、それを復活させようと頑張っている。
その一環としてターニャを転生させたり、完成するはずがなかったエレニウム九五式を奇跡によって可動させたり、オルレアンの乙女を彷彿させるほど信心深い少女(後述)に恩寵を与えたりしている。
おかげでたださえひどい大戦がよりカオスなことになるんだよ!!
ターニャ曰く「ビジネスモデルに根本的な欠陥がある」。
漫画版では主にゼウスらしき老人の風貌で、アニメ版では前述通り、自らの意思を表明する際には現場近くの生物か人形(例えばくるみ割り人形)の口を借りて話す。

ピエール・ミシェル・ド・ルーゴ
CV:土師孝也
共和国をまとめる将軍。階級は少将。国防次官と陸軍次官を兼任している。

アンソン・スー
CV:堀内賢雄
協商連合軍の航空魔導師。階級は中佐。協商連合軍の帝国領の越境行軍の際に哨戒任務に就いていたターニャと交戦することになる。

メアリー・スー
CV:戸松遥
協商連合の魔導師であるアンソン・スーの愛娘。
帝国によって協商連合が占領される直前に、合州国に亡命。
そして魔導師としての適性を見いだされ、義勇兵に志願。連合王国軍に所属する。
WEB版では神(存在X)を信奉する独善的な狂信者として描かれているが、書籍版ではごく一般的な少女である。
個人としては良くも悪くも善良ではあるが、自分の価値観や常識をなかなか曲げられない頑固なところがあり、あまり軍人向きとは言い難い性格をしている。

国家

帝国
本作の舞台となる軍事国家。「ライヒ」とも呼ばれる。首都はベルン(ターニャの出身地)。
大陸列強のひとつであり、大陸で一等地に存在する為国力は豊かだが、それだけに四方全て敵国ないしは仮想敵国に囲まれており、国防方針に常に悩まされ続けている。
協商連合の越境行為を領土問題解決の好機ととらえ、全面動員による進行を決定する。このことが周辺国の警戒を招き、帝国は世界大戦への道を突き進んでいくこととなる。
モデルはドイツ帝国ドイツ国防軍

レガドニア協商連合
帝国の北に位置する民主主義国家。
勝ち目が皆無なのに国粋主義の新政権が支持率アップの為に帝国との係争地に軍を派遣し、帝国の逆鱗と虎の尾にまとめてケリを入れるレベルの大失策をやらかす。
そのため、しばらくは共和国や連合王国から冷たい目で見られていた。
モデルはスウェーデンノルウェー連合王国。

フランソワ共和国
帝国の西に位置する民主主義国家。首都はパリースィイ。
帝国の抑えとして期待していた連邦が帝国と不可侵条約を結んでしまったため協商連合と同盟。帝国包囲網の崩壊を恐れ協商連合の次に帝国へ宣戦布告する。連合王国や合州国が介入してくれるまで帝国の圧力に耐えるしか勝ち目がない。
モデルはフランス

ダキア大公国
帝国の南東にある国家。軍隊の運用や装備は時代錯誤で航空戦力がないという近代戦にあるまじき軍隊を保有する。
戦時中だろうが真夜中の都市は電灯やガス灯をつけて作業の効率化を図っている。
モデルはルーマニア

アルビオン連合王国
大陸沿岸に存在する島国。帝国が大陸を席巻することを危惧し、様々な工作を行う。
首都はロンディニウム。この国の料理はものすごく不味い
モデルはイギリス

イルドア王国
帝国の南にある国。情勢的には中立国で、帝国とはある程度友好関係にある。
ただ、やはりというか、帝国は考慮することすら拒否しているが、帝国との間に未回収の領土問題を抱えている。
兵力も郷土軍に近く戦力としてはまともにみなされないが、所持する戦艦の完成度だけは本物(乗組員の練度を考慮に入れなければ)。航空部隊もそれなりに高い練度を誇る。
装備体系は混乱しており、各国からの輸入品が混在しているが、それは同時に各国との深い関係を示唆している。
ダキアと違って自分たちの軍隊が張り子の虎であると熟知しており、理解してなお帝国南方への牽制を行い、一定の戦力を貼り付けさせて遊兵とすることができる狡猾さを持ち合わせている。
財政基盤が少々脆弱で、そのせいで帝国と連合軍に二股をかけざるをえない状況にある
モデルはイタリア

ルーシー連邦
帝国の北東に位置する共産主義国家。帝国にとっては最大の仮想敵国。大戦勃発以降も帝国軍東部方面軍だけはほとんど動かされていない。帝国の外交努力により不可侵条約を結んでいるが・・・
首都はモスコー。兵士の数が底なしだが質が酷すぎることに定評がある
モデルはソビエト連邦

合州国
新大陸に存在する民主主義の武器庫。この国が参戦すれば帝国に勝ち目がなくなるのだが、民衆や議会に孤立主主義が蔓延しているので大統領が個人的援助をしているのみに留まる。現時点では中立。
首都はフィラデルフィア。
モデルはアメリカ合衆国ここから派遣された義勇部隊の一部が某十字軍みたいだって? そんなバカな。

秋津島皇国
帝国から見て大陸の極東にある島国。ルーシー連邦と領海権を巡って小競り合いを繰り返している。モデルは大日本帝国。この国と連邦の間で発生した大規模戦闘の経過が、列強諸国の戦略・戦術に少なからぬ影響を与えている。

森林三州誓約同盟
共和国と帝国の間にある小国。中立政策をとっており、大戦においても中立を貫いている。
モデルはスイス

イスパニア共同体
南方大陸に植民地を持つ列強の一国。国内で苛烈な政治闘争が繰り広げられており、国外に目をやる余裕がなく大戦では中立を貫いている。
モデルはスペイン


テレビアニメ

2017年冬アニメとして放送されることになった。
TOKYOMXKBS京都サンテレビAT-XおよびBS11、ついでに六本木三丁目のお友達約1局で放送されるとのこと。
また、AbemaTVでの配信も予定されている。

なお原作では登場人物のほとんどが苗字でしか書かれていなかったが、アニメ化に際して登場人物のフルネームが判明した。

WEBラジオ

幼女戦記 ラジオの悪魔
MCはターニャ役の悠木碧と、レルゲン役の三木眞一郎。(配信局:音泉


関連タグ

カクヨム:この作品の二次創作小説の投稿が可能なサイト。

妖人狩り(菊地秀行):この作品に影響を与えたとされる先人。続編タイトルの妖女狩り(ようじょがり)というシンクロも。

ようじょしぇんきSDキャラによる短編コメディアニメ。

終末のイゼッタ』『ストライクウィッチーズ』:同類?

エースコンバットゼロ』『紺碧の艦隊』:元ネタ?

外部リンク

アニメ公式サイト
アニメ公式ツイッター
音泉公式サイト内『幼女戦記 ラジオの悪魔』紹介

pixivに投稿された作品 pixivで「幼女戦記」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 6935040

コメント