概要
| 作詞 | 畑亜貴 |
|---|---|
| 作曲 | 渡辺拓也 |
| 編曲 | EFFY |
| カップリング | SKY JOURNEY/少女以上の恋がしたい |
Aqoursの3rdシングル。2017年4月5日に発売された。センターは第2回「Aqoursセンターポジション総選挙」で1位を獲得した松浦果南が務める。付属するMVは秋～春の訪れを感じさせる作風で、電車や汽車（SL）を前面にフィーチャーした映像や振り付けの構成が印象的。
略称はHPTやハピトレが使われやすい。
1st・2ndシングル時とは違い今作はリリースイベント等の特典を一切付けずに発売されたが、オリコン週間ランキングにて初週5.5万枚の自己最高初動で2位を獲得し、アニメ放送や初の単独ライブによる人気の高まりを窺わせる結果となった（2017年8月現在で累計枚数は7万枚以上にのぼる）。
なお、ラブライブ!シリーズ全編通して初の早生まれのメンバーがセンターを務めるPVだったりする(前作のμ’sには早生まれのうみぱなのみセンターPVが存在しない)。
2nd LIVE TOUR表題曲として
以前までラブライブ!シリーズのナンバリングCDは、大まかにはセンター投票でMV（OVA）が制作されるという位置付けに留まっていたが、今作から初めてライブイベントのメインテーマソングとして採用される運びとなった。
タイトルとしては『Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR』に決定し、地方都市を巡る初のライブツアーを象徴する曲にもなっている。
特に公式やキャストによるTwitterの煽り文句にも「次の停車駅は～」・「出発進行！」など、曲中のテーマ性を意識した雰囲気を含んでおり、実際に地方から鉄道の旅で遠征したファンなどはシンクロ性を感じた者も少なくないだろう。当然ツアーのメインビジュアルやポスター、物販グッズの隅々に至るまでHPT色を強く押し出したイベントとなっており、単なる3rdシングルというよりも、声優陣やスタッフ・ファンにとっては2ndライブそのものを表す曲となり、これまでよりも更に記憶に残る思い出深い1枚と言えるのかもしれない。
3rd以降のライブイベントでは「恋になりたいAQUARIUM」と対の扱いにされるのが定番。
初お披露目となった2ndツアーこそ両方披露されたが、以降のツアーでは日替わりのセトリ変更で必ずどちらかに差し替えられている。つまり初日公演で「恋に～」が披露された＝二日目公演のセトリでは確実に「HAPPY PARTY～」に差し替えられるという意味でもある(逆も然り)。
この方針は3rd以降の国内イベントはもちろんのこと、Aqours_asia_tourやラブライブ!フェスでも同様だった。
西武鉄道グループとのコラボレーション
伊豆箱根鉄道
2017年4月8日（土）から伊豆箱根鉄道駿豆線にてラッピング電車（3000系3506編成）の運行を開始。3両編成で走行頻度は1日に2～11往復ほどで、運行期間は未定。
伊豆箱根鉄道が属する西武鉄道グループのコーポレートカラー「レジェンドブルー(紺色)」を基調に、車両ボディから窓部分までAqoursのメンバーイラストが惜しみなく使われた全面ラッピングのデザイン(伊豆箱根鉄道では初の試み)となっており、車内広告から吊革の色・形まで西武グループのタイアップの元かなり気合の入ったコラボレーション企画なので、ファンや興味のある方、あるいは観光で訪れる予定がある人は是非乗ってみてもいいだろう。（詳しくはこちら）
ちなみに、車体にはAqoursメンバー直筆サインが書かれている。
またAqoursのキャラ誕生日前後の期間には、特別にバースデーヘッドマークが先頭車両に取り付けれている。
そして劇場版公開に合わせ、2018年12月から、三島駅にて発車メロディとして採用された。
但し、三島駅はJR東海と施設が隣り合っている事、早朝や夕方に利用する通勤通学客（特に東海道新幹線に乗り換えて横浜・東京方面へと向かう通勤客）への配慮が必要な事から、伊豆箱根鉄道とJR東海が協議を重ね、通勤通学時間帯を避けて、鳴動時間を10時から15時までに発車する普通列車のみとする事で落ち着いた（特急踊り子はJR東海ホームから発着する為、鳴動しない）。
JR東海は1995年に、この三島駅の東海道新幹線ホームで乗客転落死亡事故を起こして以来、駆け込み乗車の原因となる発車ベルの鳴動時間の厳格化やメロディ不使用など駆け込み乗車には神経質になっており、その影響が本企画にも及んでいる。
西武鉄道
親会社である西武鉄道でも、2017年9月29日・30日に西武ドームで開催されたコンサートに関連し、同年9月16日から10月15日までの間、西武池袋線を走る特急レッドアロー（10000系電車）10109編成にも、伊豆箱根鉄道3000系と同じメンバーイラストが各車両のドア付近に先頭車は2人、中間車は1人ずつ配置された。
余談
- MVに登場する扇形機関庫のモデルは、特徴から大分県玖珠郡玖珠町にある豊後森機関区と思われる。
- 2ndライブに使用された蒸気機関車形の舞台は、伊豆箱根鉄道修善寺駅に展示された後、現在は沼津駅北側にあるプラザヴェルデ（アニメ2期でAqoursが練習場所にしていたイベント施設）に展示されている。ちなみに、この場所は沼津機関区の跡地であり、40年ほど前までは本物の蒸気機関車が駐在していた。
- MVに出てくる蒸気機関車はC58形(北海道装備、船底テンダータイプ)で、かなり実物に忠実に再現されている。現存するものだと、東京の大塚駅近くの公園に保存されている車両が一番形態が似ている。なお、C58形はかつて沼津機関区にも所属していた機関車であり、沼津駅南口にはC58の煙室扉を使用したモニュメントがあり、アニメにも度々登場している。
- ちなみに、果南が乗っている右側は助手席であり、運転席は反対側にある。
- 伊豆箱根鉄道駿豆線を走るHAPPY PARTY TRAIN(3000系3506編成)は、バンダイのBトレインショーティーと、トミーテックの鉄道コレクションから模型が発売されている。
- 鉄道を題材とした2020年のアニメレヱル・ロマネスクでは、黒澤ルビィ役の降幡愛氏が伊予鉄道甲1形1号蒸気機関車をモチーフにしたキャラクター「いよ」役を務めた。この他渡辺月役を務めた黒沢ともよ氏が南薩鉄道キハ100形キハ101をモチーフにしたキャラクター紅役を、果南推しのモブ役を務めた種﨑敦美氏が8620をモチーフにしたキャラクターハチロクを、前作で南ことり役の内田彩氏がD51840（一部498号）をモチーフにしたキャラクターラン役を、小泉花陽役の久保ユリカ氏が東武鉄道5号機関車をモチーフにしたキャラクター「りいこ」役をそれぞれ務めた。2023年放送の2期では初代優木せつ菜役であった楠木ともり氏がD6066をモチーフにしたキャラクターむむむ役を務めている。
- 同じく鉄道を題材としたゲームステーションメモリーズ!では矢澤にこ役の徳井青空氏と桜坂しずく役の前田佳織里氏と三船栞子役の小泉萌香氏がそれぞれ羽貫ミユ役、花畑もえ役、蓮台寺ミオ役として出演している他、先述のレヱル・ロマネスクとのコラボにおいてランも登場している。一方、伊豆箱根鉄道駿豆線をモチーフにしたでんこに牧之郷あいがおり、伊豆箱根鉄道公認キャラクターにもなっているのだが、こちらは現在の所担当声優がいない状態である。
- 鉄道とのコラボ自体は先輩格のラブライブ!で、後の唐可可の故郷上海の地下鉄でスクフェスの宣伝車両を走らせたのが最初とされる。また、後輩格のラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会でも「虹ヶ咲×お台場トレイン」としてゆりかもめやりんかい線とのコラボが行われた。
- ラブライブ!シリーズのうち、鉄道を題材としている楽曲は現在この曲と「ぶる～べりぃ♡とれいん」のみである。
関連動画
MV
カップリング曲
関連イラスト
関連タグ
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Aqours_2nd_LoveLive!
伊豆箱根鉄道駿豆線/JR九州久大本線:PVに登場する路線のモデル｡
Aqoursナンバリングシングルの系譜
- 君のこころは輝いてるかい?
- 恋になりたいAQUARIUM
- HAPPY PARTY TRAIN
- 未体験HORIZON
