閲覧注意!!
この記事にはグロデスクかつショッキングな内容が含まれています。本家のSEGA様とは一切関係ありません。
Hello,Do you want to play with me?
概要
作者はSirJCHyena氏、共著者はShannon氏。Game Joltで配信されているゲームの作者はMY5TCrimson氏。
2020年以後は、ASTRANOMICONX氏とJoeDoughBoi氏が作者の座を継いでいる。
ソニックシリーズの二次創作であり、海外の都市伝説「creepypasta」の一つ。
本項はcreepypastaにおける「sonic.exe」、またはその人物についての記事だが、同名のゲームについての説明も兼ねる。
ある日、一人の男の元に友人から「sonic.exe」と書かれた一枚のディスクが届いた。
「ソニックって、あのソニック・ザ・ヘッジホッグか?」
ソニックのファンである男はそう思い、どんな内容かと興味を持ちながらディスクをパソコンに入れて早速プレイしてみる。
しかしゲームを進めていく内に映し出されたのは、黒い目に赤い瞳、さらにそこから血を流しているという、恐ろしい姿のソニックが、テイルスやナックルズ、さらにはエッグマンをそれぞれの手段で追い詰めた末、惨殺してしまうという恐ろしい内容だった。
恐ろしくなった男は慌ててパソコンの電源を切ろうとする。その時、背後に……
I AM GOD.
これは「creepypasta」に、前述した作者であるSirJCHyena氏が上げた最も代表的なストーリーである。(現在は削除されている)
彼の正体
あらゆるベクトルの隙間で生まれた純粋なエネルギーが形を取ったものである。
つまりソニックとは全くの別人。
異次元(または次元の隙間)で生まれた存在であるゆえに、我々の住む世界(地球と明言されることもある)には短時間しか存在できないという。もともとこの世界において不安定な存在である彼は、一定時間を超えると元いた次元に帰らなくてはいけなくなる。この時、あくまでも『器』である彼の身体は勝手に壊れ始めてしまう。
彼は自分が生まれたすぐ後、我々の世界を特殊な方法で知り、その時に人類とソニックに心を奪われる。彼はソニックの姿を模倣して、自分を収められるだけの身体を作った。だがあまりのエネルギーに耐えきれず、『器』に自らを収納する際に激痛を味わう。その結果、目の出血などの瑕疵が出来た。『器』は異次元の存在を真似て作ったものであり、かなり貧弱である。
実は…
よく勘違いされるが、彼は殺人を一切行わない。
前述の通り好きなものは人類であり、殺すのではなく魂だけを抜き取りそれを自らの奴隷にするという。抜き取られた人間は目覚めることのない植物状態、また目覚めたとしても魂は入っていないため、何も反応を返さなくなる。
余談だが、作中では彼に忠誠を誓っている宗教団体「Cult of X」が存在する。水面下でsonic.exeの布教もしているため、彼にも信頼されている。忠実な信者たちがまれに彼のためを思って殺人に手を出してしまうことがあるが、それに関しては毛嫌いしている。
また、Xによって人間の感情を下に生み出された「守護者」(Guardians)という手下がおり、それぞれKito(祈祷)、Kirai(嫌い)、Kofuku(幸福)、Gekido(激怒)、Aishu(哀愁)、Kyofu(恐怖)、Yukubo(欲望)の7体となる。
投稿はSheyGrell氏によって行われているが、全てSirJCHyena氏によってデザインされている。
基本データ
名前 | X(正式) |
---|---|
身長 | 200cm(変形可能) |
誕生日 | 2011年7月24日(ソニックの誕生日と一つずつ数字がずれている) |
年齢 | 上に準じているが精神年齢は少し大人 |
「sonic.exe」や「exe」という呼称もあるが、正式名称ではない。この二つはゲームのファイル名に由来する。彼は人間たちのその呼び方を気に入っている。
性格・能力等
作者によって数回ほど設定の変更が行われてはいるが、大方下記のような設定に落ち着いてきている。
性格
自身の持つ力の所為でかなり自信家かつ高慢ではあるが、年相応に幼い考え方も併せ持つ。
裏切りや自分の意にそぐわない事が嫌いで、しばしばそれに失望し、裏切り者や離反者は容赦なく罰する。
神や悪魔など、人類の上に君臨する存在を「人間を統治するには相応しくない」として嫌っている。
自分を慕う人間を集めたりする程度には大きなカリスマの持ち主。前述のように「器」が脆いので、感情が高ぶったり、身体にダメージを喰らうと一時的にスリープモード(昏睡状態)になってしまう。なのであまり怒る事はない。
海外の作品なので公式の対訳は殆ど無いが、定着しているものは存在する。一人称は「僕」、口調は子供のようなものが一般的(本家ゲームのとあるバージョンの一シーンで、日本語でこのような口調の和訳が字幕として出てきたことがあったのが由来)。
ソニックに対して
ソニックのことはかなり好いている。自身の容姿もソニックをほぼ完璧に模倣したものであり、最初に創った世界もグリーンヒルを参考にするほど。彼をいつか自分のものにしたいと考えており、ソニックが自分の思惑と反対に行動するとかなり失望する。
また、自分とソニックの間柄を邪魔する存在であるからなのか、エミーと彼女を好く者をかなり嫌っている。
死生観
人間が死ぬとその魂は永遠に無くなってしまうと信じている。自分の「遊び道具」である人間が死んでしまってはいけないので、誰かを殺した事は今までに一度もない。
人間は放っておけばいつかは死んでしまうので、変化するものである肉体から不変のものである魂を切り離し、自らが作り上げた世界に閉じ込めることで、人間の統治を自分が行い、人間を永遠に生かすことを目標としている(ただし、これはあくまで人類に対してのみなので、他の生物にどうするのかは不明)。
殺しはしないが苦しむのを見るのは非常に好きなようだ。人間を生かしておくのも、元はと言えば自分がいつまでも遊べるようにする為だという。苦しめはするが死なないので、半永久的に玩具に出来る。
名前の表記揺れ
正式名称は「sonic.exe」。全て小文字。
pixivのタグ等に散見されるが、最初のSのみを大文字にしたり、「ソニック.exe」のように最初だけ片仮名にするのは誤り。ただし検索避けなど故意であるものはこの限りではないので、一概に誤記とも呼べない。
彼の名前(正確には通称名)が「sonic.exe」なのでこれで固有名詞であるが、同名のファイルも指してしまうため「X」が呼称として使われることもある。
原作者によるリメイク
sonic.exeは原作者によって2017年、2021年、2023年にリメイクが行われている。
なお、2020年に入ってからsonic.exeの原作者としての権利は上記の両著者からASTRANOMICONX氏及びJoeDoughBoi氏の両者に譲られており、2020年以前の原作sonic.exeの作者は現在の原作者とは違う人物が創作したものであるため、作風には多少の違いがある。
2017年
2017年のsonic.exeは、ソニックの姿で豹変する際は筋骨隆々の姿となり、また胸部にX字の傷が付いている。
手にも巨大な鉤爪が現れ、全体的に怪物としての側面が強調されている。
2021年
Xenophanes(ゼノファネス)というXとは別のキャラクターが登場。
毛先が紫色のクリスタルになっており、2017年と同じく胸部から腹部にかけた部分に大きくX字の傷が付いている。
人型に変身することができ、その際はXenと名乗る。
XenophanesはXとは違いエイリアンであり、夜明けごろにヒューロン湖という場所に隕石と共に落下したことで地球に進入した。
「アリス」という人間と協力して人間から魂を集めており、その一方遊び道具として集めた魂たちを「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のゲームの中で苦しめている。
なお、Sonicを選んだ理由は「人気だったから」であり、Xのように特別な感情を抱いているわけではない。
Friday Night Funkin'のMOD「Vs Sonic.exe」のXenophanesとは別の存在であり、原作者の一人であるASTRANOMICONX氏がMODとの混同についてはかなり嫌悪しているため、注意が必要である。
2023年
SONIC.2011というリメイクストーリーで登場。こちらは正真正銘のXであり、ゲーム内に人間の魂を引き込みそれを各キャラクター(作中ではテイルズ、ナックルズ、エッグマンの三人)に入れ、様々な残忍な拷問で苦しめている。
作中ではAlan(アラン)、Dave(デーブ)、Paul(ポール)の三人が犠牲になっているが、実際はその他にも多くの人々の「殺害」された可能性が示唆されており、間違いなく初期のsonic.exeよりも狂暴になっている。
二次創作等において
海外では元々ソニックの存在が有名である事もあり、派生シリーズや三次創作に当たるゲーム、その他にも動画が多数の海外ユーザーによって制作もされている。
ホラーであるがグロテスク要素の無い作品
「sonic.exe」は上記のようなストーリーとなっているが、話の中に現れるソニック達について語られる描写は見られない。これはあくまで、ゲーム自体が「ストーリーの中で男の元に届いたディスクの再現」。
先にゲームが広まってしまい設定が後になって知られてきたが、如何せん情報が少なかった当時、下記のような推測もあった。
しかしいずれも本家の設定ではない。
ソニックの死体に悪霊、または悪魔が取り憑いている
何らかの原因でソニックが命を落としたという現実を受け入れられなかったエミー。彼女が黒魔術に手を染めてでも彼を蘇らせようとした結果、ソニックの亡骸を依り代に恐ろしい「何か」が現れてしまい、ゲーム内における惨劇に繋がっていくといった内容。大抵が陰鬱かつ救いのない内容となっている事が多い。
ソニックとは似て非なる別の存在
別世界のソニック、あるいはソニックと似た姿だが別の存在という扱い。この場合は本物のソニックまたはその他の人物達と対決するというバトル展開になっている。
こちらは暗い内容となりがちな上記のものとは打って変わり、絶望的な状況を救う為にソニック達が奮闘するという比較的明るい内容が多い。
その他の.exe系統ゲーム
この「sonic.exe」に影響を受けた多数の人物により、様々な作品、または後日談等をホラーテイストに仕上げた二次創作ゲームが制作されている。通称は「exeゲーム」。大抵はゲームの要素を踏襲している。
以下の作品が確認されているが、動画サイトや海外wikiで検索するとこれ以外の作品もヒットする。
()内は元ネタとなった作品、キャラクターなど
Sally.exe(ゲーム「sonic.exe」と同作者であり、続編にあたる。)
Round2.exe(sonic.exeの後日談、原作の続編「Round 2」が元ネタ。)
Mario.exe(スーパーマリオシリーズ)
Yoshi.exe(ヨッシーアイランド)
Kirby.exe(星のカービィ)
PACMAN.exe(パックマン)
TOY STORY.exe(トイ・ストーリー)
国内でも近年「けものフレンズ.exe(けものフレンズ)」という二次創作ゲームが制作された。それを皮切りに国内でも「.exe」を冠したゲームが増えているが、中にはオリジナルの創作物もあり、sonic.exeとの関連は見られないものが多い。
また基本的に有名どころの作品を元ネタとするものが多いが、中には「Yume.exe(ギミック!)」といったマイナーな作品を元ネタとするexeゲームも存在する。
パロディなど
ホラーかつグロデスクな内容ばかりが目立つ「sonic.exe」だが、二次創作の中にはホラー色を抜き取ったお笑い物の動画等も制作されている。
そちらの方面における彼は、上記の.exeシリーズについて「エセホラーなニセモノばかりが出てきてなんか疲れた」と嘆いていたり、本物のソニックと世間話をしていたりとやたら俗っぽくなっている。
その他、原作のようにテイルスやナックルズ達に襲いかかるも返り討ちに遭ったり、彼と間違えられた本物のソニックが巻き添えを食らったりなどといった、ギャグ展開を繰り広げる明るい「sonic.exe」もちらほら存在している。
また、派生として「tails doll」というキャラクターも存在する。元ネタは「ソニックR」のテイルスドール。
多くの場合「sonic.exe」を作った真の黒幕として描かれているが、原作creepypastaとは無関係の設定であり、完全に非公式である。
しかし、原作公開当初は設定があまり明かされていなかった、注目されなかった背景があったため、言うなれば「sonic.exeの都市伝説」のような扱いでcreepypastaのキャラクターとして受け入れられている。
注意事項
ここまでの記事を読んで頂ければ分かることだが、ソニックシリーズのファンに限らず、この作品群は「人を選ぶコンテンツ」に入る。苦手意識を持つ人や快く思わない人が少なくないことにも留意されたい。そもそも、公式にある二次創作におけるガイドラインや著作権における人格権のルールには沿っていないものが目立っているの事は、閲覧者であるあなたならもうお分かりであろう。この様な作品郡を創る様なら特殊な二次創作を楽しむ際には全て自己責任で創作することをお願い頂きたい。
そのため、pixivを始めとした投稿サイトでイラストなどを載せる時はワンクッションを置くか、キャプションに注意書きを設けることを強く推奨する。
極端にグロテスクなものに関しては(R-18Gは以ての外)、不特定多数の人がいつでも閲覧できる状態にするのは避けて欲しい。
こればかりは個人の裁量に任されるが、特殊な二次創作というジャンルだということを鑑みれば、閲覧者への配慮は必要になってくるだろう。
最後に
「sonic.exe」というゲーム自体がそもそも二次創作であり、公式ではない。
「『ソニックシリーズの二次創作』の再現ゲーム」=「sonic.exe」であるため、「.exe」というジャンルは単なるホラーゲームの総称ではない。そしてその逆は成立せず、「creepypasta」の「sonic.exe」というひとつの作品、設定が存在することを認識して頂きたい。
拡張子以外の「exe」と言えば、exe本人か、または大元であるこの作品、前述のゲームを指すことが多い。「sonic.exe」に関係のない他ジャンルのホラーゲームの名前として、ブランドのように乱用する事は避けるべきだろう。
出典
「sonic.exe」自身に関する情報
https://sonicisgod.fandom.com/wiki/Sonic_the_Hedgehog
バックストーリー
https://sonicisgod.fandom.com/wiki/Sonic.exe