カリス・ノーティラスのベルティゴとの戦闘でサテライトキャノンを破壊されたガロードのガンダムXに、多種多様な機能が盛り込まれたシールド「ディバイダー」を装備し、改修した機体。
背面のサテライトキャノン&リフレクター及びそれに連なるバックパック兵装を全て撤去。
代わりに大型のエネルギーポッドを2本装備し、サテライトシステムからのチャージに寄らずに稼働時間の大幅な延長を実現している。
サテライトキャノンの端に接続されていた大型ビームソードはバックパックに移動され、本数も2本に増加。エネルギーポッドと共にXの字を成す形になっている。
ガンダムエックスが装備していたシールドライフルも破棄になったため、ビームライフルも新造。戦艦のメガ粒子砲を流用して製作した、2連装ビームマシンガンを装備している。
元から高い威力を持つ上、両砲門を同時発射する単射モード、交互に発射する連射モードを使い分ける事ができ、モビルスーツの携帯火器としては非常に優秀な武器に仕上がっている。
そして本機の最大の特徴とも言える大型盾「ディバイダー」。
通常は大型のシールドとして使用されるが、必要に応じて中央で2つに割れて内臓された19連装ビーム砲(通称「ハモニカ砲」)が露出、発射可能となる。
このビーム砲は中央の大型ビーム砲口1門以外を斉射する通常射撃の他、ビームを収束させて大型のビームの刃を形成したり、拡散させて散弾のようにビームをばら撒く事も可能など、使い方は非常に高い応用性を誇る。
また盾の両端部分にはスラスターが装備されており、手に持ったまま、またはバックパックに接続して追加ブースターとして使用可能となっている。
このような装備により、サテライトキャノンがあった頃のような、大型の建造物や敵軍を一度に消し飛ばしたりするような戦略級の攻撃力こそ無くなったものの、取り回しの良い武装を多数備え、適切に運用することで場所を選ばない活動が可能になり、非常に利便性の高い高性能モビルスーツとして完成を見た。
この改修はキッド・サルサミルの提案によるもので、彼はベルティゴとの戦闘以前から、使用条件が限られるサテライトキャノンに代わるガンダムXの装備を考案していた。
なおフラッシュシステムはそのままのため、Gビットの運用能力は失われていない。
後にGコンなしでも起動できるように改修され、ジャミル・ニートの乗機となった。
先述のようにサテライトシステムが破壊されてしまったために施された改修であるため、同じ機体がサテライトシステム搭載形態に戻ることは無いはず(実際劇中では無かった)だが、スーパーロボット大戦などのゲームに出演した場合は、ゲームバランス上の都合からか、サテライトシステム搭載型(従来のエックス)と換装によって使い分ける事ができるようになっている場合もある。