- コナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズの主人公。
- 同上の小説を元に英国放送協会が作成したドラマ『SHERLOCK』シリーズ。
海外ドラマ
『SHERLOCK』は、BBCで2010年に放送が開始されたイギリスの連続テレビドラマ。
一つの話が90分と長いが、1シーズンにつき3話しか作成されておらず、現在は3シーズン目。
「量より質」というドラマ作りがされており、設定の拡大解釈や大胆なストーリーアレンジなどで高く評価されている。
かのシャーロック・ホームズを主人公とした派生作品の一つだが、舞台の設定が現代になっている。
そのためドイルの小説には登場しなかったスマートフォンやX線といった最新機器が劇中に取り入れられており、ワトソンが小説として発表していたものが、本作ではブログ「John Watson's Blog」として登場した(ドラマに合わせてブログは更新されている)。
馬車がタクシーに、電報がメールに、偵察が監視カメラに変わっている一方、手紙をナイフでまとめる癖だったり、死体で再現実験を行うなど、かつてなく細かなところまで映像化されている。
また、原作においてワトソンは「『緋色の研究』と『四つの署名』で傷が違っている」という矛盾があったが、本作では「こっちはメンタル(PTSD)的なもので、本物がこっち」というつじつま合わせがなされた。
(制作から放送時にかけてイギリスはアフガニスタン派兵していたので、皮肉にもワトソンは、違和感のない形で「アフガニスタンから帰国」することとなった)
原作小説は事件のトリックや捜査手法に焦点をあてた正統派ミステリーであるのに対し、このドラマではシャーロックの人間関係やパーソナリティなどといったヒューマンドラマ要素を多く含んでいるのが特徴。例えばシャーロックに恋する女性の存在であったり、男二人組がゲイに間違われたり、兄との確執であったりなど、原作には書かれていない関係性の進展が深く取り扱われている。
シャーロックは原作よりも奇人らしさが強調されているが、それが作中でどう変化していくのかも見所の一つ。
各話
パイロット版
A Study in Pink |
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シリーズ1
話 | タイトル≪邦題≫ |
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1 | A Study in Pink ≪ピンク色の研究≫ |
「Afghanistan or Iraq?」左肩を負傷し、戦地から強制帰還となったジョン・H・ワトソン。そんななか、友人マイクの紹介で変人:シャーロック・ホームズに出会う。探偵をしている彼にジョンは巻き込まれ、危険だと知りながら捜査に協力していくことに。現代の二人の出会いを描いた第一話。 | |
2 | The Blind Banker ≪死を呼ぶ暗号≫ |
SH「This is my friend, John Watson.」 JW「Colleague.」ベイカー街221bでルームシェアを始めた二人のもとに「ある銀行で起きた謎を解決してほしい」と依頼が入る。さっそく調査に乗り出す二人だが、事件は思わぬ方向に進んで行って…? 原作『恐怖の谷』『踊る人形』を基にしたミステリー。 | |
3 | The Great Game ≪大いなるゲーム≫ |
「Don't make people into heroes. Heroes don't exist, and if they did, I wouldn't be one of them.」興味のそそられる事件が起こらず、退屈しきっていたシャーロック。兄:マイクロフト・ホームズが持ってきた国家機密に関する依頼すら断ってしまう。そんな時、シャーロックに向けた5つの爆破殺人の予告と謎解きの挑戦状が事故現場から見つかる。原作のネタを盛り込みつつも新たな展開を迎えた緊迫の最終話。 |
シリーズ2
1 | A Scandal in Belgravia ≪ベルグレービアの醜聞≫ |
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「Let's have dinner.」モリアーティの手からなんとか逃れた二人。ジョンのブログをきっかけに依頼人も増え、“とある高貴な方”からも声がかけられる。その依頼とは、SMの女王様:アイリーン・アドラーから写真を取り戻してほしい というものだった。『ボヘミアの醜聞』をハードボイルド調に仕立てたシャーロックと愛の話。 | |
2 | The Hounds of Baskerville ≪バスカヴィルの犬(ハウンド)≫ |
「I don't have friends.」ダートムアの軍事施設では秘密の実験が行われている。そんな噂が報道されるなか、依頼人が怪物:HOUNDに20年前殺されたはずの父がよみがえったと相談に訪れる。秘密実験とは何か?そして怪物の正体とは? 原作でも人気の多い『バスカヴィル家の犬』をアレンジしたシャーロックと感情の話。 | |
3 | The Reichenbach Fall ≪ライヘンバッハ・ヒーロー≫ |
「I owe You.」ターナーの絵画を取り戻し、一躍有名人となったシャーロック。しかしその常人離れした推理力を疑う者も現れ、ついに罠にかけられてしまう。ジョンはシャーロックを守ると誓うが次第に追いつめられてゆき…。宿敵:ジム・モリアーティとの『最後の事件』を新たな視点から切り出したシャーロックと死の話。 |
ミニ エピソード
Many Happy Returns |
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シリーズ3
1 | The Empty Hearse |
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「#sherlocklives」 | |
2 | The Sign of Three |
3 | His Last Vow |
登場人物
シャーロック・ホームズ (演:ベネディクト・カンバーバッチ)
ジョン・H・ワトソン (演:マーティン・フリーマン)
マイクロフト・ホームズ (演:マーク・ゲイティス)
ジム・モリアーティ (演:アンドリュー・スコット)
グレッグ・レストレード (演:ルパート・グレイヴス)
ハドソン夫人 (演:ユナ・スタッブス)
モリー・フーパー (演:ルイーズ・ブリーリー)
関連イラスト
関連タグ
別名・表記ゆれ
Sherlock2010(本国での放送年から。日本での初放送は2011年)
腐向け
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