リディア(FF4)
りでぃあ
スクウェア(現:スクウェア・エニックス)が発売したゲームソフト『ファイナルファンタジー4』(以後、FF4)および、『ファイナルファンタジー4 THE AFTER -月の帰還-』(以後、TA)などに登場するキャラクターで、召喚士である。
声優(DS版)は下屋則子。
タグとしてはほぼ全てがリディアタグのみとなっており、FFヒロイン屈指の人気キャラであることもあってリディアタグのかなりを占める。が、他の作品のリディアと区別するため独立した記事を立てる。
プロフィール
名前:リディア(Rydia of Mist)(注1)
職業:しょうかんし(召喚士)
出身:ミストのむら
年齢:7歳(初登場時)
身長:107cm(同上)
体重:18kg(同上 注2)
ききうで:みぎて
なお、FF4におけるドワーフの城で復帰後のプロフィールは詳細不明。
年齢は、ディレクター坂口曰く「20歳くらいが女性の一番美しいときなので、そのくらい」。
そのため、公式設定は20歳、といわれているが、ファンの間では昔から16、17歳くらいだという説が根強い。
但し、時田が監修した小説版には10年以上幻界で修行したという記述がある。
ストーリー
召喚士の村ミストに住む、素直で心優しき少女。
FF4では、初登場でいきなり母親を(不本意だが)主人公セシルたちに殺され、(不本意だが)村を焼き払われるという衝撃的な出会いから始まる。
不本意とはいえ母親の命を奪ったセシルたちに対し感情が爆発し、力量以上の幻獣を喚び出して気を失ってしまう。
カイポの宿で目を覚ました直後は、セシルに対して心を開かないが、バロンの追っ手から自らを護ってくれたことで彼のことを信頼し、旅に加わることとなる。
ミストの悲劇がトラウマで、炎の初等魔法「ファイア」が使えなかったが、世界の平和のために克服(注3)。
ダムシアンでは、アンナを失い悲しみにくれるギルバートを「よわむし! おにいちゃんは おとこでしょ! おとなでしょ!」と、叱咤したり、ファブールでも、クリスタルと、ローザを奪われて失意の男たちに「しっかりしてよ みんな! きっと ローザはぶじよ。クリスタルだって とりもどせば いいじゃない!」と喝を入れる場面も。
このように、作中では最も悲惨な運命に遭う境遇でありながら、優しいだけではなく(20歳以上の大人たちよりも、はるかにしっかりした)芯の強さを見せた。
参考
途中、リヴァイアサンに幻界へと連れて行かれ、セシルと離れ離れになるが、ゲーム中盤のセシルの危機に、なんと大人に成長した姿で登場し、当時のプレーヤーの度肝を抜いた。(しかも、戦闘中に)
それ以降、ゲームクリアまで仲間になる。
このとき、大人になった理由として「でも げんかいは こことは じかんのながれが ちがって ‥‥」と説明している。
エンディングでは「げんじゅうのまち」に戻っている。
このとき「たいせつなのはこころ。そうでしょ、セシル!」という発言があり、DS版によるキャラクターの心情からも本人はセシルに仄かな想いを寄せていたことが分かる。
その後は幻界で暮らすという描写があったため、ファンからは急速な加齢が危ぶまれた。ただ、TAではその心配とは裏腹に、10年以上経過しているにも関わらず若々しい姿のまま登場している。
これは、幻界の時の流れは地上のそれよりも速いとは限らないということかもしれない。
(TAリディア編によると、アスラに諭されてその後の生活はミストで送っていたらしいが、インタールードでは幻界にいるなど、何度かは幻界にも足を運んでいたようだ。しかし、ある時期を境に幻界を追い出されてしまい、それが本人の悩みの種にもなっていた)。
また、前作の天真爛漫な性格や子供っぽい感性から、かなり言動や思考が大人びており、より大人に相応しいキャラとなっている。
TAでは謎の少女によって幻獣を召喚することができなくなるが、ストーリの中で取り戻して行くことになる。
エンディングでは幻獣王夫妻との仲も修復され、さらに家族を迎えて幸せになっている。
ビジュアル設定etc.
緑髪の碧眼であり、絵師からもビリジアンのような濃色の緑で描かれることが多い(天野喜孝、オグロアキラの公式イラストではいずれも緑というより黄緑である)。また、服装も緑を基調としており、より強い印象を与えているため、リディア=緑というイメージが強い。
髪はクセッ毛のようであり、右側が長くてアシンメトリーになっているが、CGではストレートにも描かれている。TAではウェーブが掛かったベリーロングとなっている。
FF4では、ゲーム序盤でのロリ担当であると同時に、中盤以降からメインヒロインであるローザに対して、独特の露出の高い服装もあってグラマラスなバディのセクシー担当として描かれることが多い。
衣装はFF4では振袖と星型のイヤリング、花をあしらった青の髪飾りなどが特徴だが、4TAではより際どい(一歩間違えれば露出狂)トップはビキニ、ボトムは際どい、ふんどしとなって、赤の髪飾りがベースとなっている。
参考
なお、子供と大人のふたつの姿についてはファンの間でも永い闘争の歴史があるが、基本はどんな姿でもリディアはリディアであり、片方しか認めないという人は少数派。
更にTAでより成熟したリディア(俗称:大人リディア)が登場しているが、こっちは知名度などからまだまだ少数派である(はいそこの君、年のせいだとか、あの忍者のせいだとか言わない)。
移植作GBA版での追加シナリオでは、ロリ派へのサービスか、昔の姿に戻る場面も。
また、武器が鞭であることから「あぁ、その鞭で叩かれたい…」という願望をもつユーザーが続出した。
テラ曰く
「よい ししつを ひめておる。しゅぎょうすれば ほかのまほうも つかいこなせるじゃろう」というように、リディアは召喚士、魔道士として高い資質を持っている。
これは、リディアがミストの純血であることにも由来しているのだが、つまり血族婚を繰り返してきているということでもあり、彼女らは短命であるといわれる(公式設定 注4)。
なお、ラストメンバーの中では最も「アビリティ」が強くなる可能性を秘めている。これもこの設定のせい……かもしれない。
『ディシディアファイナルファンタジー』において召喚獣に関するヘルプを担当。
脚注
1:リディアには氏姓が設定されていない。パロム、ポロム、そしてテラにもない。リディアは英語表記において"Rydia of Mist"(ミストのリディア)という表現をされることがあることから、召喚士血族のミスト、魔道の秘境ミシディアには、その生活上、氏姓という概念がなかったのではないか。
2:この数字は5歳児で身長が93cmのポロム(19kg)よりも軽い。大人になった姿を見ると、遺伝的な問題ではなかったようだ。
3:が、レベルを上げると最上級の「ファイガ」を習得する(オリジナル準拠のみで、DS版は不可)。また、ラ系魔法は大人にならないと習得できない。
4:ガイドブック『FINAL FANTASY IV 設定資料編』より。但し、DS版によると黒歴史の設定らしい。