概要
正式タイトルは『アナザーコード 2つの記憶』。
CING開発、任天堂発売のゲームソフト。メーカー発表ジャンルはアドベンチャー。キャッチコピーは「さわれる推理小説」。
発売日は2005年2月24日。ハードウェアはニンテンドーDS。
初期の発売ソフトは総じてタッチペン操作のみを主軸にしていたが、今作が今までのゲームに無かったニンテンドーDSの機能(2画面、タッチスクリーン、マイク機能等)を駆使した謎解きパズルを取り入れ画期的と絶賛された。ちなみに主人公のアシュレイが持つ小型機械『アナザー』の形はDSそっくり。
続編に『アナザーコード:R 記憶の扉』がある。
ストーリー
1948年、アメリカ西海岸の沖合い数十マイルに浮かぶ小さな島でそこに住む資産家の一家に、痛ましい事件が起きた。やがて、その事件は噂となって対岸の人々に伝わり、いつしか島は、血塗られたエドワード家の島、「ブラッド・エドワード島」と呼ばれるようになっていた。
1994年、シアトル郊外。生体認証の研究者リチャード・ロビンズと記憶の研究者サヨコ・ロビンズ夫妻の間に女の子が生まれ、アシュレイと名付けられた。アシュレイは両親の愛を受け健やかに成長していったが、彼女が3歳の誕生日の夜、ロビンズ家に何者かが押し入り、悲劇が起きた。そして事件は未解決のまま、11年の時が流れていった。
アシュレイは、黒い瞳が印象的な13歳の少女に成長していた。両親は3才のときに事故で亡くなったと聞かされ、おばのジェシカと2人で暮らしている。
アシュレイはよく同じ夢を見た。それは幼いアシュレイがどこか暗いところで泣きつかれて眠っている夢で誰かが扉を開けて入ってくるのだが、アシュレイがその誰かの手に触れたとたん、夢はいつもそこで覚めてしまうのだった。
そのゴーストの少年は、ブラッド・エドワード島で誰かを待っていた。彼の名前は、ディー。ディーは天国に行くことができず、ひとりさまよい続けていた。
ディーの願いは、失われた生前の記憶を蘇らせること。自分が誰だったのか、なぜ死んだのか、それがわからなかったのだ。
ディーは信じていた。いつかこの島に誰かが現れ、自分の記憶を取り戻してくれることを。(公式サイトより)
ブラッド・エドワード島
50年前、島に住んでいたエドワード一族の人間が次々と命を落とし、それに恐怖を抱いた対岸の住人が「ブラッド・エドワード島」と呼び始めた。現在も噂を知る人々からは遠巻きにされており、人に頼まれても船を出そうとしない。
アシュレイの父・リチャードはそこで11年間記憶に関する特殊な機械「アナザー」を開発し続けていた。
登場人物
主要キャラクター
アシュレイ・ミズキ・ロビンズ | 13歳。本作の主人公。3歳の時に死んだと言われていた父からの手紙と小包をきっかけにブラッド・エドワード島へ赴く。素直で人を気遣える優しい性格だが、生い立ちと多感な年頃故に周囲の人間に対してつい声を荒げる事もあり、特に家族については複雑な気持ちを抱いている。 |
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ディー | ブラッド・エドワード島で出会ったゴーストの少年。生前の記憶が無いために成仏できず、57年間も島を彷徨っていた。ゴーストらしからぬ表情の豊かさと穏やかな気質でアシュレイと友達になる。 |
ジェシカ・ロビンズ | アシュレイの叔母でリチャードの妹。アシュレイの親代わりを務め、共にブラッド・エドワード島へ向かう。高校の教師で担当は化学。いつもアシュレイを気にかけ、実の娘のように大切に思っている。 |
リチャード・ロビンズ | アシュレイの父。ジェシカにアシュレイを預け、11年間もブラッド・エドワード島に籠もって「アナザー」の開発をしていた。 |
サヨコ・ロビンズ | アシュレイの母。日本人。リチャードと共に事故死したと言われている。優秀で強い意志を持った科学者。 |
船長 | ブラッド・エドワード島へ船を出してくれた船長。本名は不明。厳つい見た目と持ち面倒事を嫌うが、実は少年のような純粋な心を持っている。 |
ブラッド・エドワード島関係者
ローレンス・エドワード | ブラッド・エドワード島の所有者。故人。 |
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レナード・エドワード | ローレンスの息子。故人。 |
ヘンリー・エドワード | レナードの息子でトーマスの兄。故人。 |
トーマス・エドワード | レナードの息子でヘンリーの弟。故人。 |
ウェルズ | エドワード家に仕える執事。おそらく故人。 |
フラニー | ブラッド・エドワード島に住んでいた少女。消息不明。 |
関連タグ
アナザーコード:R(アナザーコード:R 記憶の扉)