概要
アトラスより発売されたコンピュータRPG。正式タイトルは『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE(しん・めがみてんせいスリー ノクターン)』。プレイステーション2 the BESTとして廉価版も発売されている。2004年1月29日には、他社ゲームのキャラクターであるダンテの出演など追加要素を含めた改訂版『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE マニアクス(通称ノクマニ)』が期間限定生産ソフトとして発売された。また、2008年10月23日に発売された『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』plus版には、マニアクスのダンテ登場パートがライドウに差替えられた『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション(通称マニクロ)』が付属している。
1994年発売の『真・女神転生II』から9年ぶりに発売された、外伝ではない「真・女神転生シリーズ」ではあるが、前作の直接的な続編ではなく、全く新しい女神転生となっている。
ストーリー
都内の高校に通う主人公の少年、新田勇、橘千晶の3人は、入院している担任の高尾祐子のお見舞いに行く約束をしていた。 病院へ向かう電車の中で少年は奇妙な夢を見る。やがて世界が滅び、その終わりを少年が生き抜いて行く-という不思議なメッセージ。
電車の到着アナウンスで夢から目覚めた少年は「新宿衛生病院」へと向かう。 しかし病院には、勇と千晶の他には受付にも病室にも人の気配は無かった。嫌な予感を抱えつつ手分けして祐子を捜す内に、主人公は地下室で妖しげな機械を操る氷川という男に殺されそうになるが、祐子に助けられる。2人はこの病院で、世界を終末に導く「東京受胎」の準備を進めていたのだった。3人の少年少女はその東京受胎に巻き込まれ、世界が滅び、姿を変えてゆく様を目にする。
受胎の凄まじいエネルギーに意識を失った少年は、謎の金髪の子供と老婆に「マガタマ」と呼ばれる不思議な生物を埋め込まれ、悪魔へと変貌してしまう。そして目覚めた時、カグツチと呼ばれる発光体の浮かぶ閉じられた異界「ボルテクス界」へと姿を変えたトウキョウの姿を目の当たりにするのだった。
メインキャラクター
主人公
都内の高校に通う普通の少年。詳細は「人修羅」の項目参照。
高尾祐子
たかお ゆうこ。主人公・新田勇・橘千晶の担任。氷川に「創世の巫女」と呼ばれている。CV.永島由子
新田勇
にった いさむ。主人公の同級生。外見を気にする傾向が強く、周りに流されやすい。祐子のファンを自称。人間の身で非力であることを嘆き、ここでは誰も助けてくれないと考え、アマラ経絡の住人となって力を求める。
後に隔絶社会のコトワリ「結(ムスビ)」を目指す。CV.鳥海浩輔
橘千晶
たちばな ちあき。主人公の同級生。勝気なお嬢様。プライドの高い性格のため、崩壊後の世界で初めて主人公と再会しても協力しようとはせず、自分の力で混沌とした世界を一人で生き抜く決心をして旅立っていった。
後に弱肉強食のコトワリ「縁(ヨスガ)」を目指す。CV.水樹奈々
氷川
ひかわ。「サイバース・コミュニケーション」という通信大手企業のチーフ・テクニカル・オフィサー。ガイア教徒であり、愚かな争いを続ける世界に失望した故に、ミロク経典に基づき「東京受胎」を起こさせる。
感情否定のコトワリ「静寂(シジマ)」を目指している。
聖丈二
ひじり じょうじ。代々木公園で出会うオカルト系雑誌のライター。主人公に「月刊 妖(アヤカシ)」というオカルト雑誌をくれる。東京受胎後も様々な面で主人公をサポートしてくれる。CV.辻谷耕史