概要
金融会社「カリヨーゼ」社長。42歳。
通称「ナニワのゼニトラ」。
髪型が成歩堂龍一とよく似ている。
龍と虎の刺繍が縫い込まれたワイルドな朱色のスーツに身を包み、鬼のような風貌と恐ろしい怒鳴り声(も含める威嚇の声)を持つ極めてガラの悪い人物で、証言台に立たせるのにゴドー検事の手を焼いた。
だが、うらみの前では非常におとなしい。
信条は「三日坊主」(「一度捕まえた客は、3日で丸ボーズにムシるべし」という経営理念)。
名前の由来は、「芝九蔵」は「しばくぞ」(関西弁で「叩くぞ」あるいは「殴るぞ」という意味)、
「虎ノ助」は成歩堂龍一の「龍」との対比にある「虎」から。
ネタバレ
フランス料理店「吐麗美庵」で岡高夫を毒殺し、その罪を須々木マコに着せた真犯人。
そればかりか成歩堂になりすまして裁判でマコの弁護を行い、出鱈目な弁護で有罪判決を下させた(弁護士バッジはボール紙で作ったお粗末な偽物で、肌の色の違いは出張でサイパンに行って日焼けしたと強引に押し通したらしい)。
芝九蔵がここまでした理由は、事件から数カ月前に彼が起こした交通事故にある。
この時の事故の相手が町の闇金融の総元締である「鹿羽組」の組長・鹿羽権太の孫うらみが乗っていた車であり、うらみはこの時の事故で怪我をしてしまい、芝九蔵はうらみの治療費(という名の落とし前)として鹿羽組から一億円を請求されてしまう。
年内に支払えなければ自分の命が危ない芝九蔵はコンピュータ会社「バグダス」の社員で優秀なプログラマーである岡高夫に目をつけ、ギャンブル狂の彼に競馬や宝くじなど様々なギャンブルの話を持ち掛けて融資するのだが、その狙いは高夫が作ったコンピュータウイルスであった。
このウイルスは闇ルートで数億円の価値があり、高夫が借金を返済できない時はそれをカタにする筈だったのだが、返済期限ギリギリになって高夫が宝くじで5000万円を当ててしまったために芝九蔵はウイルスを手に入れる事が出来なくなり、落とし前の支払期限が迫っていた芝九蔵は高夫を殺害してウイルスを手に入れるという強硬手段に出た。
高夫を毒殺後、金を貸していた本土坊薫に手伝わせて須々木マコに罪を着せる工作をし、更に上述通り成歩堂龍一の名を騙って彼女の弁護を行い、裁判でマコを有罪にした。
しかし、事件から一か月後に行われたやり直しの裁判で本物の成歩堂龍一によって芝九蔵の犯行は暴かれ、無実のマコには正しい判決が下された。