木曾さんから説明があります
電の口癖というのは実は謝りなんだ。申し訳ない。
保護者に代わってオレから謝罪させてもらう。
実は母港ワードで「なのです」を言うのは暁なんだ。
それどころか、ゲーム中では電には現在(2014.6.10)のところすべてのワードを含めて存在しない。
一応釈明させてもらおう。
「なのです」というのは暁なんだが、あいつはそれ以外の時は基本的に敬語は使わない。
目上の人間に対しても、言葉遣いはオレも人のことを言えた義理じゃないが、さらに加えて挑発的な態度なのはどうかと思うがな。
保護者の影響もあるのかもしれない。重ねて謝罪しておく。
それに対して、電は常に、やや過剰な敬語で話す。
これが誤解の原因になったと思われる。
ただ、電は「なのです」という重複表現は本来しない。
「~だったのです」「~となるのです」と言ったような使い方をする。
しかし、電は初期艦の1隻だから、電の言葉を初期のうちに聞いた司令官は多いと思う。
そのせいで、暁が言っていた言葉を電のものと勘違いというか、刷り込まれてしまった司令官から広がり、公式がこの後説明する掛け軸を出したせいで、誤解が広がってしまいほぼ常識になってしまったのだろう。
オレからの説明はここまでだ。最後に、もう一度謝罪しておく。
掛け軸
電が書いたとされる『なのです掛け軸』という家具アイテムまで存在する(※1)。
タグが右から左に書く右横書きなのは、この『なのです掛け軸』に依拠したもの。(※2)
→ぜかましも参照。
掛け軸の裏に名前が書いてある。
また、公式コミック5話で実際に電が掛け軸を書いているところが描かれている。
なお、掛け軸についてしまった猫の足跡が多摩のものである。
ウチの姉貴は何時から軽巡洋艦から猫になった。
右横書きについての補足
日本は本来右縦書きが主流で、横書きする場合も右横書きを使っていた。
英語を見習った左横書きは戦後からの文化とされている。
が、実はこれは戦後人の勘違いだ。
脱亜入欧を目指していた日本は欧米文化を素早く取り入れた。そのひとつがアラビア数字による計算式だったのは言うまでもない。
右縦書きではこれが使いづらい。
加えて、もともと表音文字と表意文字を併用する日本では、かな漢字に英単語を混ぜて書くことも戦前から普通にあった。
ところがこの場合、英単語を右から書くことは普通しないので、途中で読みの方向が変わり、ネックになった。
実際、右横書きが基本とされるアラビア語圏では、これがソフトウェア開発のネックになっているとされる。
加えて右書きは、右利きの人間の場合、書いた文字の上を手が移動することになる。
毛筆のころは基本的に手を浮かせて書くので問題なかったが、鉛筆や万年筆、また後に普及するボールペンでは、手を下して速記するので滲みや擦れの原因になってしまう。
これらの理由から、左横書きは戦後人が思ってるよりも早い時期から取り入れられた。
一般にも大正中ごろまでには普通に普及していた。
有名なところでは松下電器産業(現パナソニック)の当時のCIロゴに使われた通称 ナショ文字 がある。
ただ、右横書きもそれなりに使われていた。右横書きが廃れるのは戦後で間違いない。
ましてイギリスかぶれが多い我が大日本帝国海軍ではなおのこと。陸軍ならともかく。
あきつ丸「失敬な! 陸軍も日華事変勃発のころはすでに横書きの公式文章は左横書きだったのであります!」