※ネタバレ注意
概要
「白カネキ」(公式の呼び名ではないが便宜上このように呼ばれる)とは、ヤモリの執拗な拷問により、多大なストレスでメラニン色素がなくなり白髪(色彩が薄れた髪)になった金木研(カネキ)のことである。
度重なる死と同等の痛みと仲間の無残な殺され方を目の前で見せられ、自問自答の末、自己の中にあった『神代利世』を喰らい、喰種として自覚――覚醒に至った。
覚醒後の特徴として、髪は白く、鋭い表情を見せるようになる。また、爪は赤黒く変色している。
イメージとして、拷問にも使われた百足(ムカデ)を度々モチーフとする。
これは絡まって離さない鎖のような束縛感をカネキの心に与え、彼の喰種の一面の隠喩としても表現される。カフカ『変身』の毒虫を百足と考える辺り、本人は百足に対して強い嫌悪感を抱いているからとも読み取れる。
また、仲間達からも指摘されるように、喰種としての強さとは裏腹に哀しみと不安定な危うさを内包する。
覚醒後
覚醒直後、アオギリの樹の幹部であり、カネキを覚醒まで追い詰めたヤモリと戦闘。初めは赫者の再生力に押されるが、2本から4本に増えた赫子による手数の力押しでヤモリを叩き込む。そして赫包を喰らい、ヤモリから聞かされた話が本当であると確信した際「あなたの命の責任を取りたくない」と言い残し、その場を後にした。
万丈数壱(バンジョー)とその仲間たちの救出後、霧嶋絢都(アヤト)と戦闘。「骨を103本折る(骨の総数は206本)」という文字通りの「半殺し」を行い、アヤトを戦闘不能に追い込んだ。週刊誌における「半殺し」の定義が確定した瞬間でもある。
アオギリ編後
ヤモリ、アヤトとの戦闘、ノロとの対峙の末に無事アオギリのアジトから脱出する。しかしカネキは「あんていくには戻らない」「やりたいことがある」とあんていくの面々に別れを告げ、20区を出る事を決断した。また、カネキを放っておけないとトーカの元を離れた笛口雛実(ヒナミ)、カネキの「盾」になりたいと願った万丈数壱(バンジョー)とその仲間たち、そしてカネキという獲物を逃したくないという下心から、カネキの「剣」になると申し出た月山習が行動を共にするようになる。
アオギリの騒乱から約半年後、神代利世(リゼ)の経緯を辿り、6区にたどり着き、そこを拠点にする。そして自らを喰種に変えた嘉納の情報を求め、嘉納と繋がりがあるとされるマダムのいる喰種のレストランを襲撃する。そこでカネキは自分と同じ『リゼ持ち』の二人の少女の喰種に出会い、彼女たちの妨害でマダムAの捕獲に失敗する。
その後、嘉納の行方を知ると思われる嘉納総合病院のナース・田口を捉えようとする際、喰種収容所「コクリア」から脱走した元6区リーダーのSSレート喰種、神代又栄こと鯱と戦闘するが、彼の驚異的な身体能力と赫子を前に完敗する。
赫子
リゼと同じ鱗赫の赫子。