概要
声優:堀勝之祐
所属:大ガミラス帝星 外洋艦隊
階級:不明(提督としか明かされていない)
役職:外洋艦隊総司令官
メルダ・ディッツの父親で、年齢は55歳ほど。右の額から目を跨ぐようにして右頬にかけて残る一つの傷跡と、モミアゲが特徴的なガミラス軍の高官。ガミラス軍の外洋艦隊における最高責任者であり総司令官である。ただし、内惑星艦隊(本土防衛艦隊の事と推測)と親衛艦隊の指揮権を持っておらず、あくまで外洋(他星系や他宙域)における艦隊の指揮権を持っている様子。
代々から軍人の家系にあり、そのことは娘のメルダも公言している。小説版では、統一される前のガミラスにおいて、若きアベルト・デスラーがガル・ディッツの軍人としての実績と能力が高く評価し、自分の陣営に招き入れたとされている。そこからデスラーの軍事的な支えとなってガミラス統一に貢献、その後の大ガミラス帝星における外洋艦隊の責任者になったと推測される。
実直な軍人である一方、慎重な姿勢を持っている一面があり、慢心は禁物であると説く。それは建国祭の場でヘルム・ゼーリックがガミラスを誇示しているのを窘めていることからも伺える。また良識派とされ、ハイドム・ギムレーを筆頭とする親衛隊や秘密警察の横暴には怒りを見せいている。
人間関係
エルク・ドメルやヴェルテ・タランとは良好な関係にある。ある程度の融通も利かせる度量もあり、ドメルから次元潜航艦UX‐01を貸して欲しいと頼まれた時も、管轄は自分にあるとして独自に手配している。
ゼーリックやグレムト・ゲールを忌避しているようで、「揉み上げゼーリック」と「腰巾着」などと呼んでいることからも伺える一面である。ミーゼラ・セレステラに関しては「ジレルの魔女」と呼んでいるが、その呼び方からしてあまり好印象ではないと捉えられる。
また頑固な軍人である一方、娘のメルダには手を焼いているようで、そのことをタランにからかわれている場面もあった。
経歴
暗殺疑惑を掛けられるまで
小マゼラン防衛司令官にドメルを推薦し、派遣している。後に叙勲式を挙げる為に帰還命令を出し、ドメルの後任を素早く手配して防備を固めるなど、対応の良さを見せている。彼が帰国してきた後、次元潜航艦の貸し出しを申しだされた。デスラーの直轄ではあるが、艦隊運用の責任者は自分にあるとして独断で配置変更を許可した。
その後、デスラーの座乗艦「デウスーラⅠ世」が爆沈したニュースが飛び込み、バラン視察の予定を知っていたガル・ディッツはデスラー暗殺の容疑を掛けられてしまい収容所惑星レプタボーダへ送還されてしまった。
事件が一段落し、容疑者であるゼーリックとその同調者が処刑ないし拘束され、疑惑を掛けられたドメルも釈放された。が、何故かガル・ディッツは釈放もされず、そのまま収容所惑星に収監されたままであった。このことから、恐らくは厄介払いされたとも考えられる。
収容所解放後
しばらくの後、ヤマトがレプタボーダへ資材調達の為に立ち寄ったのと同じくして、メルダとレジスタンスらが乗った戦艦が到着。監察官と偽ったメルダ一行は、隙を見て囚人達を解放しガル・ディッツも解放される。それを基点に、ガル・ディッツは反デスラー政権の筆頭となって各惑星の解放に向かう事となる。
この時、ヤマトの沖田十三と会談。お互いの立場の違いから共闘するわけにもいかない、という結果を持って終了した。しかし、今後の為にと娘のメルダを連絡要員として派遣、さらにガミラスの内部事情を明かしていった。
各所を転々とした後、デスラーが政権としての力を失ったことを知って本国に帰還。同時に残存艦艇に招集命令を出して秩序維持を務めている。また命令違反したゲールに対してヴォルフ・フラーケンの次元潜航艦を派遣、討伐を命じた。