概要
長野県木曽郡木曽町王滝村と岐阜県下呂市・高山市にまたがる山。
標高3,067 mの活火山で、古くから信仰の山として扱われて来ており、山頂には神社が建てられている。
また秋は紅葉が美しいこともあり、多くの登山客に人気の山であった。
噴火
かつては死火山であると思われた時期もあった(現在は死火山と言う表現自体がされなくなっている)ほど噴火の無い時期の長い火山であったが、1979年10月28日に突如噴火し、以降は活火山として扱われて監視体制が組まれることになった。
それ以降は時折小規模な噴火がおこっていたが、2014年9月27日に突如水蒸気爆発による噴火が発生。観光シーズンともあり頂上付近には多くの登山客がいたが、多くは付近の山小屋に避難し、その後一部が自力下山したものの怪我人を含む数十人が山頂付近に取り残され、噴石で多数の人が死傷し50名を越える死亡がその後確認され戦後最悪の火山災害となった。
自衛隊・警察・消防などが派遣されて捜索にあたっていたが硫化水素ガスの発生や、台風による雨を吸ってぬかるんだ火山灰などにより救助作業はかなりの困難を来しており、高山病にかかる者も発生した。56人の死亡者を回収したものの残り数人を発見出来ないまま積雪を迎えてしまい、二次災害防止の観点から2014年10月17日をもって同年内の捜索が打ち切られた。