うわさ
自分だけが生き残ったあの火事は確かに「奇跡」だったのだと、フロリアンはついに信じ切ることができた。新たな火災の中で、彼が生み出した奇跡は今もなお静かに息づいている。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するサバイバーの男性。
火災調査は火事後にその記録を残し、原因特定・損害調査・今後の防災について担う業務のこと。
現場に駆けつけて火を消す消防士や人名救助に特化したレスキューとは業務内容が異なるが、消防職員が兼任することもある。
ただしフロリアンは火災保険会社所属であり、本来なら火消しやレスキューを行う必要のない職業に就いていることに注意。
笑顔、吊りあがった口角と八重歯、傷を負い隠された左目と「<」となった右ボタン目が特徴。
着ている服は20世紀に実在した消防士の制服が元になっている。
プロフィール
名前 | フロリアン・ブランド |
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職業 | 火災調査員 |
性能
外在特質
- エアーボール
フロリアンは2つのアスベストボールと化学溶液が入った箱型装置を携帯している。
- 空気充填:フロリアンがボールに溶液を注入し、それを遠くに飛ばすと、化学反応によってボール内に大量の気体が生成される。エアーボールはマップ内の地形に応じて膨張する。ボールには衝突判定があり、膨張時に範囲内の全てのキャラを素早く押しのける。
- 弾射:フロリアンのエアーボールには優れた弾力があり、空気が一定量まで充填された後、サバイバーからの圧力を受けるとそのサバイバーを最大9.6メートル先まで弾き飛ばすことができる。熟練の技術によって、フロリアンは10秒ごとにエアーボールで自身を弾き飛ばすことができる。他のサバイバーがエアーボールを使用して弾射を行った場合、クールタイムは15秒になる。
- 排気:フロリアンのエアーボールは排気しやすいデザインになっている。サバイバーは空気充填済みのボールの空気を排出させることができ、ボールは空気が抜けると素早く縮んで衝突判定を失う。空気が抜けたボールはその場に残り、構造に詳しいフロリアンだけがそれを再び拾って使用回数を補充することができる。
- 破壊:特殊な材料が用いられているため、フロリアンのエアーボールは極めて丈夫にできている。ハンターが溜め攻撃を1回当てた場合のみ破壊でき、さらに強力な反動でその攻撃の攻撃回復速度が遅くなる。破壊されたボールは回収できない。
- 一過性閾値変化
フロリアンは常に騒音環境の中にいたため、聴力が低下し、解読に集中できない。彼の集中力は騒音源から離れると回復する。
基礎解読速度が10%低下。ハンターを牽制すると、徐々に解読速度が上昇する。最大15%まで上昇可能。
- 力の要領
フロリアンは単純な原因調査だけではなく、火災中の救援にも携われるために身体を鍛えていた。
自身の操作速度が10%アップ。エアーボールを使用して弾射を行うと50%の加速効果を獲得する。2秒持続。
衣装(スキン)一覧
UR |
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霊狐 |
彼は自分の行いが正義だと謳ったことはない。しかし、人々はいつも彼に余計な期待を抱いてしまう。 |
SSR |
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「膨化」 |
丸々と膨れたポップコーンをキャラメルで均等に包む。この美味は膨化と、火の奥から聞こえるパチパチという賑やかな音から生まれる。 |
SR |
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計画書 |
最初、彼は計画を1つ立てただけだった。目標は明確で、方法もはっきりしていたが、その狂った妄想を実現できると信じる者はいなかった。 |
初期衣装 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 |
ボロい服 |
服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
関連タグ
キャラストーリー
フロリアンは成長するにつれ、周囲から惜しむ声を多く耳にした――それはあの火災事故で必死に炎から彼を守った両親、親を失い孤児院に入ることになったフロリアンの運命に対するものだ。
そして孤児院の院長が何度も寄付する者にフロリアンの来歴を伝える時、誰もがこの無私の愛に感動し、命の奇跡を称賛したのだった。
確かに愛の奇跡を受け継いだ彼だが、数多の夜、フロリアンはあの日のことを何度も夢の中で繰り返して見ていた――部屋に残された両親が炎に呑み込まれるそのさまを……そしてフロリアンは大人たちの話を信じ、両親は炎に消えてしまったが彼らの愛はずっと彼の側にいるのだと考えた。
こう考えることで死別による苦痛が和らぎ、つきまとう悪夢は辛いながらも、ある種の導きや啓示のような存在になってきたのだ。
院長のパフォーマンスにあわせることを学んだフロリアンは多くの同情を集め、寄付の申し出が途切れることはなかった。彼の積極的な態度や真面目で責任感のある性格によって、管理人からは子どもたちをまとめるリーダーとして選ばれた。
このような生活が、新たな火事まで続いた——孤児院を燃やし尽くされたものの、フロリアンは消えることのない炎に繰り返し突撃し、多くの子供と管理人たちを救い出した。
間もなく成人という年齢になっていたフロリアンは、その勇敢さを新聞で報道された。
これを機に彼は孤児院を出て、火災保険の会社に入った。
火災原因の調査報告書を作成する通常業務の他に、駆けつけられる限り火災現場へ赴き、いつも最も危険な救助に参加していた。
その勇敢さと決意、さらに火事防災の豊富な経験から、彼が担当した街の救助成功率はいつも高く、負傷者も少なかった……実は、その街における火事発生率は非常に高いものだったが。
火災調査員が自ら放火して現場を調べていた「John Leonard Orr」という実在の人物がいる。
元ネタかは不明。