うわさ
退役した一傭兵として、ナワーブ・サベダーは銃弾の降り注ぐ生活に慣れていた。この危険なゲームは、彼に戦場と同じような体験をさせてくれるかもしれない。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するサバイバーの男性。
ストーリーではマジシャン・冒険家・オフェンス・野人らと共に冬のゲームに参加している。
プロフィール
名前 | ナワーブ・サベダー |
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出身階級 | グルカ傭兵村 |
年齢 | 27歳 |
誕生日 | 7月23日 |
趣味 | 冷兵器、格闘 |
長所 | クライミング、格闘、冷兵器 |
嫌いなもの | イノシシ、面倒な客 |
好きなもの | マシェット、月光の夜 |
CV(日本語吹き替え版) | 岡本信彦 |
キャスト(舞台版) | 才川コージ(EP1,2)、松藤拓也(EP4~) |
冷兵器とは火薬を使用しない武器のこと、刀・槍・弓など。
容姿
初期衣装は緑色のフードが付いた服と肘あて、ブーツを履いた青年。
フードの下の髪型に関して、公式から正式な発表はなく様々な解釈があるが、以前発売された傭兵のぬいぐるみが長めの髪を一つに束ねていたため、二次創作ではこの髪型が一般的に広がった。
一時期スキンヘッド説が浮上したこともあるが、「ブラックジャック」に登場するカードで前髪を垂らした姿が確認できるため、スキンヘッドで無いことは確実である。
サバイバーは皆ボタン目であり縫い目が⊕か⊗のどちらかではあるが(例外あり)公式立ち絵では縫い目がぐちゃぐちゃであり⊕か⊗のどちらかなのか判別できないようになっている。
それ故なのかゲーム内モデルでは目元の縫い目が左右で違う表現になっている。
ちなみに衣装によって両目の縫い目が同じようになっていたり逆になっていたりするのでご注意を
URチェシャ猫の衣装に関しては、ボタン目、口元の縫い目にも変化が見られる。
(,,⦶︿⦶,,)(チェシャ猫実装時の公式ツイートの顔文字)
(,,⊕︿⊗,,)(通常ナワーブの公式ツイートの顔文字)
上の画像は「スプリング」という衣装を着たナワーブ。
帽子にベストに短パン…という何ともショタな出で立ちが特徴で、pixivでは幼い見た目で描かれることも多い。かわいい。
性能
外在特質
- ダッシュ
鉄の肘あてを携帯し、壁を走り抜ける時に壁を押し、一定方向にダッシュする事ができる。
【使用方法】
タップでオンかオフかを選択できる。オンの状態では壁を走り抜ける時に壁を押しダッシュできる。
【専用】
専門技術によって、傭兵が鉄の肘あてを使用した時の消耗が減り、使用回数がより多くなる。
- 長期訓練
長期訓練を経て、身のこなしが敏捷になった。板・窓の操作速度が10%上昇する。
- 頑強
戦場経験によって傭兵の意志が磨かれ、ロケットチェアでの耐久時間が10%増加するだけでなく、同時に毎回の恐怖値の増加が8秒遅れて有効になり、恐怖値が上限を超えてはじめてダウンする(負傷状態では、1回の普通攻撃ではダウンせず、8秒後にダウンする。負傷状態で2回の普通攻撃を受けるとそのままダウンする。)
- 戦争後遺症
戦争は傭兵に不愉快な思いを残した。暗号機の騒音によってパニックに陥り、解読速度が25%低下する。
複数の傭兵が同時にゲームに入ると、お互いの思い出はパニックを激化し一人の傭兵が増えるごとに解読速度が10%低下する。最大で55%の解読速度を低下することになる。
過去の戦争は傭兵に癒えない傷をも残し、新しく負傷するごとに古傷が痛み、治療に必要な時間が15%増加する。最大で75%増加する。
主な立ち回り
救助・チェイス型サバイバー
初期装備の肘当てによって距離を一気に詰めることができ、普通なら救助が間に合わない場合でも間に合わせるといった芸当が可能。
また、攻撃が命中したとしても傭兵一番の特徴である頑強によって(たとえ恐怖の一撃を食らっても)すぐに倒れるということはなく、それにより普通なら救助狩りされてしまう状況でも味方を救助することが可能となる。それと引き留める(ノーワン)が発動していない・効果がきれた状態でゲート・ハッチ近くという状況に限られるが起死回生で起き上がったあとハンターから攻撃を受けても8秒に倒れるためそのままゲート・ハッチに逃げ込む芸当も可能となる。
初手で追われれば肘当てにより距離を離し有利な場所でチェイスでき、ロケットチェアでの耐久時間も10%他のキャラより高いため時間を稼ぎやすいキャラクター。
そこの長所を生かして、積極的にハンターに見つかりやすい暗号機を解読しに行きタゲを取る動きもできる。
しかし他に救助が安定してできるキャラクターがいない場合、ハンターは積極的に傭兵を狙い救助狩りを狙うという動きをするため安易なタゲ取りや追われる位置には注意。
短所は「戦争後遺症」による治療時間ダウンと解読速度ダウン。とくに治療速度ダウンは傭兵が攻撃を受けるごとに必要とする時間が増えていき最大までいくと注射器で半分しか治療ゲージが溜まらない事態になるため、できるだけ治療を早める人格をつけておきたい。
追いかけられたら負傷を食らわないためにも積極的に肘当てを使って距離を離そう。
また肘当てはオンオフすることができるため、必要ないときにはオフ状態にしておいたほうがいい。そうでなければ例えば解読しようと解読機に近づいたとたん消費されて離れる事故が起きてしまう。
同じ陣営に傭兵が複数いる時に解読速度がさらに低下するようになり、最大で55%ダウンになり、現状のサバイバー内でワーストの解読速度になる。
頑強は2ダメージ分であれば合計16秒耐えきることができるが、その時間中に攻撃を受けてしまうと即ダウンしてしまうため注意。また上回るダメージを受けた時(負傷状態で恐怖の一撃を食らう。75%ダメージ受けている時に攻撃を受ける)は頑強が発動しないため、25%ダメージを与えることのできる結魂者とガードNo.26など、素の攻撃が1.5倍の写真家や1.2倍の隠者との試合は注意していきたい。
傭兵の一番の特徴である頑強であるが、それにより暗号機5台解読しきった時に一段階回復し5秒間の移動速度アップを付与する中直りの条件が他のサバイバーと複雑になってしまっている。
中直りは基本、味方が負傷状態になったりダウンしたときや味方がハンターをスタンさせた時に(すぐにハンターに攻撃されない状況になった時に)発動させる(最後の暗号機を終わらせる)のがよい使い方であるが、傭兵の場合攻撃を受けて8秒後に負傷状態になる。
つまり8秒経っていない状態は負傷状態ではないので、その状態で中直り発動させても回復せず、ただたんに移動速度が上がるだけなので、(状況によるが)傭兵が味方にいる場合きちんと負傷状態になってから暗号機の解読を終わらせたほうがいいだろう。
衣装(スキン)一覧
UR |
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チェシャ猫 |
彼はいつも落ち着いていた。人を魅了する微笑で自分の本性を隠している。 |
赤服の人物 |
あなたの恐怖、「彼」の血肉、最後のカーニバル。 |
右目のボタンは花か蝶なのかわからない物で覆われており、体からは蔓のようなものが生えている。S17・真髄3は著名な黒死病を扱った短編からインスパイヤを受けており、この衣装のテーマは黒死病の化身の事。余談ではあるが、発表された時に普段の傭兵とはかけ離れた姿であったために探偵(プレイヤー)は混乱した。 |
驚異の部屋 |
海は最も誠実な証人だ。波の音、岩礁、水面をさらう海鳥らは誓うまでもなく、偽りを述べることはない。 |
中島敦 |
武装探偵社メンバー-中島敦の服装。 |
文豪ストレイドッグスコラボ。肘当てを所持している場合「月下獣 半人半虎形態」になる。 |
SSR | |
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スプリング | 蒸気少年 |
流浪の少年は、自作の装備を携え、蒸気の都で孤軍奮闘し、奇人偉人からなる冒険団への加入を夢見ていた。(「ダッシュ」スキル視覚効果アップ) | 邪眼を使えば、再び高塔のコアに火を灯し、凍った都を救う事ができるが、更なる道の深淵へと陥れることになるかもしれない —— 真実に直面した少年は、どのような選択をするのだろうか。 |
白鷹の舞 | 明瞭 |
このパレードで、白鷹の自由自在な身のこなしは多くの人を引きつけた。 | 彼は新たな道を願った。たとえそのために古きを捨てることになろうとも。 |
寄生 | 感染 |
この目玉の形をした宝石により、体がキラキラと光っているように見える……。あぁ、本当に光っているのだ! | この赤い目は人々をゾッとさせる。長い間見つめ続けてはならない。 |
ファラオの呪縛 | Mr.リーズニング |
蘇った感覚は、実に素晴らしい。愚かな凡人どもめ、偉大なる神の御前に跪くがいい。 | 真実が正義の天平の最も重要な分銅だとすれば、推理は真実を定める基準である。 |
ダクス大佐 | サジタリウス |
栄光の陰に蔓延る棘。 | 天の弓で狼を探し、星の栄誉をこの手に摑まん。 |
OPH.NAIB | 奇怪な弦音 |
Keep on fighting! We are Team OPH! | 真実と幻の弦をはじく。 |
狛枝凪斗 | 赤井秀一 |
希望ヶ峰学園第77期生、「超高校級の幸運」。絶望的な状況下でも、仲間と希望の力を信じている。 | 赤井秀一の服装。 |
ダンガンロンパコラボ | 名探偵コナンコラボ(イラストのライフルを持つ方) |
BROWN | B.Duckトレンド |
BROWNのプレゼント。 | Jackのプレゼント。 |
LINEコラボ | 「B.Duck」とのコラボ。 |
砲兵 | 百目鬼静 |
危険と隣り合わせで闇夜を駆け抜けることよりも、彼は腕を失った後の退廃した暮らしを嫌悪していた。幸い、霧探索の依頼は報酬が手厚い。そしてそれは、勇者の信条を証明する絶好の機会でもあった。 | 百目鬼静の衣装。 |
鎌田光司コラボ | xxxHOLiCコラボ(イラストの弓を持つ方) |
SR | |
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ホホジロザメ勇士 | ヨシキリザメ老兵 |
体中に残るこの傷跡は、どれもあの恐ろしい船長との格闘中に残ったものだ。彼らは互いに相手を生涯の宿敵だと見なしている。 | 老兵は「死んで」いない、ただ衰えただけだ。そして彼は衰える前に、一生をかけて守るに値するその夫人を見つけた。 |
暗殺者 | 壬生浪士の兵隊士 |
まったく、慎重に秘密の任務を行いたかったら、この格好は決して良い選択ではないな。 | お初にお目にかかる、宜しくお願いいたします。 |
猟犬 | ハチドリ |
新しい秩序の中、昔ながらの道義に従うことはとても危険な事だ。 | 密林に入って二日目、先行調査をしていた私は、隊長が残した手がかりを見つけた。本来なら良い始まりなのだが、私は不安でならなかった。なぜなら、その時から、暗闇に何かが隠れて機会をうかがっているような気がしていた。私たちを待ち伏せしている狩人か、或るいは今回の目的である獲物か。 |
ストレート | 砂狼 |
再びリングに立つ前に、過去を倒す勇気があるか自分に問うべきかもしれない。 | 彼は束縛されない生活を追い求めた。機敏な作戦や集団での行動――狼の群れの生存法則はこの荒漠でも適用される。 |
「黒い羊」 | 戦争後遺症 |
全ての人間が偽善の泥棒なら、私は最も正直な「悪人」になろう。 | 孤独、恐怖、緊張感、信念の落差は、影のように後をつける。 |
シャドウパレスの孤児 | |
彼はヘカテー神殿の神託をシャドウパレスへと持ち帰った。頭上を旋回するカラスが災厄の訪れを示す。運命に選ばれし勇士は、その選択を下す。 |
R | |
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隠密の緑 | 憂鬱の青 |
活気あふれる緑色にも静寂な一面がある。 | もともと憂鬱な性格ではない。 |
炎の赤 | |
疾きこと風の如く、徐からなること林の如く、侵掠すること火の如し。 |
初期衣装 | ボロい服 |
---|---|
初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
裏面 | |
これは今まで他人に見せたことのない顔であり、取り戻せない過去を象徴している。 |
余談
食いしん坊?
公式イラストやアイコンなどで美味しそうに食事をしている姿が確認されており、それゆえ二次創作などで食いしん坊などの設定が描写されているのが多々ある。
極め付きなのが、誕生日まじかでのリプライのやり取りでケーキなどが欲しいかと聞かれ、必要ないと返していたが顔文字の口元が涎をたらしている形になっていた
(,,⊕﹃⊗,,)
今ではほぼ公認されたのか、公式イラストに出てくる際は高確率で食事している。
そしてついに2023年、ゲーム内に食いしん坊描写が登場した。
バレンタインカードを渡すというイベント内にて
『ありがとう、キレイなスイーツの絵だ。生まれてから十数年間、俺は食べ物の夢ばかり見てきた。
飢えに縛られた想像力では、ここまで見栄えのいいものは出てこなかったな。いつか、カードに描かれた食べ物をお前と共に味わえたらと思う。』
……飢えについて知りたい方は1850年代のグルカ(現在のネパール)について調べてみよう。
本当の名前は?
ナワーブ・サベダーとは英領インド陸軍時代の階級のことで(詳細はwikipedia参照)、本名を名乗っていない可能性が高い。
関連イラスト
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背景推理(ネタバレ注意!)
この先ゲーム内における他のキャラクターの「背景推理」等ネタバレを含みます。
1.新兵の入隊 | それは始まりでもあり、終わりでもある。 |
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1枚の写真:グルカの伝統服を着た婦人と若い傭兵が徴兵所に立っている。左下には「母」と書かれている。 | |
2.兵士の暮らし | もし人生がプレゼントを詰め込んだ宝箱だったとしたら、兵士の箱には何が入っているのだろうか? |
1枚の写真:傭兵と相棒が倉庫の前で武器を選んでいる。マシェットを持った2人は嬉しそうな様子だ。 | |
3.撹乱戦術 | 認めたくはないが、戦地で学んだスキルは今でもしっかり心得ている。 |
絶えず行動・警戒・懐疑すること。遊撃サバイバルの際には、この3つを決して忘れてはいけない。 | |
4.潜行 | 光に向かって、暗闇の中を進むんだ。音を立てないように。 |
俺の相棒はもう足を洗ったのに、俺はいまだに激しい弾丸が飛び交う中にいる。もしこれが人生だというのなら、出口はいったいどこにあるんだ? | |
5.協力 | 仲間は大切だ。このことだけは何があっても忘れてはいけない。 |
1枚の写真:傭兵が仲間の援護で包囲を突破した。 | |
6.救援に馳せる | 俺たちは正確な時間に、正確な事をやり遂げなければならない。 |
1枚の写真:傭兵は生死不明の相棒を背負っている。 | |
7.一発成功 | 射撃の機会はたった一度。 |
1枚の写真:傭兵が小銃で遠くにいる敵軍の将校を狙っている。 | |
8.実用重視 | 俺たちは任務の進歩状況だけを見ればいいんだ。どのようにやり遂げるか?それはお前の問題だ。 |
グルカ兵の給料は、イギリス軍人よりもかなり低い。しかし自由傭兵になれば、状況は変わる。 | |
9.同胞 | どんな人と協力するかは選択できない。だからすべてを受け入れろ。 |
お前は彼らが救い出されても、また立ち向かっていくことを知っているだろう? | |
10.撤退 | 粘って退いても、どちらにしろ悲しいものだ。 |
1枚の写真:傭兵が酷く破損した肘当てを手に取り、何かを思い出しているようである。 | |
11.情勢を鑑みる | 優秀な傭兵は、いかにして脱出するかを心得ている。 |
1篇の日記:グルカナイフは仲間に向けるべきではない。俺はここから離れる必要がある。 |
背景ストーリー
ナワーブはかつて東インド会社に貢献したグルカの傭兵だった。
大部分のグルカ兵と同様、彼は背が低く、体格がいい方ではない。
しかし、グルカの戦士は規律に忠実で勇敢に戦うことでよく知られている。
退役した一傭兵として、ナワーブ・サベダーは血生臭い生活に慣れていた。
この危険なゲームは、彼に戦場と同じような体験をさせてくれるかもしれない。
誕生日タスククリア(1回目)
アーサー・ラッセルへの電報
猪は未だに活動している。位置は判明した。即日出発する。
誕生日タスククリア(2回目)
肌身離さず持っていた手紙
任務完了、自分の他にももう1名生存。「狩人」の襲撃に遭い、脱出が困難となった。賃金はカトマンズに送金願う。
誕生日タスククリア(3回目)
ナワーブ・サベダーの実験ファイルの2ページ
番号:9-?-3
氏名:ナワーブ・サベダー
【テスト標記】
1、命知らずの乱暴者
2、規則違反者
【テスト傾向】
全員を抑え込んだ狩人。制御不能となった実験対象。
【テスト結果】
1、全体評価
9-?-3はこのグループにおける最も危険な実験対象である。彼は比較的強い身体能力と精神を持ち、最初から最後まで8-?-5の殺害をこなすためにその邪魔となる参加者を全て排除した。ゲーム開始前から9-?-3はルールを無視し、グループ全体の秩序を乱した。彼の行いには厳しい処罰が与えられる。
2、過程説明
9-?-3は自由傭兵である。よって、彼はグループ内の他の参加者とは異なり、ゲームそのものに関心はなかった。その行動の全ては、任務達成を保障するためのものだ。
8-?-5を処理した後、彼は更に計画を漏らす可能性がある9-?-1を排除し、9-?-2を騙して協力させ、共に9-?-4を排除した。ゲーム開始前からこのグループは2人脱落となってしまい、「4人でゲームに入る」という規則が破られたことによってゲームは正常に行えなくなった。9-?-3の手段は迅速で無駄がなく、実験対象の行いに対する初歩的な予測を大きく上回っていた。自身を邪魔する人間を容赦なく排除した命知らずの乱暴者の特質は、他とは比べられないほどである。9-?-3は実験を予想外の方向へと発展させ、局面を制御不能にした。そのため、実験後に処刑人を派遣し、9-?-3を処理する。彼に協力した9-?-2も対価を払うことになるだろう。
3、実験総括
かつての傭兵、今は自由傭兵として、9-?-3の目的は明確で、強い精神を持っていた。一方的に局面を支配し、闘獣場は彼だけの狩場となってしまった。最終的な実験結果は理想的ではなかったが、このグループでの経験は今後に生かせる。実験対象の差異はより多くの可能性を導くが、差異が大きすぎる者を同じゲームに投入するのは適切ではない。実験対象を選ぶ時も、より慎重に対象が制御可能であるか審査すべきだろう。
付録:追加記録
実験終了後、処刑人に連れ戻された数少ない実験対象として9-?-3の身に新たな発見があった。9-?-3は連絡者に残したと思われる文字情報をその身に携帯していた。9-?-3に対する調査を踏まえると、その内容は彼の経験に関係する。9-?-3は子供時代を貧しい家庭で過ごし、父は早くに亡くなっていた。成年後、彼は傭兵となり、その収入が家の主な収入源となっていた。現地では珍しくない経歴である。人々は生活に迫られ、命知らずの乱暴者の道を歩む。徐々に殺戮に慣れながら、貧しい故郷を離れようとするのだ。しかし9-?-3の身には、非常に面白い行為が2つ観察できたーー迷いなく邪魔者を排除する傍ら、自身が追い詰められると故郷への思いを絶筆となった手紙に託すのだ。極悪人も死に際の絶望によって良心が芽生えるのか、それとも家族に対する感情こそが殺戮の中で彼を生かし、冷静さを保たせた動力なのか?現在に至るまで、実験では様々な「悪」のサンプルを記録してきた。その中でも特に危険なもの、矛盾しているもの、面白いものは、再びゲームに投入し、融合させることで、更に研究を深めることができるかもしれない……
誕生日タスククリア(4回目)
9-?-3ファイルの添付資料
(添付資料には汚れと血の跡が付いた1枚のメモと、1枚の添付資料の説明書があった。)
メモ:
(乱雑な筆跡、紙は丸められた跡がある)
俺はとっくに気付いていた。お前が見ていることは分かっている。
これがお前たちが望んでいたものだと言うのなら、俺は最後までこの滑稽なルールに抗ってやる。
説明:
(丁寧な万年筆の筆跡)
この添付貴料は4番の処理室で見つかった。9-?-3が書いたものと思われる。
実験台を回収した後、9-?-3はその後の措置に従うことを拒否し、強い攻撃性を見せた。
12月15日午後、実験台を移動しに向かった処刑人は、9-?-3が行方不明になっていたことに気づいた。同時に、処理室でこのメモを発見。
その後の調査を経て、荘園内で9-?-3が残した痕跡が数発見された。その行方は分からないままだ。外部の人員を引き入れて調査を行ったのかもしれない。
補足
「アーサー・ラッセル」は祭司などの誕生日タスクに登場。調査団のようなものに所属しており、雇員を派遣して調査を行わせる立場に就いている。
第一次インド独立戦争の後に自由傭兵となったナワーブはこの調査団に所属したと思われる。
「猪」はおそらく野人のこと。
アーサーは月の河公園での大虐殺事件前に曲芸師から野人の調査依頼を受けており、電報は事件後に失踪した野人の位置(エウリュディケ荘園)の特定できたことを報告するものになっている。
ナワーブの請け負った任務が野人の保護か殺害かは不明。ストーリーでは野人の連れた猪は既に死んでおり、ナワーブは何かを死骸に隠していることが明らかになっている。
2回目の手紙は依頼完了を報告するものになっている(アーサーの元に届くことは無かったが)。
カトマンズはグルカ傭兵村のあるネパールの首都であり、故郷の家族の元へ送金しようとしたと思われる。
もう1名の生存者はオフェンスであることが3年目の誕生日タスクで判明した。