うわさ
フィオナ・ジルマンは神秘主義者で、自分がこの荘園にやってきたのは神の導きによるものだと主張する。しかし、彼女の言葉を信じる者はいない。
概要
アプリゲーム「IdentityV」に登場するサバイバーの女性。
名前は「フィオナ・ジルマン」。
変更前は「フィオナ・ギルマン」表記があった。日本語での読み方が違うだけで同じスペルの姓である。
プロフィール
名前 | フィオナ・ジルマン |
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出身階級 | 不明 |
年齢 | 30歳 |
誕生日 | 2月1日 |
趣味 | 神秘学、地理学 |
長所 | 哲学、文学 |
嫌いなもの | バカ、下品 |
好きなもの | 頭が良くて想像力のある人 |
CV(日本語吹き替え版) | 日笠陽子 |
キャスト(舞台版) | 中町桃子(Peach.)(EP2,3)、佐倉花怜(EP4~) |
性能
外在特質
- 扉の鍵
祭司は神聖なる扉の鍵をいつも身に持っている。
障害物に近づくと専用アイコンが出現し、その状態で「扉の鍵」を使用すると「直線の通路」を生成できる。生成した通路に触れると、障害物内を一直線に移動可能。
また、「直線の通路」はハンターも利用できる。ハンターが通ると扉は壊れるが、通路の長さに応じてハンターにスタンが発生する。攻撃でも扉を破壊できる。
一階へ続くワープも作れ、地下救助もできる。
この場合、ワープをくぐった後、元の位置に戻れば地上に戻ることもできる。
「扉の鍵」アイコンを長押しすると「長い通路」生成状態となり、仲間へ応答を呼びかけられる。
仲間が呼びかけに反応すると、自身と反応した仲間とをつなぐ通路を生成できる。
特定の1人に呼びかけ | アイコンタップ後に呼びかけたい人へカメラを向け、再度アイコンタップ・受け取って欲しい仲間1人にだけ呼びかけられる。仲間全員の位置を把握できる。 |
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全員に呼びかけ | 長押し・仲間を選ばずすぐに呼びかけられる。誰でも良いから応答して欲しいときに最適。 |
通路は入って数秒で向こう側へ辿り着くことができるが、他のサバイバーが通ると入り口に一時存在する残像を残す。通路が長いほど、残影の持続時間は長くなる。
ハンターは残影を攻撃でき、受けたダメージや特殊効果はサバイバーの本体に伝達する。サバイバーの残影がハンターに攻撃されると、当該サバイバーの姿がそのハンターに10秒間現像される。残影が攻撃を受けている際に解読等をしていると恐怖の一撃になるので注意。
また長い通路の扉はハンターにも視認できるため瞬間移動等ですぐに追いつかれることも。
- 虚弱
体が弱く、体力が持たない。板・窓の操作速度が10%低下する。
- 唯心
技術関連の物が苦手で、暗号解読の速度が10%低下し、暗号解読時に調整が発生する確率及び調整の難しさが30%増加する。
- 神の保護
敬虔な祈りで保護を求める。仲間の治癒必要時間が10%減少し、祭司の治癒必要時間が30%減少する。
主な立ち回り方
外在特質にある「扉の鍵」とは一言で言うとワープトンネルであり、これを作成する事が出来る事こそが祭司というサバイバーの最大の特徴である。
「扉の鍵」は壁・障害物に作るとそれをすり抜けた向こう側、下の階がある建物の床に作ると下の階に繋がる。
その為基本的には壁や障害物が多い所にいる方が良く、開けた場所では活躍する事が出来ない。殆ど屋内のステージである「ホワイトサンド精神病院」などでは有利にゲームを進める事が出来る。
1階と地下を繋ぐワープも作れるので、地下に囚われた仲間の救助などにも行きやすい。
また仲間との間を繋ぐ扉を作る事で、チェイス中の仲間を安全地帯に呼び寄せたり、救助キャラの暗号機を引き継いだりといった芸当も可。
広いマップの移動時間短縮や無駄解読をなくし、更に治療バフを持つ万能タイプのサバイバーである。
短所として、暗号解読や板・窓の操作が若干遅いことがある。また協力狩りを除き他のアイテムを所持できないので注射器による自己回復が出来ない。
「長い通路」生成後は受け取った相手側に一度ワープしてしまうため、ハンターが出待ちして攻撃を食らうことも。
「直線の通路」も薄い壁1枚程度ではハンタースタンも短いため、チェイスで多用するとすぐ追いつかれてダウンしてしまう。なるべく長くワープできる場所を覚えて先張りしておくことが大切になる。
衣装(スキン)一覧
虚妄の傑作 |
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ヨグ・ソトースの使い |
銀の鍵を持つ者だけが、想像と夢から真理の門を窺うことができる。 |
UR | |
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明日の光 | 案内人 |
希望は明日の光への期待である。 | 門の主人に祈りなさい。それは使者を下して、あなたに一筋の活路を開いてくれるかもしれない。 |
モーガンルフェ | 驚鴻 |
この世界をひっくり返す! | 鴻均の広運、祝日の良辰。灯影の願い、千秋は一夢の中に。 |
R | |
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淡いピンク | 神秘的な緑 |
信仰が色あせたとき、剥き出しになるのが本心である。 | 神秘的なグリーンは信仰をどこまで導くだろうか? |
初期衣装 | ボロい服 |
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初期衣装。すべてが自然に見える。 | 服がボロボロだ。本当にただゲームをしただけ? |
携帯品
SSR | |
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長生 | 希望は種子だ。埋葬することではじめて生きる機会を獲得する。 |
特殊効果:常駐エフェクト・通路エフェクト切替。ワープトンネルの縁に蔦が生えて緑色の渦になる。蔦のところどころに薄黄色の花が咲いている。ワープトンネルの周りからは葉っぱと黄色の光輝く粒子があふれ出てくる。 | |
一歩の距離 | 物理的な距離は、この杖にとって何の意味もない。どんなに遠くても、持ち主にとってはあと一歩の距離でしかない。 |
特殊効果:常駐エフェクト・通路エフェクト切替。ワープトンネルが青紫の渦になる。ワープトンネルの周りからは青紫の光輝く粒子があふれ出てくる。 | |
キャンディお化け | 彼女はたくさんの飴を欲していた。今、その夢は叶った。 |
特殊効果:スキルエフェクト変更。ワープトンネルが赤白のマーブルキャンディになり、成形直後には飴が周囲に飛び散る。 |
関連タグ
背景推理(ネタバレ注意!)
この先ゲーム内における他キャラクターのネタバレも含みます。
1.家族 | 誰もがこういった生活にふさわしいとは限らない。 |
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写真:厳粛な雰囲気の婦人が1人の赤毛の少女を抱いている。 | |
2.別れ | 彼は帰ってこない、そうでしょ? |
封筒:中には2枚の別居協議書が入っている。その他には一言も書かれていない。 | |
3.理性 | 慎重に考えて、結論を出さなければならない。決して情緒に支配されてはならない。 |
フィオナ、彼のようになってはダメよ。ああいった英雄と美女のストーリーで頭が壊れてしまったの。 | |
4.フェナキストスコープ | 一曲の止まることがないワルツのように、人を夢中にさせる。 |
誰しも小さな穴を通してしか物事を見ていない。果たして、この景色は真実と呼べるのだろうか? | |
5.遠方 | 時に便りのないことこそが、最も良い知らせである。 |
書簡:フィオナ、東の彼方へ向かい、世界の果てを探索しなさい。もしかしたら、黄金の国でその答えが見つかるかもしれない。 | |
6.信仰 | 獲得し、創造され、放棄もされる。 |
人として生まれた限り、信仰は1つの選択である。あなた自身の心の声を聞き、他人の目を恐れてはならない。 | |
7.罪悪感 | それほど聡明でない私は、母の期待に応えられるだろうか。 |
写真:赤毛の少女が机の前に座り、年長の婦人の指導を受けている。彼女は困惑に満ちているようだ。 | |
8.探索 | どのようなことも、自ら経験する前に結論を下すべきではない。 |
封筒:中にはカルカッタ行きの船のチケットが入っている。 | |
9.救済 | 自然の法則は暗闇の中に隠されている。 |
私は聞いた、あれは天啓よ。 | |
10.遺伝 | 誰しも多かれ少なかれ、父母の特質が現れている。 |
フィオナ、なぜ私と同じようにできないの? | |
11.世界の真相 | 今も昔も存在し、永遠に存在する。 |
世界や万物には、解があることこそ必然ではないのですか?神よ、お答えください… |
背景ストーリー
フィオナ・ジルマンは神秘主義者だ。
彼女は神秘学と地理学に興味を抱いており、
クトゥルフ神話に出てくる時空の支配者ヨグ=ソトースの忠実な信者と自称している。
自分がこの荘園にやってきたのは神の導きによるものだと主張するが、
彼女の言葉を信じる者はいない。
余談:ヨグ=ソトースはハスターの親ともいわれている。
誕生日タスククリア後に公開される手紙(一回目)
湖景村調査レポート
親愛なるジルマン様:
我々の調査員・ボルカーは、一か月前に最初の調査レポートを提出しました。
湖景村ではなにか怪しげな宗教活動が行われていると彼は推測しており、これからの調査作業に良からぬ影響を与える可能性があります。
実際に、我々一同も、このような宗教活動は調査員の身の安全を害する恐れがあると踏まえております。
ボルカーは既に休暇を申請しているため、彼が戻り次第、調査を続行するか否か、或いは他の調査員を湖景村に送るかどうかの確認を行いたいと思います。
ボルカーから送られたレポートの本文を添付いたします:
調査レポート1
9月12日。幾度も拒絶された結果、同じく外来者であるユージーン・ヘイワードとマージョリー・ヘイワードから一部屋借りることができた。湖景村は奇妙な地形の構造をしている。村人が住まうエリアは鉱山の麓にあり、森に包まれた形になっていた。残るは塩湖付近の区域で、三面とも山に囲まれており、そこに行くには狭い山道を通るしかないようだ。
調査レポート2
9月13日。再び塩湖区域に向かおうと試みたが、入り口で村人の守衛に遭遇した。交渉した結果、入ることを許された。塩湖区域の北には洞窟の入り口があり、黄色のローブを着た怪しい奴らが見張っている。近寄ろうとはしなかった。
調査レポート3
9月15日。塩湖の横に大きな船が現れた。同じく、黄色のローブを着た守衛が駐留している。彼らはなにかの宗教団体に属している者だと思われる。どうやらこの村ではある程度の特権を持っているようだ。村人は彼らに関する質問に答えてはくれなかった。ユージーンとマージョリーは彼らを「聖徒」と呼んでいる。
調査レポート4
9月17日。聖徒の一人に話しかけた。意外なことに、相手は想像していたよりずっと親しみやすかった。この宗教に名前はない。或いは、教えてくれなかったのだろう。守衛の話によれば、彼らは「神」の意志を広め、「神」がこの世の者を愛する原則を践行しているのだという。ただ、この「神」は湖景村の塩湖の底に身を寄せており、世の者が神の愛を賜るにはある程度のお供えが必要らしい。具体的な供え方や供え物については言及していない。
調査レポート5
9月19日。
2日間しつこく遠回しに聞き続けると、マージョリーはようやくお供えについて少し教えてくれた。彼女はかつて遠い山頂から祭祀の過程を覗き見たことがあるそうだ。聖徒が船から供え物を落とし、しばらくすると湖の底から湖神の巨大な姿が浮かび上がり、岸辺にいる村人たちは山頂まで響くほどの大きな声で願いを叫んでいたらしい。残念なことに、距離が遠すぎたため、供え物が何なのかははっきり見えなかったという。マージョリーが言うには、村人たちの願いは確かに叶っている。だが、彼女が述べた願い事はどれも日常の足しにしかならないものばかりだった。調査経験からすれば、いかにも願いが叶うかのように見せかけたペテン行為なのだろう。
調査レポート6
9月21日。過去の3日間、私は全員の村人を訪ね、自分が湖神の伝説についてもっと知りたいという意志を示した。彼らはこの話題になると食いつきがよくなり、おかげで十分な情報が集まった。祭祀に使う供え物は聖徒が用意したものであり、すべて生きた獣らしい。湖にそれを投入すれば、湖神は水面へと浮かび、村人たちは湖神に願いを伝える。この部分はマージョリーの叙述とほぼ一致していた。だが、彼女も知らなかったのは、願いを伝えたあと、聖徒は塩湖の北面にある聖所を開き、供え物の残骸をそこに入れ、最後の儀式を行う。その最後の儀式がなんなのかを知っている村人はいなかった。守衛に直接聞くのはあまりにも無謀だと考えたため、5日後に開かれる祭祀に立ち会い、あらゆる手段を使って聖所に潜り込もうと思う。
7つ目のレポートはまだ送られておりません。彼の家族に連絡し、帰宅後速やかにレポートを送るよう催促しようと思っています。
では
敬具
アーサー・ラッセル
補足:
「調査員・ボルカー」はハスターの黄衣の王の記念日タスクにも登場、ボルカー視点でこの調査について書かれている。また「彼の家族」は夢の魔女の背景推理に登場する。結局ボルカーは家族の元に帰ることなく行方不明になったようだ。
「ユージーンとマージョリー」は踊り子のおじ・おばで彼女を育てていたが、この調査の時に踊り子は既に結婚し家を出ている。夫婦は15年前に湖景村に引っ越してきており、「ユージーン」はどこかのタイミングで芸者の失踪に関与している。
ボルカーの失踪後にアーサーは別の調査員「クリス」を派遣(夢の魔女記念日タスク)して調査を続行させている。その結果、湖景村の事件と魔トカゲの誕生が関係していることが明らかになっている。しかしボルカーの兄弟まで失踪している事を重く見たアーサーは調査中止を決定、フィオナはことの真相を知る前に頓挫することになった。
「湖景村」ステージはこの調査レポート内で塩湖区域と呼ばれており、塩湖の北面には聖所(洞窟の入り口)がある。
村人たちの住む鉱山の麓とは「黄金の石窟」ステージの事ではないかと考察されている。
誕生日タスククリア後に公開される手紙(二回目)
水でふやけた1枚の記録
わが友ナポリへ:
ここに来たあの日から5日が経った。私たちのもとには、未だ「カーニバル」の開始を知らせる連絡が届いていない。
これまでの調査で浮かんだ最も怪しい人物は、ジルマンという名の女だ。彼女がここを訪れたのは3日目だった。
日々奇妙な服装を着て、常に何かブツブツ言っており、他人とは距離を置いている。
そして毎日の午後には決まって姿をくらまし、タ方ごろになんとも形容しがたい悪臭をまとって戻ってくる(しかし彼女の服装は至って清潔なままだ)。
何度か彼女を尾行しようとしたのだが、どれも彼女の唐突な失際と帰還によって失敗している(自分の本職を思うと、すこし情けなくなるのは言うまでもない)。しかし、すべての困惑は今日になって少しだけ明かされたように思えた。
今日、5人目の参加者が着いた。
名乗りたくなかったのか、私たちは彼が作家であることくらいしか知らされていない。彼はもう一人の生物学者とほぼ同時に到着している。
まあ、最後に自己紹介したのは彼だったから、私が彼を5人目として数えているだけなのだが。
ジルマンはその作家さんに異例な関心を持っていた。
しかも隠れた場所で秘密の会話をしていたらしい。彼らは私の理解できない言語を使っていたから、話の内容までは把握できなかった。
だが、私はあることに気づいた。
作家さんの体には、どこかで嗅いだことのある匂いが付いている。
毎日の夕方、ジルマンが謎の場所で全身に染み込ませてくる、例の湿った泥のような匂いだ。
もしかしたら、明日の尾行対象をこの作家さんに変えれば、なにか新しい発見があるかもしれない。
(この先の筆跡は長時間水に浸っていたせいで読み取れなくなっている)
補足:
この手紙から分かる祭司が参加したゲームの参加者は以下の通り
・祭司
・記録主(ナポリの友人)
・不明
・生物学者
・作家(おそらく小説家(IdentityV)ではなく、黄衣の王の背景推理や記念日タスクにおいて存在が示唆されている『湖景の道』の作者であると思われる)