概要
中学校卒業後は、進学せず本格的に料理の修業をすべく、自宅の食堂で働くつもりだったが、父であり食事処『ゆきひら』の店主の幸平城一郎を超えるための修行として名門料理学校である『遠月茶寮料理学園』に編入する。入学試験では、試験官を任された薙切えりなとの悶着から、わざと不合格扱いにされてしまい、途方に暮れるが、その後試験で作った料理をこっそり食べた理事長に不合格を取り消され入学を果たす。
セレブや一流シェフの子息ばかりが集まり、ただでさえエリート意識が強過ぎる学園において、庶民家庭出身でただ一人の編入生である上に、入学式において『厨房に立ったことのないやつには負ける気がしない』という旨の発言をしたことにより、学園内では身の程知らずで思いあがった人物として嫌悪され、最初の授業でいきなり嫌がらせを受けるなど、たびたび困難に遭遇するも、その都度自らの料理の腕と独創的発想で乗り越えていく。
性格
マイペースで飄々としているが料理に対する情熱と自信は人一倍。特に父の店への侮蔑や庶民・大衆向け料理への侮辱には激しい怒りを見せ、料理を以って相手を心身ともにコテンパンに叩きのめす。しかし自分の店を「ちっちゃい定食屋」、学園のスタンスを「食の上流階級」と言ったりと、世間的な目線を見る冷静さも持ち合わせている。
『厨房に立ったことがないやつに料理では負けない』『店を背負って厨房に立つことに比べたら(誰かとの)料理対決なんか全然苦じゃない』といった言葉から分かるように、料理は発想力と経験が重要という考えの持ち主で、そのスタンスは食材の高級さを重要視する学園内の風潮に正面から対立するものとなっており、最初の食戟でスーパーの安物食品を使った際には、激しいブーイングを受けてしまっている。そんな中でも全くぶれずに飄々とした態度を保ち、調理しながら相手を挑発するほどの余裕を見せる度胸も持ち合わせる。
自分の作った料理を出すときは「御上がりよ」、評価されたり完食された時は「お粗末」と言うのが口癖。
料理
3歳の頃より12年間父に料理勝負を挑み続け、実際に厨房に立っていた経験から料理の腕に関しては申し分なく、その場にある食材から要望の料理を創り出す工夫と発想も持ち合わせている。これといって得意なジャンルは持たないが、父から伝授された外国の調理技術を自らの大衆向け料理に利用したり、悩んでいるときには他人の手を借りることも厭わず、時には対戦相手の発想さえ参考にし、自分なりのアレンジを加える柔軟性を見せる。
始めから完成されたレシピを再現するのではなく、思わぬ失敗からただのレシピを超えた成功を学ぶことが大事だと考えているが、ゲソとピーナッツバターを合わせるなど、どう考えても不味いものを組み合わせて試食するなど若干感性がズレている様な面も見られ、さらにはそんな不味いとわかっている代物を他人にまで食べさせたがる父譲りの悪癖を持つ。
読み切り版
読み切り版では微妙に外見のキャラクターデザインが異なっており、黒髪で甚平を着ている。また年齢は連載版より1歳上の16歳で、体格や顔つきが多少精悍な印象を受ける外見であった。
関連タグ
食戟のソーマ 幸平城一郎 薙切えりな 田所恵 水戸郁魅 タクミ・アルディーニ