文字を封じるたびに、物語は生まれ変わる。
概要
2014年1月に講談社ノベルスから刊行された、西尾維新による小説。
全三話の短編集をそれぞれ4つのグループに分け、『特定の文字を使わない』というルールと共に紡いでいく作品。
それぞれのグループ内の話は全く同じ展開でストーリーが語られるが、上記の縛りによって雰囲気や語り部のキャラは別物と化しており、一つ一つを新鮮な形で読む事が出来る。
タイトルの由来は、特定の文字を使わない制約で書かれた作品を表す『リポグラム』。
ルール
※一話ごとの『Lv.』によって内容が変わって見えるが、実は全て同じである。
① 最初に短編小説を制限なく執筆。
② 五十音46字から、任意の6字を選択。
③ 残った40字を、くじ引きで10字ずつ、4グループに分ける。
④ その10字を使用しないで、①の短編小説をグループごと4パターン、執筆する!
⑤ 濁音・半濁音・拗音・促音は、基本の音と同じ扱い。音引きはその際の母音とする。
⑥ ②の6字は、どのパターンでも使用可。
挿絵担当
Lv.1 妹は人殺し!
オリジナル:伊藤潤ニ
パターンA:ミノ☆タロー
パターンB:PEACH-PIT
パターンC:pomodorosa
パターンD:たえ
Lv.2 ギャンブル『札束崩し』
オリジナル:重野なおき
パターンA:真島ヒロ
パターンB:雲田はるこ
パターンC:松本一佐
パターンD:丹地陽子
Lv.3 論理社会
オリジナル:久米田康治
パターンA:中村明日美子
パターンB:吉田ヨシツギ
パターンC:田中相
パターンD:倉花千夏