人物像
クラス〈暗殺者〉サブ職業〈狩人〉 種族〈エルフ〉LV90(初登場時)
最初のエピソード「異世界の始まり」より登場する戦闘系ギルド〈シルバーソード〉のギルドマスター。“ミスリル・アイズ”の二つ名を持つ青年。見た目は身長185cm、エルフ族特有の尖った耳と総髪の若君風ハンサムである。
性格は相当短気で喧嘩早く、常時鋭い表情をしている人物だが、解りやすく言うと常に顔面神経痛な人。
アタッカー職〈暗殺者〉の中でも弓術による遠距離戦術に特化させたビルド〈スナイパー〉を極めた〈狩人〉で、ターゲットを複数と単体に切り替え可能な戦闘特技〈ラピッドショット〉を巧みに使い分ける。
シロエによって大手戦闘ギルド代表の一つとして6月の〈円卓会議〉開設に招かれるものの、その性格から早々に離脱。(ただし我々は勝手にやらせてもらうというスタンスを取っただけで、設立に関しては不満や異議は全く無かった)
その後、未発見の大規模戦闘(レイド)ダンジョンを求めて〈エッゾ帝国〉へ遠征を行い、シロエ達に敗れ弱体化したデミクァス率いる〈ブリガンティア〉を壊滅させプレイヤータウン・ススキノの支配権を奪取。ギルドの本拠地をススキノに移し、周辺地域の高レベルレイド攻略に勤しんでいた。
また、〈シルバーソード〉がススキノの実権を握って以降、街に蔓延っていた悪質ギルドの殆どが解散か追放の憂き目に遭ったことで、結果的に治安は大幅に改善している。
11月に〈供贄の黄金〉を目指して再びススキノにやってきたシロエに〈奈落の参道〉を攻略するためのレイド協力を求められ、ギルドメンバー19人と共に参戦。シロエ、直継、デミクァスと直継が街中で知り合ったてとらを加えた、フルレイド24名の総指揮官を務める。
過酷なレイドダンジョンの最終盤、レイドボス〈七なる庭園のルセアート〉との戦闘にて〈四なる庭園のタルタウルガー〉と〈三なる庭園のイブラ・ハブラ〉に乱入され全滅させられるという「レイドボスは一戦につき一体まで」というゲーム時代のルールを無視した事態に直面する。
自分たちのいる世界はゲームではないという事実を改めて思い知らされ、他のメンバーともども心挫けそうになるも、〈シルバーソード〉のギルドマスターとしての誇りと廃人ゲーマーとしての矜持で以って言葉足らずながら「戦友」達を鼓舞。
再び立ち上がった仲間達と共にシロエの新作戦でリトライ戦に臨み、「最大でも勝率15%」という壮絶な死闘の末、〈タルタウルガー〉と〈イブラ・ハブラ〉を撃破し〈奈落の参道〉攻略レイドの制覇を成し遂げ、最初の戦利品は筆頭の権利があり、そのひとつをシロエに与えることを宣言。別れ際にフレンド登録を(照れながら)求めるも、当人は済ませていた様である。
レイド攻略後も引き続き攻略難度の高いものを求め〈ススキノ〉に残留する。
現実世界では高校生で、自分の生活の全ては〈エルダー・テイル〉のためと言うほどの廃人プレーヤー。
かつては協調性に乏しく短気で口下手なため友人がおらず孤立しがちであったが、ゲームの中でギルドメンバー達との交流を重ねたことで少しずつ成長を積み重ねてきたため、〈エルダー・テイル〉や仲間を想う気持ちは人一倍強い。
新人時代は〈放蕩者の茶会〉加入を目標としていたものの、レベル90に到達する頃に〈茶会〉が解散し叶わなかったという経緯がある。そのため〈茶会〉メンバーだったシロエには長い間憧れを抱いており、〈大災害〉後に自分が不可能だと諦めていたアキバの改善を実際にやってのけたことで尊敬を新たにしていた。
そんなシロエが自分を頼ってススキノの街に来てくれたことを内心では大喜びしていたと独白しており、レイド攻略への出し惜しみ無い協力もそれ故であった。
装備
- 〈月を穿つもの〉《シュート・ザ・ムーン》
強力な〈幻想級〉の長弓。放たれる一矢は月にすら届くと謂われる程に射程が極めて長く、視覚強化や足止めを併用して一方的な狙撃が可能。しかし、ウィリアムが前に出ての射撃戦を好むため、その性能はあまり生かされていない。
- 〈影王狼の革鎧〉《マジェステ・デュ・ジェヴォーダン》
難関レイドボス〈影王狼〉の革素材を妖精銀と常世石の鋼糸で補強して作られる〈幻想級〉革鎧。耐久性と柔軟性を兼ね備え、視覚を阻害する状態異常への耐性や大幅な筋力上昇効果を持つ。
- 〈神水晶の鏑矢〉《クリスタル・コメット》
祝福された水晶を丹念に削りだして作られる〈準幻想級〉矢弾。〈古都ヨシノ〉の地域で名声を高めると購入および製作レシピが解禁される特別な消耗品で、同レベル帯の矢弾の中でもケタ違いの威力と価格を誇るが、ウィリアムは躊躇することなく大量に携行して撃ちまくってる。