概要
地上に悪人が増えすぎたので、神は超巨大な大水害を起こし「とりあえず文明滅ぼそう」と考えた。さっそく神はノアに動物を救うための船を造らせる事を命じた。ノアとその家族達は他の人間達に馬鹿にされながらも船を造り続けた。多くの動物達が集まり、ノアは番を船に詰め込んでいった。
そして運命の日がやって来た。大雨が降り注ぎ地上が大洪水となった。箱船は航海を続け、40日間耐え抜いたのであった。
雨が止んだ後にノアは最初に烏を離したが、すぐに帰ってきてしまった。
続いて鳩を離したら、しばらくしてオリーブの枝を引き千切って咥え帰ってきた。
こうして陸地を見つけたノアは、新たな人類の祖となったのだった。
考察
洪水神話は旧約聖書以前にも語り継がれている。ギリシャ神話にも旧人類がオリンポスの神々の起こした大水害で皆殺しにされて箱舟に乗った夫婦だけが生き延びる話があるほか、もっとも古いネタは世界最古の物語と言われる『ギルガメシュ叙事詩』にはウトナピシュテムの一家が風神エンリルの巻き起こした大災害から船に乗って逃げ延びた、というエピソードがある。
これらの伝承から、文明の発展期に発生した水害を大袈裟に伝えた伝承が洪水神話の元ネタなのではないか、という説もある。