概要
共に第四水雷戦隊・第二駆逐隊に所属していた白露型駆逐艦である。
前を見て突撃する元気な夕立と、追いかける大人しめな春雨という組み合わせ。
第三次ソロモン海戦において
第三次ソロモン海戦直前、スコールと度重なる反転命令により陣形を崩した挺身攻撃隊は、護衛対象である比叡と霧島と第四水雷戦隊等が並走、夕立と春雨だけが前方に突出する形になっていた。
この時敵艦隊はすでに包囲を始めており、その動きを夕立がいち早く、次いで春雨も察知する。
確認するやいなや夕立を先頭に二隻は敵艦隊を横切るように突撃し、敵艦隊の混乱を加速させる事に成功。包囲されて一方的な殲滅戦になる状況を覆し、海戦史上稀に見る超至近距離戦のきっかけとなったされる。
これだけでも十分すぎる戦果ではあるが、夕立だけは反転して突撃、いわゆる「素敵なパーティ」を開始する。
しかし春雨は直前で夕立を見失っており、そのまま離脱してしまう。これが二隻の永遠の別れとなってしまった。
余談
二人揃って軽巡洋艦由良と深い関わりがある。四水戦の旗艦と駆逐隊の一員としての関係だけではなく、由良が航空攻撃により航行不能となり秋月から処分命令が出された時、最初にそれを実行したのは春雨で、次いで夕立も参加した。
最後には夕立の砲撃処分で由良は沈んでいったとされる。
この事から3人が一緒にいる作品も見受けられる