概要
イングレッサ領主の御曹司。
イングレッサ領から産業促進を目論んだり、イングレッサ・ミリシャを組織したりとそれなりに有能な野心家である。
ムーンレイスによる地球降下作戦によって領地を失った後も精力的な活動家として活躍し、物語後半からは自らの野心のために暴走することになった。
少年愛好癖の気があり、ロランに執心している。
人物
物語の最初から最後まで色んな意味で活躍するキャラクターである。
イングレッサ領の領主だけあって政治センスがあり、戦争や経済に対する知識も深く対局を見据えることの出来る人物であった。
性格は沈着冷静で頼もしい雰囲気の好青年だが、基本的に政治家なので善悪の見境が無いところがあり、それが物語終盤の手の平返しにつながったといえる。
野心家で目的のためには手段を選ばないが、良くも悪くも政治家であるため民衆のためにならないことは忌避しており、やり方はどうであれ社会の成長のために行動し続けた。
善とも悪とも言えないどっちつかずな野心家だが、不思議と憎めないキャラクターである。
ロランへの愛
グエン卿を語る上で外せないのが、主人公ロラン・セアックに対する純粋なまでの愛情である。
ロランの華奢な容姿に惹かれたのか、その純朴な人柄に惚れ込んだのかは分からないが、ロランが野生のコヨーテに襲われていたのを助けて以来グエン卿はロランに執心し続けた。
ロランのことを何故かローラと愛称を付けて呼んだり、ディアナカウンターとの宴席で彼を女装させて紹介したり、ギム・ギンガナムと手を組み反旗を翻した際もロランだけは自ら勧誘したりとその情熱はとどまるところを知らなかった。
何故そんなにロランを愛していたのかは劇中語られなかったが、その一途なまでのロランに対する愛情はホモセクシュアル、ともすればプラトニック・ラブと言えるものであった。
しかし、黒歴史を直視しなお人類の明日を守りたいロランはグエンの元に行くことは無かった・・・。あくまで思想が違ったのである。決してグエンのことを色んな意味で危険視していたからではない・・・多分。
グエン様愛の言葉
「そうだねえ、彼はローラのほうが似合うだろ」
「降伏するんだローラ。そうすれば、私から閣下にとりなしてあげる」
「ローラはなんで私の傍にいようとしないのだ?私は、私は、ローラ・・・」
「今の私にできるのは、愛するローラの勝利を願うことだけです」