柱の男
はしらのおとこ
柱の男とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第2部「戦闘潮流」に登場する種族である。
概要
人類とは違った進化を遂げた、「闇の種族」とよばれる存在。
古代において鬼や悪魔、あるいは神と認知されてきた者たちであり、人とは比較にならないほどの寿命・知性・肉体を兼ね備えている。第1部の原点である「石仮面」も彼らの発明品である。
また、吸血鬼と同様に紫外線に弱いが、即死するわけではなく石化してしまうのみ。また弱い波紋程度ならばその皮膚で易々とはじいてしまうため、波紋への耐性も高い。それでもエシディシ曰く「強い『波紋』を受けると死ぬ」らしい。
一度の睡眠で2千年も眠り、その際に柱と一体化して眠るためこのような名称で呼ばれる。
普通の生き物と同じように口から食べ物を摂取もするが、彼らは全身が消化器官であり、相手に触れるだけでその部分を削り取って「食べて」しまう。
特に強い力を宿す吸血鬼を好み、石仮面で吸血鬼を量産して捕食していた。
その戦闘能力はまさに『超常的』の一言に尽きるもので、彼らの前では武器はおろか生半可な波紋さえ意味を成さない。
また腕の関節を外して回転させて竜巻を起こしたり、顔を粘土のように潰して曲げてみせたり、ダイナマイトを飲み込んで腹の中で爆発させても平然としていたりと、もはや常識というもの自体が無意味に思えるほどの身体能力を持つ。
4人のリーダーであるカーズによる『究極生命体』への進化のために、エイジャの赤石と呼ばれる宝石を巡ってジョセフたちと死闘を繰り広げることとなる。
戦士としての誇りや、同族への思いやりを忘れない誇り高い一族であり、敵ながら彼ら4人それぞれが非常に魅力的なキャラクター性を備えている。
波紋戦士との関係
波紋使いたちは彼らを明確に「人間の敵」とみなしており、彼らを殲滅すること、また彼らからエイジャの赤石を守ることを使命として、その存在を後世まで保ってきた。
余談
一族にはかつては女性もいたようだが（上の画像）、現在はカーズ・ワムウ・エシディシ・サンタナの4人の男たちのみが生き残っている。厳密には、カーズを抹殺しようとして逆に返り討ちに遭って滅ぼされてしまったのである。そもそも食物連鎖の頂点に座す生命であった故、繁殖力自体は低かったらしい。