死のウエディングリング
しのうえでぃんぐりんぐ
漫画・アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の第二部『戦闘潮流』に登場するアイテム。
『死の結婚指輪』という表記になっている場合もある。
リング(指輪)の中には毒が仕込んであり、一定時間が経つと外殻が溶解し始めて持ち主を死に追いやる。
柱の男の一人であるワムウが、「ジョセフが一ヵ月後の再戦から逃げ出さないように」と心臓の動脈に埋め込み、エシディシも便乗する形で喉に埋め込んだ(ジョセフ曰く「二つじゃ重婚罪じゃねーか」)。
その際、エシディシがカーズにもリングを埋め込むかを聞いたが、彼だけはリングは埋め込まなかった。
彼曰く「長い年月生きる我々は好敵手がいてもいずれ死んでしまう」とのこと。要するに「埋め込んだとこで何になる」、といったところか。
カーズは埋め込まなかっただけで、リング自体は所持しているということになる(ソレとは別に「苦しまずに死ねる毒」をリサリサに渡したことがある)。
ジョセフは最終的にカーズを完全に倒してはいないため、もしもカーズが二人と同じようにリングを埋め込んでいたとしたら、ジョセフは後述のピアスを取り損ねて毒で死亡し、承太郎が生まれなかった可能性もある。
ワムウとエシディシのリングはどちらも違う毒が入っており、1ヶ月経つとリングが溶解し始め、埋め込んだ者を死へ追いやる。外科手術での摘出が困難な箇所に仕込まれている上に体組織と同化されている部分すらあるという念の入れようであり、助かるためには二人の顔に付けている解毒剤の入ったピアスを入手する他ない(ちなみにピアスを割ると中からドロリとした解毒剤が出てくる)。
「解毒剤」と書いているが飲んだ際に指輪そのものが消滅しているため意味合いが少々異なるかもしれない。
その解毒剤が入った「結婚指輪の片割れ(のピアス)」も柱の男達が肌身離さず所持している(ワムウは下唇に、エシディシ右の鼻の穴に件のピアスをつけている)ため戦いを避けられず(そもそも決闘を約束させる目的なので当然か)、エシディシの物は直接撃破して、ワムウの物はシーザーが命懸けで奪取する事で手に入れ、死を逃れることが出来た。
ただし、後者の解毒剤はジョセフは宣言した通り決闘場にてワムウを倒してから飲んだ。
ちなみに結婚指輪の起源は諸説あるが9世紀前後だとされる(婚約指輪ならもっと遡る)。
なお、この柱の男達との戦いから半世紀以上後、老後のジョセフが若い女性と不倫して、孫よりも年下の息子を授かっていたことが判明する。二つの結婚指輪を埋め込まれたのは、「ある種の未来への暗示」だったのかもしれない。
ジョセフ・ジョースター ワムウ エシディシ 結婚指輪 死の結婚指輪(表記揺れ)