概要
「吼える」を意味する言葉を語源とする名を持つ風神。強風が吹き荒ぶ際の轟音を神格化した神。
また、暴風雨を司る武神の集団「マルト神群」の父親であり、彼の息子達は「ルドラ神群」とも呼ばれる。
『リグ・ヴェーダ』に収録された古い伝承ではアスラともされるが、後に完全にデーヴァとなった。
ルドラの異名の一つ「シヴァ(吉祥)」はやがて独立して一柱となり、ヒンドゥー教の主要な神となった。
そしてルドラはシヴァに吸収され、シャイヴァ派ではシヴァの破壊神としての相の名称になっている。
ルドラはシヴァと同一視されたが、彼と共にマルト神群を産んだ牝牛プリシュニーは特にパールヴァティと同一視されてはいない模様。