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形容詞の編集履歴

2015-06-03 14:56:25 バージョン

形容詞

けいようし

品詞のひとつ。

概要

おもに物事の性質状態を表して、名詞代名詞を修飾したり、文の中で叙述されることによって、主語の性質や状態を説明する述部(「叙述される部分」なので「述部」という)になるもの。


日本語における「形容詞」

日本語の形容詞には、意味を表す語幹と活用という名の変化がある活用語尾という部分に分かれ、活用語尾は言い切りの形(終止形)が「~い」となる(文語では「~し」)。


なお、文語の場合は、活用形に、終止形の活用語尾「し」自体が変化するシ活用(暗し→暗く)と、終止形の活用語尾「し」の後に変化部分が現われるシク活用(楽し→楽しく)の2本があるが、変化の基本は同じである。

また、カリ活用と呼ばれる補助的な動詞的活用の系列があり、連用形の「~く」に動詞「あり」が結合し、-kuariから母音uが脱落して融合したものである。「高からず」「高かりき」「高かるべし」のように、一部の助動詞や助詞に接続する際に用いる。


活用例

口語

例 : 楽しい

接続の例
未然形かろ「楽しかろう」
連用形かっ・く(う)「楽しかった」「楽しくない(楽しうない)」(う)はウ音便
終止形「静かだ」
連体形「楽しいとき」
仮定形けれ「楽しければ」
命令形(かれ)(「楽しかれ」)

文語

例 : 楽し(シク活用)

本活用カリ活用接続の例
未然形(しく)しから(「楽しくば」)/「楽しからむ」「楽しからば」(く)は用例が少ない
連用形しく(しう)かり「楽しく(楽しう)なる」/「楽しかりき」(しう)はウ音便形
終止形「楽し」/―
連体形しき(しい)しかる「楽しき(楽しい)時」/「楽しかるべし」(しい)はイ音便形
已然形しけれ「楽しければ」/―
命令形しかれ―/「楽しかれ」訓読文や和漢混淆文に用例が多い

例 : 暗し(ク活用)

本活用カリ活用接続の例
未然形(く)から(「暗くば」)/「暗からむ」「暗からば」(く)は用例が少ない
連用形く(う)かり「暗く(暗う)なる」/「暗かりき」(う)はウ音便
終止形「暗し」/―
連体形き(い)かる「暗き(暗い)時」/「暗かるべし」(い)はイ音便
已然形けれ「暗ければ」/―
命令形かれ―/「暗かれ」訓読文や和漢混淆文に用例が多い

「すさまじ」「いみじ」のように濁るものもある。


余談

なお、意味上は、連用形(用言に連なる形)が動詞や形容詞を修飾している場合(「まばゆく光る」「楽しく話す」など)は、副詞と同じ働きをしている。


形容詞の例

美しい 麗しい 素晴らしい 神々しい 清々しい 格好いい

凄い 凄まじい ひどい こわい / 怖い / 恐い

甘い 辛い しょっぱい 酸っぱい 甘酸っぱい 苦い ほろ苦い 渋い

暑い 熱い 涼しい 寒い 冷たい 明るい 暗い

小さい 大きい 軽い 重い 幼い 若い 新しい 古い

嬉しい 楽しい 恋しい 寂しい 切ない 苦しい 優しい 愛しい 懐かしい


関連タグ

言語 文法 品詞

形容動詞


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