概要
デンマーク国鉄の中長距離用列車。3両1ユニットを組んだ形の連接車だが、運転台のある両先頭車が合理性など諸事情によりメイン画像のように特徴的な顔つきをしている。
pixiv内では当該列車のイラストが投稿されているのだが・・・あまりにも英国紳士的なデザインなのか該当イラスト数が少ない。
仕様など
両端の先頭車が動力客車、中間車が付随客車となっており、3両で1ユニットを組む連接車となっている。デンマークの土地柄、最高速度より加減速を重視しているため最高速度は180km/hと低め。
両端の動力客車は動力機器を標準的な物で造れる様にバス・トラック用ディーゼルエンジンと変速機を採用しており、さらに動力伝達効率をよくするため電気式でも液体式でもなく機械式を採用している。とはいっても初期の機械式気動車とは異なり、変速機は電子装置による自動変速方式となっている。
前面のごついゴムは同系列の列車の併結時に幌の役割をするようになっており、貫通路の扉は運転台のあるゴムに囲まれた前面そのものとなっている。そこを開くと広い貫通路になる。
派生車には4両連接車のIR4(こちらは電車)、短編成化して2両にしたIC2(気動車)、デンマーク-スウェーデン間路線用に配属したOeresundtrain(3両ボギー車 電車)がある。
イスラエルとスペインに本形式の同系車(又はライセンス生産車)がある。
後継車
IC3の後継車としてIC4が配属されているが、こちらはIC3と異なり先頭部は流線形になっており、EU圏内の他の中長距離用列車と似たような外見となっている。