星辰の巡りて後
東の空昏く大気に悲しみ満ちるとき
分かつ森の果て、定命の者の地より、
波来る先駆けあり
行く手を疾駆するはスケィス
死の影をもちて、阻みしものを掃討す―――
概要
長編叙事詩「黄昏の碑文」に登場する世界を破滅へと導く八つの災厄、”禍々しき波”の一つ。『死の恐怖』スケィス。圧倒的な攻撃力とスピードで相対する者を殲滅し、死の恐怖を与える。
The World R:1
The World の母体システムであるモルガナ・モード・ゴンが”娘”であるアウラを殺すために最初に送り出した八相。赤い十字架を武器にしている。
主人公の親友を含む多くのプレイヤーを意識不明に陥れており、彼を助ける為に『.hack// Vol.1 感染拡大』のラスボスとして戦う事となる。
みんなのトラウマとしても有名な方である。
最大の特徴はトチ狂った攻撃力であり、LV30(Vol.1時点におけるこちらの最大LV)でも単なる通常攻撃を1発受けただけでほぼ確実に体力が半分以上消し飛ぶ。
(大抵は全HPの7、8割。呪文士は確実に、装備によっては主人公でさえ一撃で即死する。)
おまけにスケィスの通常攻撃は非常に隙が少ない上、どんなに離れても残像を伴うほどの高速移動で一瞬で詰め寄られ、自分の周囲を薙ぎ払うように攻撃してくる。
そのため、気が付くとパーティーの前衛が壊滅していたなんてことがよくあるという…。
不気味な戦闘BGMも相まって文字通りプレイヤーに『死の恐怖』を刻み込んでくれる。
データドレイン使用時は相手を十字架に磔にして放つ。
プレイヤーにとって本来こちらの攻撃の方が危険であるはずだが、カイトの”腕輪の加護”により意識不明に陥ることなく戦闘継続(とはいえHP・SP半減と全バッドステータス付与だが)できるため通常攻撃より対処は容易である。
八相全部に言えることだがコイツもデータドレインで弱体化しなければHPが無限であり、倒すことは絶対に出来ない。
プロテクトが解除されてる時間は少ないため、如何にして主人公を生き延びさせ、こちらのデータドレインを打ち込めるかが勝敗の鍵を握る。
弱体化後は碑文石(スケィスの輪郭をかたどったボロ布を巻いた石)と化し、攻撃が通用するようになる。
戦闘後、スケィスの崩壊をきっかけにR:1のクビアが出現した。
『.hack// Vol.3 侵食汚染』にてスケィスの十字架になっていた楚良を解放するサブイベントがある。
The World R:2
…来い
…来いよ…
俺は…ここにいるッ!!
ハセヲの憑神。
姿はハセヲのジョブエクステンドに応じて変化するため不定だが、他の憑神よりも比較的『R:1』時代の姿に近いものとなっている。
憑神発現時にPCハセヲの全身に浮き出る紋様のシンボルカラーは赤色。
前作で特徴的だった十字架の杖は持っておらず、戦闘時は大鎌を使用する。
小説版はアバターではなく武器で、”黒き月魄の巫器『憑神鎌(スケィス)』”となっている。(が、ラストにR:1と同じ十字架となる。)
データドレインの仕方は『R:1』と違い、カイトのように右腕からデータドレインを放っている。
憑神の中では最も小さく、単体のゴレにすら劣っている。しかし、通常攻撃の火力が最も高く、八相でも攻撃に特化した憑神とされる。
『紅魔宮トーナメント 1回戦』ボルドー戦でハセヲが開眼、当然一般プレイヤーが手を出せる存在ではなく、一撃で3体のPCをロストさせた。
なおG.U.に於ける八相の戦闘は、時の流れが異なる異空間(足場の無い宇宙空間のような場所)で行われるため、憑神に適合した者以外の普通の人間(システム管理者も含む)には一瞬PCが光った程度にしか感じられない。
そのため使いようによっては”気に入らない人間を見つけてはシステムに縛られることも、存在を知られる事もなく相手を一方的に意識不明にさせる”などといったことも可能であり、管理者の上層部からは『企業運営』に仇なす異物であると同時に、電脳の主導権を握る一種の兵器として見なされている。
The World R:X
『.hack//Link』においてスケィスゼロとして登場。
その他
『プロジェクトクロスゾーン』でも『.hack//Link』と同じく、スケィスゼロが登場
関連動画
『.hack』死の恐怖 スケィス戦BGM
『.hack//G.U』スケィス覚醒BGM