概要
CV:川澄綾子
実写映画キャスト:桐谷美玲
E組が始まる2学年の3月だけ担任だった女性教師。
優しい性格で生徒達からも慕われていたが、彼らが3年に進級した際には学校から姿を消しており、その後の消息は不明とされている。
原作やアニメ第1話では役名は明かされず「女性」として殺せんせーの回想に登場し、殺せんせーとはワケアリな関係だが……。
なお、下の名前は公式キャラブックと129話にて判明。
ネタバレ(15巻以降)
※以下、漫画『暗殺教室』の129話以降の重大なネタバレを含みますので閲覧は自己責任でお願いします。
茅野カエデ(雪村あかり)の姉であり、物語開始時点で既に故人となっていた。そして、殺せんせー過去編である134話にて初めて顔が明確に描かれた。
その容姿は妹とは反対に巨乳かつ黒の短髪のエネルギッシュな美人。
シャツの柄に関して実に奇怪な趣味(胃らしき円に骨付き肉が描かれ、円の上に「八分目」と記されているものなど)を持っており、生徒たちはもちろん、初対面時の殺せんせーすら反応に困った。
しかも面と向かって指摘されても戸惑うだけなあたり重症かもしれない。妹はごく一般的なファッションセンスなのに……。
顔出しこそ遅いが、作中の登場人物全員を結びつける最大のキーパーソンである。
製薬会社を経営する一族の令嬢として生まれ育ったあぐりは、月が欠ける2年前、朝6時から夜7時まで椚ヶ丘中3-Eの教師をする傍ら、夜8時から深夜2時まで非公式の研究組織で研究員として働いていた。
ある日から彼女は、弟子に裏切られ研究所に実験台として送り込まれた殺せんせー(当時はまだ人間)の夜間監視役に任命される。
生家の業績悪化に伴う買収先のバイオ企業とのコネもあり、政略結婚の相手でもあった柳沢曰く、彼女を選んだ理由は「従順でそこそこ優秀で死んでも誰も文句を言わないモルモット」であったから。
柳沢には、度々タブレットのようなもので殴られるなど暴力を受けていたようで、その時アクリル板越しに殺せんせーのクラップスタナーによって助けられている。
実験により異形の化け物と化していく彼を恐れることもなく詮索することもなく、あぐりは対等な立場で接し続けた。彼女が教師でることを知った殺せんせーは、会話の傍ら本来の暗殺業で仕入れた知識(日本の古典含む)を使い、あぐりの作成するテストのアドバイザーになった。その一方で殺せんせーは人との心の接し方を彼女とのふれあいを通じて学んだ。
アクリル板を間に挟んだ関係はやがて仄かな恋愛関係へと進展し、死神が施設に来てから1年経った日、あぐりは大きな黒いネクタイをプレゼントとして送る。
しかし、時同じくして月で同じ触手細胞を移植していたネズミが突如爆発、月のほとんどを欠けさせてしまった。
死神にも1年後に同じようなことが起こる(=地球滅亡を引き起こす)と確信を得た柳沢は死神を殺そうとする。そのことを聞いた死神は触手の力を使って檻から逃げ出し、全てを破壊しようとする。あぐりは柳沢に死神の助命を求めるが、自身の研究が死神の手の上であったことと、自分の所有物であったはずのあぐりが死神に心奪われたことに腹を立て、聞き入れてもらえず、逆に柳沢から激しい暴力を受けてしまう。
暴走する死神を止めようと、彼女は自らの身を呈して彼にしがみつく。しかし、柳沢が殺せんせー抹殺のために設置していた、生物に対し敏感に攻撃する対触手用武器が誤作動を起こし、あぐりの体を貫いてしまう。
彼女が致命傷を負ったことで、死神はようやく正気に戻った。初めて直にお互いに触れる2人。
だが、彼女の怪我は医療を極めた死神でも治すことは不可能だった。死神はこれまで破壊にしか使ってこなかった自身の強さを悔いる。あぐりはそんな死神にあるお願いをし、彼の触手の中で短い生涯を終えた。
そのお願いとは、自分の代わりにE組の教師となり、彼らを導くということ。
逃走後、マッハ20の新米教師は彼女から貰ったネクタイに月の刺繍を入れ、3-Eの前に姿を表した。
そんな死神逃走事件の時、偶然にも近くに来ていた妹のあかりがあぐりの遺体と殺せんせーの書き置きを見てしまった。姉を殺したのが殺せんせーだと思い違いしたあかりは、自ら名前も姿も性格も変え、復讐に身を任せてしまう……。
ちなみに…「あぐり」には2つ意味がある。
1つは古代日本のことばで「宇宙の循環の原理を知り、天と一体に巡ること」、そしてもう1つは…これ以上女子はいらない、またはもう子どもはいらない、という意味を持っている…
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関連タグ
雪代巴…その昔、ジャンプにてある暗殺者の人生を変えた女性。自身の死がきっかけで復讐に身を任せてしまった弟、妹がいるなど、以外と共通点がある。
阿久里…赤穂浪士が仕えた元主・浅野内匠頭の正室。歌舞伎では吉良上野介からセクハラを受けているシーンもある。名前のモチーフとなった人物か?