少年ヤンガスと不思議のダンジョン
しょうねんやんがすとふしぎのだんじょん
『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』は、スクウェア・エニックスから発売されたビデオゲーム。
「ドラゴンクエスト8」で人気を博したキャラ・ヤンガスの少年時代という設定で作られている。
略して「少年ヤンガス」ということもある。
概要
「トルネコの大冒険」「風来のシレン」といったダンジョン探索ゲームの要素と、「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズのモンスター育成ゲームの要素とをひとまとめにしたゲーム。
各ゲームシリーズのファンからは「ぬるすぎる」という批判の声も上がっているが、ゆったり遊べる点では評価してもよいであろう。
その「ぬるすぎる」原因なのだが・・・まず、敵味方問わずモンスターの火力が異常なことだろう。
非力とされるシャーマン系やきめんどうし系などでもある程度レベル上げてりゃそこらの敵などあっけなく次々と即死していく…。
それは敵モンスターとて例外ではなく、ヤンガスの操作を一歩間違うだけで一撃喰らってハイ、即死♪
そのため、命の指輪+守りの指輪+「ちからの盾の印(実質的なダメージを一定割合カットする印。そのため盾自体の+値よりよほど大事になる)」を最低4個以上つけた盾がないとお話にならなくなってしまう。
あと、ヤリ系武器の存在。これと仲間モンスターの乗せる系合体で敵はコロコロ蹴散らされ、ついでに2マス先の罠もサーチできてしまう。それゆえにかなり極端かつアンバランスなゲームバランスに仕上がってしまっているが、それはスリルの裏返しとも取れるだろう。
キャラクター
このゲームの主人公。ドラゴンクエスト8に登場した山賊ヤンガスの少年時代(10歳ごろ)の姿である。
父親の山賊ヤンパーが持ってきた謎のお宝「カンダタの壷」に吸い込まれてしまい、中にあるポッタルランドという世界で冒険を始める。
ポッタルランドに住む少年。諸般の事情によりヤンガスと友達になる。
ヤンガスがダンジョンから連れ帰ったモンスターの世話をする。
ヤンガスと同じくDQ8からのスピンオフ出演。DQ8では大人だったが、「少年ヤンガス」ではヤンガス同様に子供である。
母親の病気を治す薬を探してポッタルランドにやって来た。
「ドラゴンクエスト4」や「トルネコの大冒険」シリーズでおなじみの商人。丸々と肥え太った恰幅の良い体型と、大きな口髭がチャーミングである。
ポッタルランドへは、ダンジョンを探しているうちに迷い込んでしまったらしい。ダンジョン攻略のベテランとして、ヤンガスに攻略法を教えたり、ヤンガスがダンジョンから持ち帰ったアイテムを買い取ったりする。
ハゲ・ヒゲ・ド派手な服の視覚的インパクトが強い男性。彼もDQ8からのスピンオフ出演だが、ヤンガスやゲルダとは異なり、大人のままである。
モンスターを仲間にする方法をヤンガスに伝授する。またモンスターの配合も行う。
ヤンガスの父親で、山賊団「ヤングライオン団」の首領。大人ヤンガスに髪と髭を付け加えたような容貌である。
ヤンガスが内部を冒険することになった「カンダタの壷」を持ち帰る。
シュロ
ポッタルランドの村長。ヤンガスたちが壷の外に帰るためには、ポッタルランドに伝わる魔法の水差しを作る必要があることを伝える。
六職人
ポッタルランドに伝わる魔法の水差しを作る職人たち。はじめは全員がダンジョンに潜っていて、村には六人のうち誰一人として残っていない。
六職人を村へ連れて帰ると、水差しを作ってくれるほか、各人の能力に合わせて仕事を請け負ってくれる。
- カーペー:大工。倉庫を建ててくれる。ポッピの父親でもある。
- キュリオ:道具屋。道具の販売やアイテムの買い取りを行う。
- アムズ:武器屋。武器・防具の販売やアイテムの買い取りを行う。
- ランス:彫刻家。アイテムに銘を彫る。銘を彫ると、ダンジョンでアイテムを失くしても村で復活させることができる。
- ブラミ:鍛冶屋。武器や防具を鍛えたり合成したりする。
- マギー:魔法屋。魔力のあるアイテムを販売したり、呪いを解いたりする。
伝説の大盗賊で、ヤンガスの憧れでもある。姿はどう見ても覆面パンツマスクでしかないのだが、ポッタルランドを創造したお方であるということで、ポッタルランドの人々にとっては尊敬すべき対象である。