CV:田村ゆかり
概要
本名はヒルデガルト・シュリーフォークト。エンデラント連合出身、17歳。
対ドラゴン組織「アルゼナル」のパラメイル第一中隊の兵士。ゾーラの死後は副隊長に昇格。
第一中隊トップクラスの強さを誇る突撃兵で、中隊長のゾーラから信頼されると同時に、お気に入りのレズペットとしてロザリーやクリスと共に寵愛されていた(ただし「ゾーラのオモチャ」とも本人は言っている)。
皇女であると振るまい続けるアンジュのことをよく思っておらず、面白半分で痛姫と呼んで軽侮していたが、アンジュの勝手な行動によってココ、ミランダ、ゾーラが犠牲になってからは、より明確な敵意を抱く事になり、様々な手段を持ってアンジュを排除しようと画策している。
ゾーラの戦死後は、彼女の部屋や私物を全て買い取り、後釜に座るような形でロザリーとクリスを自派閥に引き込み、二人を寵愛していたが、二人が寝静まった後、ゾーラの形見の義眼を「好きだった」とつぶやいた後に海に投げ捨て意味ありげな笑みを浮かべている。
アンジュに対する嫌がらせは「ヴィルキスのエアインテークに下着(ランジェリー)を詰まらせる細工を施し、航行不能に陥らせる」、「モモカがアルゼナルから送還される道中で始末されるであろう事を、アンジュに聞こえるように大声で話して動揺させようとする」といったように他の2人よりも物理的にも精神的にも強烈であった。
上記のように、アンジュとは犬猿の仲ではあったが、とある出来事を機に一時的に行動を共にする事になり、それ以降は長らく本心から誰にも心を開けなかったヒルダにとって、次第にアンジュとは互いを気に掛け合う存在になっていく事になる。
第17話で廃墟と化したアルゼナルでアンジュらと再会した時には、タスクに対し股間を掴んで「やはり男か」となにやら意味深な言葉と共にタスクに気に入らない顔をしたり、逆にアンジュに対しては積極的にかつ過剰と思えるスキンシップを見せるなどの好意を見せた。
エルシャ曰く「アンジュが昔のヒルダに似ているので、放っておけない」との事だが、前述のことに関連していると思われる。
使用するパラメイルはグレイブ ヒルダ・カスタム→アーキバスヒルダ・カスタム→???。
前者は7話での戦闘時の台詞から、改造には相当な金をかけているようである。
8話以降での行動(ネタバレ注意)
11年前、エンデラント連合で母親と共に幸せな家庭で過ごしていたのだが、自身がノーマである事が判明し、アルゼナルに連行されたという経歴を持つ。
年に一度あるアルゼナルの公休日「マーメイドフェスタ」で、長らく計画していた脱走計画を実行を移そうとした。
兼ねてより母親のいる生まれ故郷に帰るための脱走計画を練っており、ゾーラに身体を弄ばれたり、ロザリーやクリスとの交友関係に我慢しながらも、長らくの間、脱走の機を伺っていた。
引き離された母親が暮らす故郷へ帰りたいという想いを支えにパラメイルのライダーとして必死に自らの実力を上げていき、配属された第一中隊のライダーの中でもトップクラスの実力者となったのもこのためである。
上記のようにゾーラの形見の義眼を「好きだった」とつぶやいた後に海に投げ捨て意味ありげな笑みを浮かべていた事からゾーラの支配下から解き放たれたという想いを抱いていた事が伺われる。
そんな中、モモカからシルヴィアの危機を知り、妹を救う為に再びミスルギ皇国に戻る決意を固めたアンジュと遭遇、同じ目的の為に協力し、輸送機を強奪するが、彼女が犯した過去の行いからアンジュに見捨てられそうになったが、「ママの元へ帰る」という本心を叫んだ事で、かつての自分と同じ想いから脱走しようとしていた事を知ったアンジュに助けられ、アルゼナルからの脱走に成功する。
しかし、故郷で待っていたのは、過去と決別し、自身と同じ名前を持つ妹と新たな家庭を築いた母親の姿であった。
自身の母親から「あんたなんか生まれてこなければ良かった」という拒絶と罵声と共に追い返され、失意の内に歩いていたところを検疫官に拘束される。
その後アルゼナルに強制送還され、私財やゾーラの遺品などを没収された上、クリスに絶縁されてしまうも、その際にアンジュが妹と再会できたのかと案じるなど、ヒルダとアンジュの関係もようやく軟化して仄かな友情が芽生えていた。
平和と正義を愛すると信じていたミスルギ皇国の醜悪な本当の姿や世界のあり方に憤りを覚えたアンジュが世界そのものを破壊する決意を固める姿に「あたしもぶっ壊したいものがある」と意気投合し、「自分たちノーマを拒絶する世界を壊したい」という共通の思いを抱き和解する。
11話以降での行動(ネタバレ注意)
アンジュと共にアルゼナル連れ戻されて約一週間後にサラの率いるドラゴンたちの襲撃を受け甚大な被害を受け、サリアが命令違反を犯した事でサリアの後任として第一中隊の隊長代理を務めることになり、ジュリオ率いるミスルギ皇国軍のアナゼナル襲撃時は数少ないメイルライダー達を集め、隊長として纏めることになり、身体を張って、クリスを助けるなどして、ロザリーやクリスとの関係を修復され、途中、クリスを失いながら、ロザリーと共にアルゼナルの最下層に秘匿されていた潜水母艦アウローラへ辿り着いた。
アンジュ達がサラ達の世界へ転移した後、新兵三名を含めたヒルダ隊を指揮し、エンブリヲに寝返ったサリアやクリス達と交戦した模様。
その後のアンジュは脱走騒動の時、ベットで寝ていたジルから「エンブリヲ様」と寝言を呟いて事でジルへの不信感を抱く事になる。
牢屋に入れられたタスクと協力し、エンブリヲの元に単身向かおうとするジルをヴィヴィアン達と協力して拘束に成功する。
ジャスミンにより指揮権を剥奪されたジルの後任として指揮権を託された。
その後、サラたちドラゴンと合流し、エンブリオを対抗する為に同盟を結び、共闘する事となる。