CV:辻あゆみ
概要
アンジュと同期でゾーラ率いる第一中隊に配属された新兵。本名「ココ・リーヴ」。
12歳になったばかりで、好きなものは絵本とプリンというまだ幼さが残る夢見がちな少女。
同じ新兵のミランダとは仲の良い友人である。
新兵である為、パラメイルでのシミュレーションの終了後、あまりのパラメイルでの操縦さに嘔吐してしまった。
物心付いた時からアルゼナルの中で生まれ育ったため、外界についてはまるで知らず、絵本で読んだものが彼女の知る外の世界の全てである。
その絵本に出てくる強く賢く美しいおとぎ話のお姫様のようで、訓練で高い能力を示すアンジュを慕い、彼女が話す外の世界に憧れるようになる。
しかし、ノーマを侮蔑する意識を捨てきれない彼女からは見下されており、プレゼントしたプリンもこっそり捨てられる始末。ただ、アンジュがどう思っていようと、周囲の人間とも反発し嫌われる彼女を慕っていたココは、彼女にとって唯一の友達であった。
だが初出撃の際に、勝手に戦線離脱し皇国へ逃亡しようとしたアンジュに付いていこうと隊列を離れ、彼女に「外の世界に連れていってください。」と笑顔で願い出たココは、その直後、真上に出現したドラゴンの攻撃を受け、無残な最期を遂げてしまう。
その哀れな死に様に親友のミランダは涙したが、自らの身勝手な行動で、ココの死のきっかけを作った当のアンジュは、「ノーマは人間ではない」として目を逸らそうとする。しかし立て続けにミランダとゾーラの死にも直面し、3人の墓の前で「アルゼナルのノーマは死んだ時、初めて親がくれた本当の名前に戻れる」と聞かされたアンジュは、今まで知らなかった非情な現実の数々に打ちひしがれるしかなかった。
(ココが妹のシルヴィアと同じ12歳だったことを知った時は一瞬動揺したが、それでも「シルヴィアとは違う」と頑なに認めようとしなかったが、皮肉にも妹との再会でその違いを思い知らされることになる)
その後ようやく生き抜く決意を固めたアンジュは、一度はゴミ箱に捨てたココのプリンを口にした。
ココの事を思い、彼女の瞳に涙が・・・と思いきや「不味い!」と一言。
涙が出る程、口に合わなかったようだ。
(プリン自体すでに傷んでいた可能性も考えられるが)
結果的に、アンジュの高飛車な性格こそ最終話時点でも変わることは無かったが、タスクやサラといった人物との出会いを通じて少しは軟化したのは確かであり、ココとの出会いもある意味では無駄ではなかったのかもしれない。