松本美知恵

まつもとみちえ

『響け!ユーフォニアム』に登場する教師で、吹奏楽部の副顧問。

概要

北宇治高校の教師で、担当科目は音楽。吹奏楽部の副顧問を担当している。

黄前久美子、加藤葉月、川島緑輝の担任教師（クラスは1年3組）でもある。

年齢は50歳前半であり、原作では白い髪を後ろで束ね、TVアニメ版では黒髪のショートヘアーをしている。

本人は「北宇治高校でいちばん厳しい教師」を自負しており、入学早々に教室でバカ騒ぎをする新入生に対して高校生としての自覚を持つよう忠告したり、スカートの丈を上げている女子生徒に厳しい指導を入れたりしている。

挙句の果てにはサンライズフェスティバルを初めとする本番の演奏前に、部員に対して「気合を入れろ！！」「声が小さい！！！」などの強烈な激励の言葉を送っている。

その毅然とした迫力ある態度に、生徒たちからは畏敬の念を込めて「軍曹先生」（原作）、「鬼軍曹」（TVアニメ版）と呼ばれている。

その一方で、言葉の節々に生徒や部員を気遣う気持ちを見て取る事もできる。

TVアニメ版10話では黄前久美子と二者面談の話をする中で、オーディションのソリスト選出の結果によって生じた部内の対立を気にする久美子の様子を察して、「部活は余計なことは考えず、コンクールに向けて音楽を楽しめ」と諭している。

また、自身が下したオーディションの結果によって部内に対立が生まれてしまった事を悩む顧問の滝昇に対しても、「音楽というのはいいですね。嘘をつけない… 良い音は良いと言わざるを得ない」と、自身の経験を通した言葉をもって遠回しに励ましている。

北宇治高校の吹奏楽部には、長いあいだ副顧問として携わっている。

今から遡ること十数年前、滝昇の父親である滝透（たきとおる）が顧問についていた頃から吹奏楽部に関わっており、彼の人柄や指導力、そして全国大会出場をはじめとする北宇治高校吹奏楽部の全盛期を知っている数少ない一人である。

滝透が顧問を離れ、吹奏楽部が低迷期に入ってからは、彼の代わりに入ってきた当時の顧問の「みんなで楽しく演奏できればそれでいい」という指導方針を受け入れずに対立し、結果としてあまり部活に関わる事はなかった。

現在は自分よりずっと若い滝昇を副顧問という立場からサポートしつつ、部員に対しては毅然とした態度で臨む。

まさしく、言葉通りの叩き上げの下士官として吹奏楽部に携わっている。