概要
「一堂直利」とは、マンガ、アニメ作品「奇面組シリーズ」に登場するキャラクターであり、主人公:一堂零の母親である。
零が幼い頃に亡くなっており、作中では故人となっていた。
プロフィール
※アニメでは存在を匂わせる描写も無かった。
自宅は玩具店「おもちゃの一堂」。店主は夫・啄石が勤める。
実家は山有県 川有市 谷有村の農家である。
名前の由来は「一同直れ」。
旧姓は善院であり、こちらだと「全員直れ」となる。
ちなみに「ハイスクール!奇面組」第2巻「バイタリティーじいさん来たる!の巻」では、祖父の善院清列、一堂霧、零、そして一堂啄石と、一堂家の人員確認の点呼が行われたが、直利がいないと礼をしたまま着席しなければならず、決まらなくなってしまった。
というメタなネタがある。
(外部リンク先はマンガ図書館Z。以下同じ。)
※この回のあるシーンを題材とした作品。ネタバレ注意。
人物
遺影でのみ登場の、伝説のキャラクター
「3年奇面組」第3巻「おもちゃ屋の落日の巻」の、最後のコマにて初登場。
一堂零の家族である、妹:一堂霧と父:一堂啄石が初登場し、おもちゃ屋である一堂家のすったもんだが描かれたこのお話の最後に出てきた、母:一堂直利の遺影が登場したこの一コマは、「一堂家の真実」にしんみりさせられただけでなく、この一堂零にそっくりな顔のお母さんはいったいどんな人?という疑問を読者に抱かせた。
しかし、「3年奇面組」、「ハイスクール!奇面組」と連載は続いていったのだが、その全てが遺影でのみの登場となり、読者の疑問は解消されず、長らく「詳細は謎の、伝説のキャラクター」となっていた。
登場回を具体的に上げると、
などである。
「その当時、母:直利は足の骨折で入院したが、そのとき既に脳腫瘍にかかっていた。」
という事実が明かされた。
そしてそのまま最終回を迎え、謎は謎のまま、物語は終了した。
と、なるはずであった。
「帰ってきたハイスクール!奇面組」
時は流れ、20世紀は世紀末間近くなった1999年、「昭和の懐かし漫画リバイバル版マンガ全集」という様相を呈した『コミック☆フィギュア王』という雑誌が発売され、そこに「奇面組シリーズ」のリバイバル版「ハイスクール!奇面組 世紀末編 ラッシーウィーンの巻」が掲載された。
そしてその流れで翌年の2000年、「奇面組」リバイバル作品に特化したムック本『帰ってきたハイスクール!奇面組』が発売となる。
その中の一話に「はじめてのおつかい の巻」があり、
この一編が、一堂直利、「奇面組」に初登場の巻となったのである。
本編での母:直利は、顔は確かに一堂零と瓜二つ(アゴ以外)だか、至極真っ当な女性であり、気立ての良い優しいお母さんであった。
このお話の締めくくりとして、一堂一家がお花見が行われている一応公園を通って行くシーンとなったのだが、
満開の桜に、一堂直利のその後を重ね合わせ、郷愁を感じさせる、なんともやるせなく切ない光景となっていた。
その後、この一連のリバイバル版は「フラッシュ!奇面組」の事も含め、様々な事になってしまうのだが、
(詳細はハイスクール!奇面組 - Wikipedia>リバイバル版を参照のこと。)
この「はじめてのおつかい の巻」は、間違いなく「奇面組」屈指の「不朽の名作」となった。
関連マンガ
※このイラストの、一番下までいくと。