作品ごとにキャラクターイラストに全く作風の異なるデザイナーを起用している。
(『2』の外伝であり同じキャラが登場する『ブルースフィア』でも別デザイナーとなっている)
キャラクターデザインは開発のトライエース社内で行われ、作成されたゲーム内モデルをもとにキャラクターイラストが起こされているためキャラクターが「似てない」と指摘されることもある。
スターオーシャンシリーズの一覧
2015年現在、シリーズ発売(含む予定)タイトルは以下の通り。
- スターオーシャン (SO1 スタオー)
- スターオーシャンセカンドストーリー(スターオーシャン2 SO2)
- スターオーシャンブルースフィア(SO2の外伝、ブルースフィア)
- スターオーシャン Till the End of Time(スターオーシャン3 SO3)
- スターオーシャン4-THE LAST HOPE- (SO4)
- スターオーシャン5-Integrity and Faithlessness-(SO5)
シリーズ共通の概要
各種システムやキャラクター性の類似から、よくテイルズシリーズと比較されるが、
それは『テイルズオブファンタジア』と『SO1』の開発チームが同じである為。
姉妹作であると言える(或いは元テイルズスタッフ達の、ナムコへ対する反骨精神から誕生した、とも)。
既存のRPG『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』と異なる最大の要素は、
SF(サイエンスフィクション)を物語に絡ませている点である。
これにより、見慣れた「剣と魔法の世界」において、近代的な宇宙船や単語が飛び交うという、
アンバランスな、それでいて新鮮な世界観を味わう事が出来る。
また、独自のシステム面としては「アイテムクリエイション」が大きな存在である。
例えば、戦闘出で有利になるアイテムを量産したり、物語序盤で強力な武器を手に入れたり
(宝物庫から持ち出してはいけないレアな剣を、鍛冶により別名称の剣に加工、まんまと持ち去ってしまうという具合)、
各キャラクターの好物を大量に調理して、ゲーム進行を楽にする等、自由度・やり込み度が非常に高い。
旅の目的そっちのけで、えんえんと鉱物を発掘し錬金を繰返して宝石を作るも良し、同人誌を出版して大もうけするも良し。
戦闘はコマンド式では無く、リアルタイムで戦況が変わるアクションスタイルを起用、
これによって前衛キャラと後衛キャラの個性が活かされ、様々な戦法を試みることが可能。
アイテムの使用や紋章術の詠唱が、敵の攻撃によって妨害されてしまう等、リアルタイムならではの緊張感も。
仲間との間には「感情度」が設定されており、どのキャラクターと親密を深めたかによって、
エンディング内容が大きく変わったり、特殊な技を伝授されたりとゲーム進行が変化する。
好感度の数値によって様々に変化するイベント、PA(プライベートアクション)も、シリーズの特徴である。
特定の条件を満たさないと仲間にならないキャラも少なくないので、ゲームを何週プレイしても楽しみ方が毎回変わる。
BGMの評価も非常に高く、ダンジョンのBGMひとつひとつにも思い入れのあるプレイヤーも多い。
無論、楽曲に定評のあるRPGといえばSOシリーズに限った話でも無いのだが、作曲家である桜庭統の個性的なスコアが、ふんだんに盛り込まれているため記憶に残りやすい。
特にシリーズ定番の「Ending Theme」は、壮大なスペースオペラを脳内に過らせてくれる名曲である。
シリーズ通して出演する声優に東地宏樹がいる。
各タイトルのサブキャラクターの誰かしらは、必ず氏が演じており、リメイクにおける声優変更も一切無い。
バグが多いのもある意味では特徴的で、例えば『SO1』では「開かずの扉」があったり、『SO2』ではキャラクター表示が頻繁におかしくなったり、
『SO3』に至っては、「序盤のイベント敵を戦闘曲がループする前に倒さねば(一部型番のハードでは)確実にフリーズする」など、挙げだしたらきりが無い。
が、このバグを有効に使った攻略法まであるため、ファンからすればこれは欠点ではあらず、ご愛嬌の域にすら達している。
イセリア・クィーン、ガブリエ・セレスタら隠しボスキャラクターは、同トライエースの『ヴァルキリープロファイル』と共通しておなじみの存在。
この強力なボス達を如何に攻略するかが、ゲームとしての真骨頂とも。
『SO3』において「FD人」という、考え方によってはSOシリーズの存在を全否定しかねない設定が登場し、
果たしてその設定は物語構成の要素として必要だったのか、世に出るべきだったのか、と今なお論議が交わされている。