概要
難しく言うと線形動物(せんけいどうぶつ)、線形動物門に属する動物の総称。
ハリガネムシなどの類線形動物は前は線虫だったが、現在は別の門とするのが一般的。回虫・鞭虫、アニサキスとかが入る。
大半の種は土壌や海洋中で非寄生性の生活を営んでいるが、同時に多くの寄生性線虫の存在が知られる。非寄生性での生き物も、農作物を食うので、線虫食べ菌などの使用が検討されている。
また、農作物に有害な菌を食べるニセネグサレセンチュウなどの人間に有益なものも探せばいる。近年ではC.エレガンスというものが、癌の腫瘍でひちひちしているのが発見され、「わんこよりも癌に関しては鼻が利く」として癌早期発見の期待が寄せられている。
特徴
体は細長い糸状で、触手や付属肢を持たない。一部のものは体表に剛毛を持つ。
基本的に無色透明。
体節構造をもたない。
雌雄異体で有性生殖が主であるが、単為生殖を行う種もあり、同一種内で系統により生殖が異なる場合がある。
異様なもの
2011年、プリンストン大学のタリス・オンストット教授が南アフリカの某所で掘ってた金鉱、地下3.6キロの地点で、超高圧超高温の、固体じゃないのかクラスの水中(岩盤に覆われン千年間外界から隔絶されていたそうである)から、
「ハーァビバビバ(昭和の頃にこういう温泉関係のネタがあったのよ)」
とか言ってまったり泳いでいる0.5mmほど(明らかにすごく・・・大きいです)の線虫を発見、デビルワームと名付けた(学名はサンダルフォンでなくてハリケファロブス・メフィスト)うえ、1種だけで生きてられるわけがないので、「生態系ができてる=まだ他の種類が居そう」な可能性も示唆された。地球外生命の生息域に関する可能性がまた一歩開いたわけだ。