MEGADETH
めがです
アメリカのHM/HRバンド。
概要
METALLICAを脱退させられたギタリスト、デイヴ・ムステインがベース担当のデイヴィッド・エレフソン(通称、ジュニア)と共に1983年に結成。
結成当初は歌い手を探していたが、気に入る歌い手が見つからず、ムステインがボーカルを兼任することとなった。
90年代のムステイン、エレフソン、マーティ・フリードマン、ニック・メンザのラインナップは、黄金期と呼ばれていて、名曲が多い。
核兵器の破壊力を表す「Megadeath(100万人単位の殺害能力)」をバンド名にしただけあって、曲の主題は戦争の正当性、核戦争、政府の陰謀、環境保護、表現の自由に対する検閲など、政治的な議論に関わるものが多いのが特徴的である。
2014年3月現在、14枚ものスタジオ・アルバムをリリースしている。
かつてはメンバーチェンジの激しいバンドであったが、ここ数年は比較的安定している状態にあった。2014年11月をもって長らく在籍していたドラマーのショーンとギタリストのクリスが相次いで脱退を表明したが、ジュニアは少なくとも、今後も活動を続けていくことを明言している。
メンバー
- デイヴ・ムステイン(Vo,G) バンド設立者であり、結成時から唯一のオリジナルメンバー。
- デイヴィッド・エレフソン(B) バンド設立から一時解散まで在籍。愛称は「ジュニア」。再結成時には参加せず、バンドの商標権を巡って激しい対立関係にあったが、メンバーの後押しもあり、最終的には和解に至る。その後2010年より、バンドに再加入した。
- キコ・ルーレイロ (G) ブラジルのメタルバンドANGRAのメンバー。脱退したクリスの代役として新曲の収録におけるゲスト参加を経て、2015年4月付で正式メンバーに昇格する。なお、ANGRAのメンバーもキコのメガデスでの活動を心から応援しており、今後は両バンドの2足のわらじで活動していく方針である。
- クリス・アドラー (Dr) ラム・オブ・ゴッドのドラマー。2015年からのサポート参加であり、あくまでも本籍はラム・オブ・ゴッド。
過去の主なメンバー
- クリス・ポーランド (G) 初期メンバーの一人。ドラッグ問題からバンドを解雇されたが、再結成デビュー盤にてサポートメンバーとしてデイブを支えた。
- ガル・サミュエルソン (Dr) 初期メンバーの一人。1999年死去。
- マーティ・フリードマン (G) 90年代の黄金期を支えたギタリスト。親日家で、日本語を話せる。今は日本に活躍の場を移している。
- ニック・メンザ (Dr) 90年代の黄金期を支えたドラマーだったが、膝の故障で脱退する。再結成時に一時期ライブでプレーしたが間もなく解雇され、ショーンに取って代わられる。現在はソロで活動。
- ジミー・デグラッソ (Dr) ムステインのサイドプロジェクトに参加したドラマーで、療養に入ったニック・メンザの後任として一時解散まで在籍。これまで、メタリカの現ベーシスト、ロバート・トゥルージロが参加していたスイサイダル・テンデンシーズなど様々なバンドでも活動している。
- アル・ピトレリ (G) フリードマンの後任ギタリスト。加入前より、エイジア、サヴァタージ、アリス・クーパーなどあらゆるアーティストやバンドで活動してきた経歴のある天才ギタリスト。メガデスの解散後はサヴァタージに復帰したが、サヴァタージ活動停止以降は、サポート活動を中心に活動していた。2015年よりサヴァタージの再結成に参加予定。
- グレン・ドローヴァー (G) 再結成後の(公式メンバーとしての)初代ギタリスト。兄は現MEGADETHのドラマー、ショーン・ドローヴァー。心臓病の治療のため脱退。
- ジェイムズ・ロメンゾ (B) ブラック・レーベル・ソサイエティなどで活躍。復帰したジュニアと入れ替わる形で、友好的にバンドを脱退した。
- クリス・ブロデリック(G) 2008年から2014年11月まで在籍。メタルバンドNEVERMOREのライブに参加していた。後述のショーンの宣言から間もなく、自分のやりたい音楽に専念したいという意向の下、メガデスの脱退を表明した。
- ショーン・ドローヴァー(Dr) 2004年から2014年11月まで在籍。2004年から2008年まで在籍したグレン・ドローヴァーの兄である。クリスの脱退宣言より少し前に、彼と同じ理由でメガデスからの脱退を宣言した。