富野節
とみのぶし
アニメーション監督富野由悠季が作品の中で使用する特徴的な台詞回しのことである。
富野節は、こう使うっ!!
富野由悠季監督は作品に登場するキャラクターに生々しい肉付けをすることで知られる。よって作中で交わされるキャラクター同士の会話も説明くさかったり芝居がかったモノではないのである。それこそ我々が日常的に使うような口調で喋っていると言っていい。
このため視聴者にとっては突拍子もない台詞がたびたび登場することになるのである。これは登場キャラクターが状況に応じたテンションとその場の勢いでしゃべっているためである。
このためともすれば説明が足りず話が見えてこない場合もあるが、妙な説得力にあふれた視聴者の耳に残る名言(迷言ともいう)が跋扈しているため、ファンからは親しみも込めてこれらを富野節と呼ばれるようになった。
登場人物たちは感情や思想をその場のテンションでしゃべっているため、会話のドッジボール状態になっていることも多く、そこがかえって視聴者の印象に残る場合もある。
使用例、提示しなさいよ!
・「赤ん坊を愛おしいと思う気持ちがあればこそ、人間は強く生きられる!」
・「死んでたまるかよ! 俺はまだ十分に生きちゃいないんだ!」
・「愛だ、愛だ、愛だと言葉に溺れている内は、貴様はボーイだ!」
・「暴力はいけない・・・」
・「なんとぉぉぉーー!!」
・「ごめん、覚えてない。」